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業績等の概要

ドキュメント内 株式会社新日本科学 (ページ 65-68)

第二部  企業情報

1.  業績等の概要

(1) 業績 

第30期連結会計年度(自 平成14年4月1日 至 平成15年3月31日) 

当連結会計年度におけるわが国の経済は、デフレの長期化により個人消費の低迷が続き、また米 国経済の成長が鈍化し、加えて後半にはイラク戦争も起こり、大変不安定な状況で推移しました。 

その中で、当社グループが属する医薬品開発に係る受託業界は、引き続き製薬企業によるアウト ソーシング化の波に乗り、比較的好調裡に推移しました。 

こ の 結 果 、 当 連 結 会 計 年 度 に お け る 売 上 高 は 9,550 百 万 円 と 前 年 度 と 比 べ て 2,041 百 万 円

(27.2%)の増加と大きな伸びを達成いたしましたが、収益面では人件費増を主因に経費の増加が 大きく、また、SNBL U.S.A., Ltd.及びTranslational Research株式会社の2社が損失計上したため、

営業利益は308百万円と前年度に比べて210百万円(40.6%)の減益、経常利益は137百万円と前年度 に比べて245百万円(64.0%)の減益となりました。当期純損失は税負担の減少に伴い222百万円と 前年度に比べて117百万円改善いたしました。 

 事業の種類別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 

① 前臨床事業 

 当事業部門におきましては、安全性試験のアウトソーシング化の波を背景に売上高は、

7,856百万円と前年度と比べて1,606百万円(25.7%)の増収となりました。営業利益は348百 万円と前年度と比べて100百万円(40.6%)の増益となりました。 

② 臨床事業 

当事業部門におきましては、CRO事業において大口・長期試験が多く当年度に最終化する 案件が少なかったものの、SMO事業への本格参入により売上高は1,698百万円と前年度と比 べて429百万円(33.8%)の増収となりました。一方でSMO事業の立ち上げとCRO事業の 更なる成長のために人材の確保並びに育成に注力いたしました結果、人件費を中心とした経費 の増加が大きく、営業損失は72百万円と前年度に比べて323百万円悪化いたしました。 

③ その他事業 

当事業部門におきましては、Translational Research株式会社において研究成果を契約に結び つける活動を行いましたが、成約には至らず売上高は計上することができませんでした。しか しながら、研究開発費を主体とする経費が減少しましたことから営業損失は27百万円と前年度 に比べて35百万円改善いたしました。 

 

所在地別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 

① 日本 

当地域におきましては、前臨床事業、臨床事業ともに順調に推移し、売上高8,754百万円と 前年度に比べて1,453百万円(19.9%)の増収となりました。更なる成長のために人材の確保 並びに育成に注力いたしました結果、人件費を中心といたしました経費の増加が大きく、営業 利益は865百万円と前年度に比べて97百万円(10.1%)の減益となりました。 

ファイル名:050_0298805521602.doc 更新日時:2004/01/28 1:09 印刷日時:04/02/02 14:30

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② 北米地域 

当地域におきましては、実質操業3年目を迎え試験の実施能力も向上してきたことから、売 上高は800百万円と前年度に比べて575百万円(256.2%)の増収となりました。しかし、設備 投資の増加及び人員増等により経費が増加いたしたことから営業損失は617百万円と前年度に 比べて89百万円悪化いたしました。 

 

第31期中間連結会計期間(自 平成15年4月1日 至 平成15年9月30日) 

当中間連結会計期間(平成15年4月1日から平成15年9月30日まで)より中間連結財務諸表を作成して おりますので、前年同期との対比は行っておりません。 

 

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、イラク戦争や重症急性呼吸器症候群(SARS)な どの国際諸情勢の影響に加え、国内における天候不順や厳しい雇用情勢などの影響により、依然と して厳しい状況で推移しました。期後半には企業収益の改善や米国の株高などが見られ、景気回復 に向けた兆しも徐々に現れてまいりました。

当医薬品開発試験受託業界は、製薬企業による医薬品開発競争の激化に伴う開発プロセスのアウ トソーシング化により、前臨床試験受託業界、CRO業界、SMO業界とも順調に拡大を続け、ま た創薬におけるバイオ、ゲノムの応用も急速に進展するなど、活性化した状況で推移いたしました。 

 こうした状況の中、当中間連結会計期間は売上高5,632百万円、営業利益363百万円、経常利益277 百万円、中間純利益64百万円となりました。 

 

事業の種類別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 

① 前臨床事業 

 当事業部門におきましては、安全性試験のアウトソーシング化の波を背景に売上高は、

4,257百万円、営業利益は194百万円となりました。 

② 臨床事業 

当事業部門におきましては、大口・長期試験が順調に終了したことにより売上高は1,407百 万円、営業利益は205百万円となりました。 

③ その他事業 

当事業部門におきましては、Translational Research株式会社において研究成果を収益に結び つける活動に取り組みましたが売上高を計上することができなかったことから営業損失は47百 万円となりました。 

 

所在地別セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 

① 日本 

当地域におきましては、前臨床事業、臨床事業ともに順調に推移し、売上高4,827百万円、

営業利益は595百万円となりました。 

 

② 北米地域 

当地域におきましては、実質操業4年目を迎え試験の実施能力も向上してきており、売上高

は808百万円となりました。しかし、更なる業容の拡大に向けた設備や人材への投資にともな う経費があり営業損失は243百万円となりました。 

   

(2) キャッシュ・フローの状況 

第30期連結会計年度(自 平成14年4月1日 至 平成15年3月31日) 

当連結会計年度は、現金同等物が前年度末と比べて995百万円(163.4%)増加し、1,604百万円 となりました。 

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が162百万円と前年度と比べて 69百万円(29.9%)減少したものの、前受金の増加、売上債権の減少、仕入債務の増加等の収入 増加があり、一方たな卸資産等の増加による一部資金相殺があったものの、1,382百万円の収入と なり、前年度と比べて1,164百万円(533.0%)の収入増加となりました。 

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が1,626百万円と前年度 に比べて1,081百万円(39.9%)減少したことから、1,701百万円の支出となり、前年度と比べて 1,130百万円(39.9%)の支出減少となりました。 

 財務活動によるキャッシュ・フローは、第三者割当増資による調達が1,469百万円あったものの、

長期借入金及び短期借入金による資金調達が60百万円と前年度と比べて2,702百万円(97.8%)減 少したことにより、1,349百万円の調達となり、前年度と比べて1,471百万円(52.1%)の調達減 少となりました。 

 

第31期中間連結会計期間(自 平成15年4月1日 至 平成15年9月30日) 

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計期間末と比べ473百万円減少 し、1,130百万円となりました。 

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益が420百万円となったものの前 受金の減少、たな卸資産の増加等により運転資金が増加したこと及び法人税等の支払により、412 百万円の支出となりました。 

投資活動によるキャッシュ・フローは、投資活動への資金を調達するため投資有価証券を売却 し304百万円の収入を得たものの、有形固定資産939百万円、投資有価証券233百万円を取得したこ とにより898百万円の支出となりました。 

財務活動によるキャッシュ・フローは、銀行借入による調達を934百万円行いました結果、842 百万円の調達となりました。 

     

ファイル名:051_0298805521602.doc 更新日時:2004/01/28 1:11 印刷日時:04/02/02 14:31

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