第 7 章 プロジェクトの評価
7.1 プロジェクトの評価
7.1.1 業務改革と IT ソリューションについて
アンケートはシステムの利用者であるコーチ,事務員,経営者に対して実施した.業務改 革と IT ソリューションによって期待される定性的な効果が実現されているかの検証を目的 としている.また,利用者共通のアンケートとして使い勝手についてもアンケートを行った.
ここではそれぞれの利用者に対する設問と,回答の抜粋を紹介する.
(1) コーチへのアンケート
コーチへのアンケートは,主にレッスン代行に関連した設問からなる.本プロジェクトで は代行レッスンの質を向上させるという観点で顧客と議論し,システムの仕様を調整した.
具体的には代行レッスンの請け負いやすさ,T1の従業員としての一体感や責任感の醸成,コ ミュニケーションの促進を狙ったものである.以下にアンケート結果の抜粋を紹介する.
Q1. システム導入により,レッスン代行を行いやすくなったと感じるか.
【思わない】
・入力が面倒だと感じた.
Q2. システム導入により,T1で働く上での責任感や一体感が増えたように感じるか.
【思う】
・今までは,曜日が違うと会わないコーチが多かったが,メッセージを読むだけで,以前よ りそのコーチがどのようにレッスンをしているのか,クラスの雰囲気などがわかるように なるとおもう.
・他のコーチにメールが回るため,申し訳ない度が増す.休まずに頑張ろうと思う.
【思わない】
・メッセージで生徒さんの情報がわかり,非常の良いです.
Q3. システム導入により,コーチ間のコミュニケーションが増えたように感じるか.
【思う】
・メッセージを読むだけで,以前よりそのコーチのクラスの雰囲気などがわかるから
【思わない】
・やはり,ネット上のやり取りに過ぎないため.
・機械的なシステムのメールが届くだけなので
Q6. 自由記述
・代行に入れないが,メールはチェックした時の”確認しました”ボタンなどがあると,フ ロントの手間が減ると思う.
・正常に機能すれば非常に良いシステムだと思います.ありがとうございます.
(2) 事務員へのアンケート
事務員へのアンケートは,主に代行コーチ選定に関連した設問からなる.事務員はコーチ と比べてITへの理解が低い為,使いやすさに配慮した.代行コーチ選定については有効な回 答がないため割愛し,使いやすさに関するアンケート結果の抜粋を紹介する.
Q4. 操作は簡単だと思いますか.
【思う】
・一度教えてもらえばすぐに自分で操作できる.感覚で操作が出来る.
【思わない】
・パソコンが苦手なため
Q5. あなたは新しいフロントスタッフに操作方法を教える事ができると思いますか.
【思う】
・難しい操作が無い為
【思わない】
・パソコンが苦手なため
(3) 経営者へのアンケート
経営者へのアンケートは,主にコーチ代行管理業務とコーチ勤務評価管理業務に関連した 設問からなる.
コーチ代行管理業務についてのアンケートは,従来の代行選定業務に比べて業務負荷が改 善されたかどうかを検証する為に実施する.定量的なデータとは別に,業務担当者の精神的 負荷が減ったかどうかを確かめる.アンケートは経営陣の二人に実施したが,まだ利用でき ていないという回答が見られたため,総合的な評価は現時点で行わない.
コーチ代行管理業務に関するアンケート
Q1. 代行コーチが決まりやすくなったと感じますか?
【思う】
・一斉に代行依頼メールが送られるから.やりたいコーチがすぐに立候補してくれる
Q2. 代行管理業務の負担は軽減したと感じますか?
【思う】
・自分が操作しなくても,休みをとるコーチがシステムを使ってメールを送ってくれる
Q3. 代行コーチが直前まで決定しない事態の発生が減ったと感じますか?
【どちらでもない】
・一斉にメールが送られても,レスポンスがないと結局個別に当たるしかないから.ただ画 面上では決定状況がわかりやすい
Q4. 代行管理業務を他のスタッフに任せることが出来るようになったと感じますか?
【思う】
・自分の代わりに一斉にメールが送れる事が大きい
Q5. 自由記述
システムの不具合等で,メールが届いていないケースがあった.送ったつもりで届いていな いというケースは怖い.不安に感じた.
コーチ勤務評価管理機能業務についてのアンケートは,新たな業務プロセスとして定義し た個人面談の効果やシステムの評価機能の効果について検証する為に実施する.主に,コー チのモチベーション向上や指導方針の共有に役立つか,勤務評価に価値があるかについて確 認する.経営陣の 2 人の内,1 人しか面談を行っていなかったため総合的に評価する事はで きないが,結果を紹介する.
コーチ勤務評価管理機能業務に関するアンケート
Q1. 面談はコーチのモチベーション向上に役立つと感じますか?
【思う】
・これまで改めて時間を取るということがなかったので,お互いに思っている事を伝える場 として有効
・未だ行っていないが,データをもとに話を出来ることはとても説得力があると感じる
Q2.面談の場でT1の指導方針などについての想いを伝えることができたと感じますか
【思う】
・時間をとってむきあって話ができたので
Q3.システムのグラフ表示はコーチの勤務評価の把握に役立つと感じますか
【思う】
・休みが多かったり,休まないで来ている等,一目瞭然で分かる
・現在は感覚だけのため,きっちりとした数字はありがたい
Q4.勤務状況を把握する事により,コーチを正当に評価しやすくなったと思いますか
【思う】
・コーチを評価する一側面としてわかりやすい
Q5.面談はコーチの意見を吸い上げる場となったと感じますか
【思う】
・日々の業務の中ではできない話もでき,有意義である.
・面談をすれば意見の反映が出来ると思う
Q6. 自由記述
【思う】
コーチの評価を数値化することは難しいが,面接を含め,スクール生,働いてくれているコ ーチ,スタッフの満足度を高めるために取り組んでいきたい