• 検索結果がありません。

業績概況

ドキュメント内 アニュアルレポート 2001 (ページ 59-75)

(2001年3月31日に終了した年度と2000年3月31日に終了した年度との比較)

為替変動と基本対応方針

2000年度の米ドル、ユーロに対する平均円レートは、それぞれ109.6円、98.9円と、1999年度の為替 レートに比べそれぞれ0.9%の円高、15.1%の円高となりました。以下の営業概況に記載されている現地通 貨でみたビジネスの状況は、円と現地通貨との間に為替変動がなかったものと仮定して、1999年度の月別平 均円レートを2000年度の月別現地通貨建て売上、売上原価、販売費・一般管理費に適用して試算した売上高 および営業収入(以下「売上高」)、および営業利益の増減状況を表しています。また米国を拠点とする音楽と映 画ビジネスにおいては、全世界の子会社の業績(音楽ビジネスについては日本を除く)が米ドル建てで一旦連 結された後、円に換算されています。したがって、これらビジネスの現地通貨でみた業績については米ドルで 分析しています。なお現地通貨でみた業績は、ソニーの連結財務諸表には含まれておらず、米国会計原則にも 則っていません。またソニーは、現地通貨でみた業績開示が米国会計原則にもとづく開示に代わるものとは考 えていません。しかしながらソニーは、かかる開示が投資家の皆様にソニーのビジネス状況に関する有益な追 加情報を提供するものと考えています。

ソニーは、特に為替変動の影響を受けやすいエレクトロニクスとゲーム分野において、資材・部品・製品など の輸出入から生じる連結会社への売上債権などの為替変動リスクをヘッジするため、先物為替予約および通 貨オプション契約を行っています。また、特にエレクトロニクス分野では、為替変動が業績に与える影響を極 力小さくするとともに、在庫やコスト削減を図るため、海外において市場により近い地域での資材・部品調達、

設計、生産を推進しています。

営業概況

2000年度の世界経済は、上半期においては米国や欧州で好景気が持続するとともに、それらを反映し、日 本、日本を除くアジア(以下「アジア」)や中南米などでも概ね好調に推移しました。しかしながら下半期に入り、

米国では個人消費の伸びが急速に鈍化したことなどにより景気減速が鮮明となり、不良債権問題などの影響 により本格的な景気回復に至らなかった日本をはじめ、アジア、欧州などの景気も年度末にかけ次第に減速感 を増してきました。このような市場環境下、米国会計原則に準拠し業績を報告通貨である円に換算すると、

2000年度は円高ドル安や大幅な円高ユーロ安のマイナスの影響はあったものの、主にエレクトロニクス分 野の業績が好調に推移したことにより、ソニーの売上高は1999年度に比べ9.4%の増加、営業利益は1.0%

の増加となりました。売上高の増加は、音楽分野を除く全分野で増収となったことによるものです。また営業 利益が若干増加したのは、ゲームとその他分野で損失を計上したほか、音楽、映画、保険分野で減益となったも のの、エレクトロニクス分野では大幅増益となったことによるものです。

現地通貨でみた(以下の現地通貨でみた業績概況についてはすべて「為替変動と基本対応方針」を参照)

2000年度の売上高は1999年度に比べ約12%増加し、営業利益は約48%増加しました。

売上高

2000年度の売上高は、前述の要因により1999年度に比べ6,282億円(9.4%)増加の7兆3,148億円と なりました。

売上原価、販売費・一般管理費(保険分野を除く)

2000年度の売上原価は、1999年度に比べ4,516億円(9.8%)増加の5兆467億円となり、売上高に対 する比率は1999年度の72.9%から73.3%に上昇しました。これは、主に原材料費や減価償却費などの製造 関連費用の増加や研究開発費の増加によるものです。一方、円高ドル安や大幅な円高ユーロ安の影響は売上原 価の増加を一部相殺しました。また、映画分野においてソニーが2000年4月に新映画会計基準を適用したこ と(連結財務諸表注記2参照)にともない、1999年度まで映画棚卸資産として繰り延べられ、償却費として売 上原価に計上されてきた広告宣伝・配給関連費用は2000年度から発生時に販売費・一般管理費に計上されて います。2000年度の研究開発費は、主にエレクトロニクス分野で増加したことにより、1999年度に比べ222 億円(5.6%)増加の4,167億円となったものの、売上高に対する比率は1999年度の6.3%から6.0%に低 下しました。

2000年度の販売費・一般管理費は、1999年度に比べ1,250億円(8.3%)増加の1兆6,340億円となっ たものの、売上高に対する比率は1999年度の23.9%から23.7%に低下しました。販売費・一般管理費の増 加は、前述の新映画会計基準の影響や、上場子会社3社の株式交換による完全子会社化にともなう無形固定資 産・営業権の償却費の計上(連結財務諸表注記4参照)、特許権使用料の増加などによるものです。一方、円高ド ル安や大幅な円高ユーロ安の影響、および2000年度のソニー㈱の株価下落にともない、過去に人件費として 引当計上した株価連動型報奨制度にかかわる費用を56億円取り崩したことは、販売費・一般管理費の増加を 一部相殺しました。1999年度の販売費・一般管理費には、同報奨制度にかかわる費用引当額として192億円 が含まれていました。また、従来その他の収益および費用に計上されていた固定資産の除売却損益(純額)およ び減損は、販売費・一般管理費に計上されています(連結財務諸表注記2参照)。2000年度の固定資産の除売 却損(純額)および減損は、1999年度に比べ69億円(39.5%)増加の243億円となりました。2000年度に おいては、設備更新や事業所再編を積極的に進めたエレクトロニクス分野を中心に固定資産の除売却損を計 上しました。

S o n y C o r p o r a t i o n A n n u a l R e p o r t 2 0 0 1

営業利益

2 0 0 0 年 度 の 営 業 利 益 は 、前 述 の 要 因 に よ り 1999年度に比べ21億円(1.0%)増加の2,253億 円となったものの、売上高に対する比率は1999年 度の3.3%から3.1%に低下しました。

分野別営業概況

以下、各分野の売上高および営業収入は、セグメン ト間取引を含みます。また、エレクトロニクス分野の 製品部門別売上高および営業収入内訳は外部顧客に 対するもので、セグメント間取引を含んでいません

(連結財務諸表注記23参照)。

*3月31日に終了した1年間 連結売上高と営業利益

(十億円) (十億円)

0 200 400 600 800 1,000 1,200

97 98 99 00 01

0 2,000 4,000 6,000 8,000

3.3% 3.1%

5.0%

7.6%

6.2%

連結売上高(左軸)

 営業利益(右軸)

 利益率

20 21 22 23 24 25

70 71 72 73 74 75

97 98 99 00 01

 SGA比率(右軸)

*3月31日に終了した1年間

*保険分野を除く

売上高原価率と販売費・一般管理費(SGA)比率

 原価率(左軸)

(%) (%)

 売上高比率

*3月31日に終了した1年間

*保険分野を除く 研究開発費と売上高比率

 研究開発費

(十億円) (%)

97 98 99 00 01

0 100 200 300 400 500

0 2 4 6 8 10

97 98 99 00 01

6.3% 6.0%

4.9% 5.8%

5.2%

ビジネスセグメント情報 3月31日に終了した1年間

単位:十億円 現地通貨

2000年 2001年 増減率 でみた増減率

売上高および営業収入

エレクトロニクス. . . ¥4,719.6 ¥5,523.9 +17.0% +21%

ゲーム. . . 654.7 660.9 +0.9 +2 音楽. . . 706.9 612.1 -13.4 –14 映画. . . 494.7 555.2 +12.2 +12 保険. . . 380.3 426.9 +12.3 — その他. . . 361.5 405.1 +12.1 — セグメント間取引消去. . . (631.1) (869.4) — — 連結 . . . ¥6,686.7 ¥7,314.8 +9.4% +12%

営業収益(損失)

エレクトロニクス. . . ¥6,101.4 ¥7,248.7 +145.2% +249%

ゲーム. . . 76.9 (51.1) — — 音楽. . . 28.3 20.5 –27.5 –38 映画. . . 35.9 4.3 –88.0 –93 保険. . . 20.9 17.9 –14.2 — その他. . . (9.9) (11.3) — — セグメント間取引消去および

配賦不能営業費用控除 . . . (30.3) (3.6) — — 連結 . . . ¥6,223.2 ¥7,225.3 +1.0% +48%

セグメント別売上高と営業利益構成比

 エレクトロニクス  ゲーム  音楽  映画  保険  その他

外側:売上高 内側:営業利益

*2001年3月31日に終了した1年間

*セグメント間取引を含む

* 営業利益の構成比はゲームおよびその他分野の営業損失を便宜上   ゼロとして算出

%

68 8 85

7 7

5 5

6 72

S o n y C o r p o r a t i o n A n n u a l R e p o r t 2 0 0 1

エレクトロニクス

2000年度の売上高は1999年度に比べ8,043 億円(17.0%)増加の5兆5,239億円となりました。

また営業利益は1 , 4 7 3 億円 増加(約 2 . 5 倍)の 2,487億円となり、売上高に対する比率は1999年 度の2.1%から4.5%に上昇しました。この大幅な業 績改善は、デジタル機器や電子デバイスなど、多くの 製品の売上が好調に推移したことによるものです。

売上を地域別にみると、大幅な円高ユーロ安のマイ ナスの影響を受けた欧州の増収率は低水準となった ものの、情報通信関連需要が1999年度に引き続き 好調に推移した日本、上半期を中心にデジタル機器 全般の需要が旺盛であった米国、半導体などの電子 デバイスの需要が好調であったアジア、米国景気や

内需拡大の好影響を受けた中南米などでは大幅な増収となりました。営業利益の大幅な増加は、前述の増収に ともなう収益性の改善によるものですが、円高ドル安や大幅な円高ユーロ安の影響は通期の業績にマイナス の影響をおよぼしました。また第4四半期においては、2000年12月以降に顕著となった在庫増加や米国の 増収率鈍化に対応し、生産調整の実施や拡販に向けた広告宣伝費の増加などにより損失を計上しました。さら に2000年度においては、ソニー㈱が約51%を出資する連結子会社のアイワ㈱の営業損失が大幅に増加し、

同分野の業績にマイナスの影響をおよぼしました。

製品部門別の状況

 オーディオ部門の売上高は109億円(1.2%)減少の9,240億円となりました。これは、主にラジオカセッ トレコーダーにおいて、中南米を除くほとんどの地域で需要が減少したことや価格下落などの影響を受け、

売上が減少したことによるものです。また据置型オーディオにおいては、欧州や中南米などで需要が伸長し たものの、欧州では大幅な円高ユーロ安のマイナスの影響を受けて減収となったことなどにより、全体では 若干の増収となりました。ヘッドホンステレオは、米国や欧州などでコンパクトカセット方式の需要が減少 した一方、CDやMD方式の需要が伸長したことなどにより、全体で若干の増収となり、カーオーディオにお いても、米国を中心にCDやMD方式の需要が伸長したことなどにより、全体で若干の増収となりました。

ビデオ部門の売上高は1,211億円(12.4%)増加の1兆978億円となりました。これは、家庭用ビデオ デッキの売上が減少したものの、デジタルスチルカメラ、家庭用ビデオカメラ、DVDビデオプレーヤーの 売上が増加したことなどによるものです。デジタルスチルカメラは、高画質化やPCの普及などにともない、

日本、米国、欧州などで需要が伸長したことにより増収となりました。家庭用ビデオカメラは、米国、欧州、

アジアなどでデジタル方式の需要が伸長したことにより全体では増収となりましたが、欧州では大幅な

*3月31日に終了した1年間

エレクトロニクス分野の売上高と営業利益

(十億円) (十億円)

売上高(左軸)

 営業利益(右軸)

 営業利益率

0 100 200 300 400 500

97 98 99 00 01

2.1%

2.6%

6.5%

5.5% 4.5%

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

ドキュメント内 アニュアルレポート 2001 (ページ 59-75)

関連したドキュメント