第4章 Eucalanus californicus の季節的鉛直移動による炭素輸送
4.2 材料と方法
4.2.1 Eucalanus californicus
の季節変動試料は神奈川県水産試験場(現神奈川県水産技術センター)の“うしお”が東京湾湾口の 富浦沖定点
St.29
(35 ° 4 ’ 18N
,139 ° 45 ’ 51E
,水深650
~680
m)において1993
年1月~1995
年1
月までの2
年間,原則として月1回採集したものである(図3.1
).本章の調査方 法を図4.2
に示した.試料の採集方法はノルパックネット(口径
0.45
m,側長1.8
m,目合い0.33
㎜)による深 度600
mまたは650
mから海面までの鉛直曳きを行い,採集後ただちに中性ホルマリン海水 を5
%の濃度になるように加えて固定した.各採集時にはCTD
を用いて,海面付近から600
mまたは650
mまでの水温および塩分の測定を行った.研究室に持ち帰った試料は,
Eucalanus californicus
のコペポディド全6
期(以下各発育段 階をC1
期~C6
期と表記する)について各発育段階別に計数し,特にC4
期,C5
期およびC6
期(成体)については雌雄を区別して計数した.出現個体数の多かった1994
年4
~6
月春の植物プランクトン増殖
Shimode et al. (2012a)
に加筆79
については
2
分の1
から16
分の1
に分割して計数したが,それ以外は試料中の全個体を計 数し,1
曳網あたりの個体数として表示した.4.2.2 Eucalanus californicus
の季節的鉛直移動による炭素輸送量E. californicus
の1個体あたりの炭素量の算出のため,神奈川県水産試験場(現神奈川県水産技術センター)の“うしお”が定点
St.18
(図3.1
)において2009
年2
月~年5
月まで 毎月1
回,ノルパックネット(口径0.45
m,側長1.8
m,目合い0.33
㎜)による深度600
m または650
mから海面までの鉛直曳きを行い,採集後ただちに中性ホルマリン海水を5
%の 濃度になるように加えて固定したものを用い,研究室において,生物顕微鏡下で本種の成長 段階C5
期の84
個体の前体部長(PL
)を測定してC5
期の前体部長の平均値を求めた.次に,以下の
Hopcroft et al.
(2002
)による本種の体長と体重の回帰式log
10DW = 3.09 × log
10PL
-0.0026
(
DW
:湿重量μg
;PL
:前体部長μm
)に
C5
期の前体部長の平均値をあてはめて湿重量を算出し,炭素重量は乾燥重量の50
%と 仮定して,次式CW = DW × 0.5
(
CW
:炭素重量μg
)を用いて,
C5
期幼体の1
個体あたりの炭素量を算出した.さらに,
1993
年7
月と1994
年7
月の調査日の全個体がC5
期で表層から中・深層へ移動 して休眠に入ったと仮定し,これを休眠初期個体数とし,それぞれ,1993
年12
月と1995
年1
月の個体数と比較して,死亡個体数(減少数)と,生残個体数N
S(残った数)を求め た.ここから,水柱150
mの1
m2あたりの死亡個体数N
Mと生残個体数N
Sを求め,以下のࡼ࠺┦ᶍ‴ࡢ
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