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 臨床検査技術課は、検体検査(生化学・免疫・血清・

凝 固)、病 理 検 査、血 液 検 査、輸 血 検 査、一 般・微 生物検査、生理機能検査、の7部門を38名のスタッフで 運営している。

 検査データの信頼性を高めるため全国規模の精度管 理に年2回、九州・福岡地域の一斉サーベイに年2回 参加し、良好な成績を収めている。また、日本臨床衛生 検査技師会の精度保証認証施設であり、データ標準化 事業や基準値設定事業に基幹病院として参加し、県内 のほとんどの施設が参加している生化学精度管理事業

「月例サーベイ」でも基幹病院としての役割を担っている。

 臨床検査技術課にとって2018年は、がんゲノム医療に 関わる業務が病理検査室を主として非常に重要性を増 した1年となった。また、働き方改革やタスクシフトが謳わ れるなかで、臨床検査技術課が求められる役割を的確 に読み取って、実行していく必要性を強く感じてさせられ た。その取りかかりとして小さな一歩ではあるが、外注検 査採血管の検査課での一元管理を開始した。

1.

概要

 臨床検査技術課では資格を持った臨床検査技師が 診療に係わる検査に携わっているが、高度な診療を支え ていくためには、さらに専門的な知識や技術が求められて いる。その研鑚の証として各技師が関連の認定資格の 取得に挑んでいる。現在の検査技術課での主な有資格 者は(表2)のとおりとなっている。この数年は若手技師の 資格取得が活発となっているので、是非これを継続して いきたい。

 検体検査(生化学)部門では、自動分析機・検体搬 送ライン・検体分注機、システムを用いた結果登録を採 用し、診療のための迅速な結果報告を心掛けている。内 部精度管理・外部精度管理は、ともに良好な結果で信 頼性の高いデータが提供できている。

 輸血検査では通常の輸血業務に加え、2010年から 血液内科の造血幹細胞移植に必要な末梢血幹細胞の 分離業務を開始し、2019年は年間26件の末梢血幹細 胞分離を実施した。フローサイトメーターを用いたCD34 陽性細胞数測定結果を院内で行い、造血幹細胞移植 業務に役立つデータを当日中に提供している。2019年は テムセルの調剤を開始し、2019年は20回実施している。

 病理検査部門ではがんゲノム外来開設に伴い、ゲノム 診療用病理組織検体取扱い規程に準じた標本作製に 変更した。2019年のがんゲノム外来からの検査件数は 18件で良好な検査結果を提供できている。毎週木曜日 の業務終了後、知識の向上と細胞診断精度向上を目 的とした、細胞診指導医(婦人科医)とのカンファレンスを

している。

 一般・微生物検査部門では、一般検査でフローサイ トメトリー法による全自動尿中有形成分分析装置を導入 し、検査時間の短縮と、より精度・再現性の高いデータ 測定が可能となった。微生物検査では、血液培養検査 の検査手順の改善を図り結果報告までの時間の短縮が 可能となった。今後は更なる時間短縮のため、新しい検 査機器の導入も視野に入れ改善を行っていく予定である。

 院内感染予防対策の一環としてICC、チーム医療とし てICT・AST・リンクのそれぞれにメンバーとして加わり、

資料の提供や院内ラウンドなどの活動を行っており、感 染防止対策加算1の算定のため、院内外活動や資料 作成等にも従事している。

 生理機能検査室は、心電図、肺機能、腹部エコー・

乳腺エコー・心エコー・血管エコーなどの超音波検査 などを10名の臨床検査技師で行っている。技師の多くは

超音波検査士(消化器:7名、体表:6名、循環器1名、

泌尿器2名)、二級臨床検査士(呼吸器)1名の認定資 格を有し、専門性の高い知識をもって業務を行っている。

 診断能力向上のため、疑問のある症例に関して病理 組織標本との対比を行いフィードバックすることにより精度 を高めるよう努力し、医師指導のもとCTと超音波と画像と の比較検討会も行っている。学会発表や論文作成にも 精力的に取り組んでいる。乳腺領域では地域の中枢的 立場にあり、院内では年1回は北部九州地域の医師・

技師を対象とした九州画像診断研究会を開催しており、

月2回(第2,4月曜日18時より)は地域の医師・技師を対 象として画像検査と最終病理組織を比較検討する乳腺 症例研究会を行っている。

3:血液製剤使用及び廃血状況 RCC 購入本数

2,653 3,074 2,742 2,797 2,708 2,407 2,516 2,563 2,152

廃血率 0.9%

0.0%

0.4%

0.3%

1.0%

1.0%

0.9%

0.2%

0.7%

購入本数 872 1,113 1,037 923 416 355 516 305 311

購入本数 1,800 2,350 2,113 2,206 1,923 1,525 1,534 1,278 1,049 廃血率

0.1%

0.4%

0.6%

0.5%

3.8%

0.6%

0.0%

1.6%

4.3%

FFP PC

国際医療福祉大学 純真学園大学

人数 2 1 施設名

12019年研修生受け入れ状況

細胞検査士 認定病理検査技師 超音波検査士 認定輸血検査技師 感染制御認定微生物検査士 認定臨床微生物

認定血液検査技師 2級臨床検査士

緊急検査士 消化器内視鏡技師

人数 6 2 9 4 1 1 1 3 1 1 取得認定資格

2:取得認定資格

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

2.

資格取得

3.

各部門実績

現職員名簿

2019

年の歩み診療部門看護部門事務部門病院年報

現職員名簿

2019

年の歩み診療部門看護部門事務部門病院年報

 臨床検査技術課は、検体検査(生化学・免疫・血清・

凝 固)、病 理 検 査、血 液 検 査、輸 血 検 査、一 般・微 生物検査、生理機能検査、の7部門を38名のスタッフで 運営している。

 検査データの信頼性を高めるため全国規模の精度管 理に年2回、九州・福岡地域の一斉サーベイに年2回 参加し、良好な成績を収めている。また、日本臨床衛生 検査技師会の精度保証認証施設であり、データ標準化 事業や基準値設定事業に基幹病院として参加し、県内 のほとんどの施設が参加している生化学精度管理事業

「月例サーベイ」でも基幹病院としての役割を担っている。

 臨床検査技術課にとって2018年は、がんゲノム医療に 関わる業務が病理検査室を主として非常に重要性を増 した1年となった。また、働き方改革やタスクシフトが謳わ れるなかで、臨床検査技術課が求められる役割を的確 に読み取って、実行していく必要性を強く感じてさせられ た。その取りかかりとして小さな一歩ではあるが、外注検 査採血管の検査課での一元管理を開始した。

 臨床検査技術課では資格を持った臨床検査技師が 診療に係わる検査に携わっているが、高度な診療を支え ていくためには、さらに専門的な知識や技術が求められて いる。その研鑚の証として各技師が関連の認定資格の 取得に挑んでいる。現在の検査技術課での主な有資格 者は(表2)のとおりとなっている。この数年は若手技師の 資格取得が活発となっているので、是非これを継続して いきたい。

 検体検査(生化学)部門では、自動分析機・検体搬 送ライン・検体分注機、システムを用いた結果登録を採 用し、診療のための迅速な結果報告を心掛けている。内 部精度管理・外部精度管理は、ともに良好な結果で信 頼性の高いデータが提供できている。

 輸血検査では通常の輸血業務に加え、2010年から 血液内科の造血幹細胞移植に必要な末梢血幹細胞の 分離業務を開始し、2019年は年間26件の末梢血幹細 胞分離を実施した。フローサイトメーターを用いたCD34 陽性細胞数測定結果を院内で行い、造血幹細胞移植 業務に役立つデータを当日中に提供している。2019年は テムセルの調剤を開始し、2019年は20回実施している。

 病理検査部門ではがんゲノム外来開設に伴い、ゲノム 診療用病理組織検体取扱い規程に準じた標本作製に 変更した。2019年のがんゲノム外来からの検査件数は 18件で良好な検査結果を提供できている。毎週木曜日 の業務終了後、知識の向上と細胞診断精度向上を目 的とした、細胞診指導医(婦人科医)とのカンファレンスを

4:検査件数の内訳

■ 生理検査

■ 生理検査 している。

 一般・微生物検査部門では、一般検査でフローサイ トメトリー法による全自動尿中有形成分分析装置を導入 し、検査時間の短縮と、より精度・再現性の高いデータ 測定が可能となった。微生物検査では、血液培養検査 の検査手順の改善を図り結果報告までの時間の短縮が 可能となった。今後は更なる時間短縮のため、新しい検 査機器の導入も視野に入れ改善を行っていく予定である。

 院内感染予防対策の一環としてICC、チーム医療とし てICT・AST・リンクのそれぞれにメンバーとして加わり、

資料の提供や院内ラウンドなどの活動を行っており、感 染防止対策加算1の算定のため、院内外活動や資料 作成等にも従事している。

 生理機能検査室は、心電図、肺機能、腹部エコー・

乳腺エコー・心エコー・血管エコーなどの超音波検査 などを10名の臨床検査技師で行っている。技師の多くは 超音波検査士(消化器:7名、体表:6名、循環器1名、

泌尿器2名)、二級臨床検査士(呼吸器)1名の認定資 格を有し、専門性の高い知識をもって業務を行っている。

 診断能力向上のため、疑問のある症例に関して病理 組織標本との対比を行いフィードバックすることにより精度 を高めるよう努力し、医師指導のもとCTと超音波と画像と の比較検討会も行っている。学会発表や論文作成にも 精力的に取り組んでいる。乳腺領域では地域の中枢的 立場にあり、院内では年1回は北部九州地域の医師・

技師を対象とした九州画像診断研究会を開催しており、

月2回(第2,4月曜日18時より)は地域の医師・技師を対 象として画像検査と最終病理組織を比較検討する乳腺 症例研究会を行っている。

12誘導心電図 R-RCVR-R間隔)

不整脈チェック 負荷心電図 ポータブル心電図 ホルター心電図 24時間血圧 VCFVC 呼吸抵抗 BMR(基礎代謝)

FRC(機能的残気量)

DLCO(肺拡散能力)

聴力検査 気導純音聴力検査 チンパノメトリー 重心動揺検査 SISIテスト 耳鳴検査 標準語音聴力検査 耳小骨筋反射検査 トレッドミル

起立テスト CPX脳波 睡眠脳波 AABR ABR 心エコー 腹部エコー 頚部血管エコー 下肢血管エコー 上肢血管エコー 腎血管エコー ABI 乳腺エコー 甲状腺エコー 頚部エコー(体表)

皮下エコー 生検エコー加算数 細胞診

針生検(CNB 吸引組織診(MMT 腹水穿刺

胸水穿刺 出血時間

8,605 211 195 704 409 103 5 3,038 3,149 17 2 17 17 769 243 113

45 6 14 87 478 13 3,180 13 4,162 186 564 9 6,678 323 1,192 1,119 378 986 568 642 8 0 0 159

9,097 148 134 816 403 99 1 3,324 3,463 0 6 36 41 835 58 129 128 11 0 12 38 28 1 19 35 470 41 3,117 13 5,925 143 575 18 3 6,320 295 1,375 1,156 386 858 415 574 5 0 0 282 8,643

200 180 735 474 77 2 3,214 3,325 12 1 37 38 821 49 132 109 0 4 13 37 29 4 67 8 474 8 3,166 16 4,897 137 681 19 6,428 307 1,305 1,016 410 779 417 504 6 1 0 328 2017

項目 2018 2019

臨床検査技術課

■ 宿日直検査

■ 輸血関連

交差適合試験 血液型

ABO血液型転移酵素 ABO亜型

Rh 抗血小板抗体 抗体解離

不規則抗体スクリーニング 不規則抗体同定 間接クームス 直接クームス 自己血

末梢血幹細胞分離 テムセル調整 CD34陽性細胞測定

2,638 6,357 375 42 3,155 210296 96 11135

2,194 5,762 77 5213 3,5206 174248 70 10736

− 23

1,787 6,111 00 437 2,4317 120290 99 9826 20 40 2017

項目 2018 2019

2017

項目 2018 2019

■ 凝固・線溶系検査

血液検査

白血球像(分類有)

尿定性 髄液 妊娠反応

インフルエンザウィルス抗原 尿中肺炎球菌抗原 尿中レジオネラLPS抗原 血液ガス

交差適合試験 不規則抗体スクリーニング 血液型

直接クームス 血液ガス PT APTT 血中FDP Dダイマ−

フィブリノーゲン TP

ALB T-Bil D-Bil CHE GOT GPT ALP G-GTP LDHCPK AMY Glu BUN CRE UA NH3Na K Cl Ca 無機リン MG 血清鉄 CRP

プロカルシトニン トロポニンI定量

BNP CK-MB 血中HCG定量

PT APTT 血中FDP Dダイマ−

AT

フィブリノーゲン HPT

LAC SFMC 16,879

3,387 1,289 18

307 391 466 10 307 1,489 1,585 553 760

4,181 4,782 4,923 1,563 1,106 5,349 5,336 4,844 4,563 4,816 3,187 2,321 3,302 5,585 5,590 1513 5,541 236 5,541 5,541 3,090 527 418 5221 110

456 173 233 2 13

16,660 3,326 1,246 810 12 126 145

268 362 147 402 16 268 1,376 1,390 420 595

4,163 4,806 5,002 1,719 1,096 5,407 5,401 4,730 4,539 4,966 3,318 2,358 3,618 5,539 5,597 1,778 5,531 206 5,531 5,531 3,149 640 435 5273 75

348 202 193 143 2 17,390

3,478 1,281 619 14 121 95

272

442 10 272 1,439 1,426 466 739

4,128 4,923 4,984 1,702 1,063 5,477 5,472 4,870 4,490 5,020 3,276 2,502 3,526 5,597 5,654 1,438 5,594 199 5,594 5,594 2,933 529 380 5330 101

331 184 176 152 4

15,395 10,743 2,925 5,537 3,007461 43

13

14,343 9,481 2,289 6,242 3,303427 6

14

14,685 11,014 1,609 3,165 2,118612

2017

項目 2018 2019

■ 血液学検査(オート)

CBC(自動分析器)

白血球像(分類有)

白血球像(目視)

網状赤血球 骨髄検査

 ペルオキシダーゼ染色  鉄染色

 酸フォス染色 PAS染色  エステレーゼ染色 ESR

血液ガス

137,668 27,584 2,853 22634 20 31

8,210 783

139,369 24,691 2,747 21639 53 45

11,724 690

121,666 110,744 24,676 2,458 21836 40 12

12,119 897 2017

項目 2018 2019

ドキュメント内 北九州市立医療センター 年報 第9号(2019) (ページ 49-52)

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