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毒性試験

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(1) 単回投与毒性試験

独立した単回投与毒性試験は実施しなかった。カニクイザルを用いた5 週間反復投与毒性試験、39 週間反 復投与毒性試験の初回投与時及び創傷治癒試験で、ラムシルマブの急性毒性を評価した。

5週間反復投与毒性試験(0、4、12、40 mg/kg)、39週間反復投与毒性試験(0、5、16、50 mg/kg)及び創傷治 癒試験(0、5、15、50 mg/kg)で、ラムシルマブの静脈内投与後にサルの一般状態を観察した。その結果、ラ ムシルマブの投与後、いずれの投与量においても、投与に関連する死亡及び一般状態の変化は認められな かった。このことから、ラムシルマブの概略の致死量は50 mg/kgを超える用量と考えられた。また、5週間毒 性試験では投与90分後に、39週間毒性試験では投与60分後に動物の血圧を測定したが、投与に関連する 変化は見られなかった。

(2) 反復投与毒性試験

カニクイザルを用いた5週間及び39週間反復静脈内投与試験 投与期間 投与量

(mg/kg)

動物数 試験結果

1a 5週間

(回復期間:6週間)b 4 12 40

6 6 6

3 3 3

・無毒性量(NOAEL):40 mg/kg

・投与に関連する毒性所見は認められなかった。

1回 39週間14) 5 16 50

3 3 3

6 c 6 c 6 c

5 mg/kg以上

骨:大腿骨における骨端成長板の肥厚及び骨端軟骨異形成 16 mg/kg以上

腎臓:蒼白化、重量の増加、糸球体腎炎、血中尿素窒素の増加及び 血清アルブミンの減少並びに蛋白尿

その他:血中コレステロールの増加 50 mg/kg

腎臓:クレアチニンの増加

一般状態、血圧、体温、心電図、眼科学的検査等、その他の評価項目 には投与に関連する毒性所見は認められなかった。

a:1回目と2回目の投与(試験1日及び15日)の間に2週間の間隔を設けた。

b:各群雄3匹を用いた。

c:各群雌3匹は中間解析のため、試験開始12週で安楽死させた。

(3) 生殖発生毒性試験

ラムシルマブの生殖発生毒性試験は実施していない。

<参考>

VEGFは雌の性周期、胚・胎児発生及び妊娠時に生じる血管新生に関与することが報告されていることから、

文献を用いてラムシルマブの生殖発生に対するリスクを評価した。トランスジェニック動物、VEGF又はその受 容体に対する抗体及び類薬のVEGFR-2抗体を用いた試験において、VEGFシグナル伝達が遮断され、血管 新生が阻害を受けると、生殖及び発生に重要な組織及び器官の機能の発現又は発達が障害を受けることが 認められている。そのため、ラムシルマブは胚・胎児発生並びに妊娠の成立及び維持に対するリスクを有す る可能性がある。

(4) その他の特殊毒性 1) 局所刺激性試験

雌雄カニクイザルにラムシルマブ(4~50 mg/kg)を静脈内反復投与した試験では、注射部位において投 与に関連する毒性所見は認められなかった。

2) 組織交差反応性試験

毒性試験で用いた動物種の妥当性の確認及び予期しない細胞や組織とラムシルマブとの交差反応性を 検討するために、ヒト及びカニクイザル組織の凍結切片を用いた組織交差反応性試験を実施した。一連 のヒト及びカニクイザル組織をフルオレセインイソチオシアネート(FITC)で標識したラムシルマブを用いて 免疫組織染色し、組織交差反応性を評価した。その結果、FITC 標識ラムシルマブの組織交差反応性の 分布パターンはヒト及びサル組織において同様であることが確認された。

3) 創傷治癒試験

カニクイザル線状切開モデルを用いて、ラムシルマブ(5~50 mg/kg)単回静脈内投与の創傷治癒に及ぼ す影響を検討した結果、創傷部位の観察及び病理組織学的検査のいずれにおいてもラムシルマブ投与 の影響は認められなかった。

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