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第 6章   システ ムを用いた仮説 の検証

6.2. 結 果 と考察 .…

被 験者 が挙 げた接 続 文節 の一覧 と接 続 文節 を形 態 素解 析 した結 果 ,お よび事 後 ア ンケー トにつ い て

,6.2.1で

被 験者 別 に考察 した結果 につ いて

,6.2.2で

事 後 ア ンケ ー トの結果 を踏 ま えて考 察 した結 果 につ い て報 告す る。

●    6.2.1.   被 験 者 別 にみ た結 果 と考 察

以 下

,被

験者 (被験者 ア〜被 験者 コ

)別

,結

果 につ いて考 察 す る

.考

察 の際,

被 験者 の比較 結果 と

Webコ

ーパ スの結果 と比較 す る際

,比

較 対 象 を表

12の

上位

10語

とす る。 比較 に用 い るデ ー タ(表

12の

上位

10語

)を

13に

示す 。

13 Webコ

ーパ スの接続 単 語 リス ト (上位

10語

)

遊びたい 員いチ

=い 食 べたい

接続 単

使 用 語 数

使 用 割

接続 単 語

使 用 語 数

使 用 割

接続 単 語

使 用 語 数

使 用 割

267 19.06% 1436 39.94% 力く 1037 29.10%

264 18.84% 319 8.87% 655 18.38%

192 13.70% 力く 211 5.87% 257 7.21%

i31 9.35% 179 4.98% 196 5.50%

υ 4.50% 4.76% 4.80%

42 3% 150 4.17% 82 2.30%

29 2.07% 安 く 143 3.98% 64 1.80%

ま だ 24 1.71% か ら 141 3.92% 55 1.54%

もつと 21 1.50% 80 2.23% ま た 50 1.40%

たくさん 1.14% た ら 66 1.84% 35 0.98%

被験 者 ア

(被験者 ア の実態)

被 験者 ア は

,学

4年

生 で あ り

,2回

の小 学校 実習 を こな して い る。また

,発

達 障害 に関す る講 義 の受講 も済 ませ てい る

.ASD児

との 関 わ りは

,教

育 実習 だ けで は な く現在 参加 して い るス クール サ ポー トで もあ る と答 えて い る。

ASD児

の支援 の際

,気

をつ け る こ と と して

,物

事 の 見通 しをつ け る こ とや

,視

覚 的支援 を行 うこ と

,を

挙 げてい る

.ASD児

が シ ンボル コ ミュニ ケー シ ョンを行 つて い る場 面 を見 た こ とが ない と答 えてい る.

(被験者 ア の結果)

14に

被 験 者 アが入 力 した接 続 文節 一 覧

,表 15に

接 続 文節 を形 態 素解析 した 結 果

,表 16に

事後 ア ンケー トを挙 げ る。

14 

被 験 者 ア が入 力 した接 続 文 節 一 覧

15 

被 験 者 ア

 

形 態素 解析 結 果 遊 びたい

ボールで 。みんなと

・宿題をやる前 に

・動物園 に行つて

・ゲームで ,外 で 。家 の 中で ・友だちと ・トランプで ・友だちの家で

・ご飯 の後 に ・鬼 ごつこをして ・校 庭 で ・滑 り台

 

・プランコ 。犬と

・お菓子 作 りをして 。音 楽 を聴 きながら・遠 いところへお出 か けをして 買 い たい

・新しい服を 。お菓子を ・プレゼントを ・デパートで ・おもちゃを ・テレビゲームを ・本を 。ノートを

・安いものを ・高級なものを 。いろいろな店で見てから ・好きなものを ・体 にいいものを

・友だちと一緒に ・車を ・新 しい靴を ・都会で 。早く 。もつとたくさん ・毎 日 食 べ たい

・雪の宿を ・お餅を ・皆と同じものを 。おいしいものを ,あたたかいものを ・冷たいものを

さつばりしたものを ・早く

 

お腹いつぱい

 

すぐ出てくるものを

 

うどんを

 

・ラーメンを

・あのお店の人気商 品を ・地域 限定のものを ・カニを旅館で ・友だちと一緒に

お母さんの作つたご飯 が ・給食を早く・お弁 当を ・パン屋さんのパンを 。自分で作つて

・自分が好きなものだけ ・安くておいしいお得に 。無制限で ・ヘルシーなものを ・とんかつを

・高級なお店で 。朝ご飯を ・テレビで紹介されてたおいしいそうなものを ・部屋で ・こたつに入つて

・焼 き芋を落ちばで作 つて ・名 物 の料 理 をその地 で ・飲 み物 と一 緒 に

30

遊 びたい 買いたい 食 べ たい

接続 単語 使 用語 数 使用割 合 接続 単語 使用語 数 使用割合 接 続単 語 使用 語数 使 用割合

7 36.84% 65.00% 50.00%

4 21.05% 2 10.00% 14.71%

3 15.79% か ら 1 5.00% 8.82%

2 10.53% 1 5.00% 8.82%

滑 り台 1 5.26% 早 く 1 5.00% 早 く 2 5.88%

ブランコ 1 5.26% たくさん 1 5.00% いっ│ず1 2.94%

なが ら 1 5.26% 毎 日 1 5.00% 力く 1 2.94%

16 

被 験 者 ア の事 後 ア ンケ ー ト

(被験者 ア の考察)

被 験者 アが入 力 した接続 単語 の数 が,「遊 び た い」が

19個

,「買い た い」が

20個

,

「食べ たい」が

32個

で あ つた。接続 文節 の入 力 が 「遊 び た い」が

7種

,「買 いた い」 が

7種

類 ,「 食 べ た い」 が

7種

類 で あ つた

.第

入力 に関 して一 定程 度 あ り

,比

較 的接続 文節 の推 測 が で きて い る と考 え られ る。事 後 ア ンケ ー トで も

,問 1で

「ど

ち らともい えない」を選択 し

,接

続 文節 の入 力 に困難 さを感 じて い ない こ とが わか

どちらともいえない

偏 りができる (食べたいなら,〜 を遊びたいなら,〜 で)

相手の気持ちを想像するのは難 しいが,実 際に相手の状況を目で見ると想像するのは難し いが,実際に相手の状況を目で見ると予想しやすいかもしれないと思つた.

どちらかというとできた

動詞につなげる接続語の使用頻度にかたよりができるという気づき。(ア)

感 じる

役 に立 つと思 う

どんなことを話 したい,伝 えたいのか考えるとき,接続語が異なると意味が変わるものと変わ らないものがあることを頭に入れておく.状況から伝えたい内容を予想することで,より的確 な予想ができると思う.

接続単語 に注 目したことで,具体 的な名詞 以外にも重要な役割があることに気づいた.英 語 ではまた文法が異なるので,日本語ならではの着眼点だなあと思いました。

しか し,「食 べ た い」で は入 力 され た接 続 単語 「を」の使 用割 合 が

50.00%だ

つた が

,Webコ

ーパ ス上 で は

18.21%の

た め,「 を」 に集 中 してい る こ とが 見受 け られ る。 また,「 買 いたい」 で は接 続 単語 「を」 は

13個

入 力 され てお り

,使

用割 合 が

65.00%と

な つてい た 。 この よ うに一つ の接 続 単語 へ の入 力 の多 さが被 験者 ア の特 徴 で あ る と言 え る。事 後 ア ンケー ト問

2,3で

は 自身 の入 力 につ いて 「偏 りが あ つ た.」 と答 えてお り

,推

測 の偏 りにつ いて本 システ ムの利 用 に よ り認 識 で きた よ う で あ る

被 験者 アは,本 システ ムの利 用 に よ り,語 彙 の獲 得 が「どち らか とい うとで きた」

と答 え

,ま

た本 システ ムの有用性 につ いて も「あ る」 と答 えてお り

,被

験者 ア に と って本 システ ム に よつて気 づ き を得 られ た こ とが質 問や 追質 問 の 回答 か らわ か っ た 。

被験者 イ

(被験者 イ の実態)

被 験者 イ は

,学

4年

生 で あ り

,2回

の小 学校 実習 を こな して い る

.ま

,発

達 障害 に関す る講 義 の受講 も済 ませ てい る。

ASD児

との 関わ りは

,教

育 実 習 だ けで はな く,ス クール サ ポー トや 以前行 つてい た家庭 教 師 のアル バ イ トで長 期 的 に発達 障害児 の指 導 を行 つて い た こ とを答 えて い る。また

,被

験者 イ が小 学校 の頃 の 同級 生 に

ASDだ

と思 われ る音 声言語 でのや りと りが 出ない児童 がい た。彼 とは家族 ぐ

るみ で仲 良 く してい た とい うエ ピソー ドを語 つてい た。支援 の際気 をつ け る こ とと して

,気

持 ちを押 し付 けず理解 しよ うとす る こ とを挙 げてい る。

ASD児

が シ ンボ ル コ ミュニ ケー シ ョンを行 つて い る場 面 を見 た こ とが ない と答 えてい る。

(被験者 イ の結果)

17に

被験者 イ が入 力 した接続 文節 一 覧

,表 18に

接 続 文節 を形 態 素解 析 した 結果

,表 19に

事 後 ア ンケー トを挙 げ る。

17 

被 験 者 イが 入 力 した接 続 文 節 一 覧

32

遊 びたい

・外 で ・友だちと一 緒 に 。ボール で ・お昼休 み に・楽 しく 。鬼 ごつこをして 買 いた い

・高級 なものを 'お菓 子 を ・スーパー で ・お年 玉 で ・友 だちとゲームを 食 べ たい

・友だちとご飯を 。おやつでクッキーを ・レストランで 。フォークで。お腹いつぱい

少 しだけ

 

帰つてから

遊 びたい 買いチヒい 食 べたい

接続 単語 使 用語 数 使用割合 接続単語 使 用 語 数 使 用割 合 接続 単語 使 用 語 数 使 用 割 合

2 33.33% 6000% 28.57%

2 3333% 2 40.00% 28.57%

楽 しく 1 16.67% い っぱ い 1 14.29%

1 16.67% だ け 1 14.29%

か ら 1 14.29%

18 

被 験 者 イ

 

形 態素 解 析 結 果

19 

被 験 者 イ事 後 ア ンケー ト

(被験者 イ の考察)

どちらかというと難しい

重複 しないよう様 々なパリエーションを考 えることが難 しかつた。

できた

〜食べたいの,〜 の部分には多くの言葉が入る。そして様 々な意味 に変化することが分かつた。

できた

自分 の普 段 使 つている語 彙 の偏 りを知 ることが できた し,ボキャブラリーの少なさも気づけた.

感 じる

役 に立 つと思 う

表現することはコミュニケーションをとる上で大切なことがあり,まずできない難 しさを知ることが より支援 につながると思う.気持ちを理解する.

データに結びついて,統 計されているためとても分かりやすく使用することができた.

「食 べ たい」 が

7個

で あ つた

.種

類 数 は 「遊 び た い」 が

4種

類 ,「 買い たい」 が 2 種 類 ,「 食 べ た い」 が

5種

類 で あ つた。入 力 に関 して一 定程度 あ る.

事 後 ア ンケー トの 問

1で

入 力 に関 して「どち らか とい うと難 しい」と答 えてお り,

「重複 しない よ う様 々 なバ リエー シ ョンを考 える こ とが難 しか った。」 と理 由 と し て記 述 して い る。実 際,「買い た い」で は,「を」 と 「で」の

2種

類 しか使 用 してお

らず ,被 験者 イ の接 続 文節 の入 力や接 続 単語 が限 定的 で多様性 が確 保 で きて い ない こ とが見受 け られ る。被 験者 イ が記述 した 重複

"が

接続 単語 を指 し示 す もの だ と 考 え る と,入 力 数 が増 えず結 果 と して種 類数 も増 えなか つた ともの だ と考 え る こ と がで きる。

本 システ ムの利 用 に よ り

,語

彙 へ の気 づ きを獲 得 で きた と回答 してお り,「 自分 の普 段使 つてい る語彙 の偏 りを知 る こ とが で きた し,ボ キ ャブ ラ リー の少 な さも気 づ けた。」と答 えて い る。自身 の接 続 文節 の推 測 に対す る認 識 が で きた よ うで あ る。

被 験 者 ウ

(被験者 ウの実態)

被 験者 ウは

,大

学 院

2年

生 で あ り

,2回

の小 学校 実習 を こな して い る。また

,発

達 障 害 に関す る講 義 の受 講 も済 ませ て い る。

ASD児

との関 わ りは

,教

育 実習 で あ った と答 えてい る。継 続 的 な

ASD児

へ の支援や指導 の経験 はない。

ASD児

の支援 の際気 をつ け る こ と と して

,支

援者 の元気・や る気・根 気

,と

挙 げて い る。

ASD児

が シ ンボル コ ミュニ ケー シ ョンを行 つて い る場 面 を見 た こ とが ない と答 えてい る。

(被験者 ウの結果)

20に

被験者 ウが入 力 した接続 文節 一 覧

,表 21に

接続 文節 を形 態 素解析 した 結果

,表 22に

事後 ア ンケー トを挙 げ る。

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