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IC 駅を中心とする 500m メッシュ圏内にお

第 Ⅱ 部 本 論

2.1. はじめに  2.1.1 背景と目的   2.1.2. 車移動圏の定義   2.1.3. 主要観光施設について

2.2. 調査分析方法  2.2.1 調査分析対象  2.2.2. 調査

  2.2.3. 分析の概要

2.3. 調査結果

2.4. 考察

2.5. 本章の結論

36 36 36 37

38 38 39 41

46

51

52

IC

車移動圏

IC 所属学区

IC 所属区

ホテル群から最寄 IC までの距離の総量

主要観光施設までの合計距離

面積辺りの事業所数 学区世帯数

平均通過台数

ホテルから IC まで の平均距離

図 2-1. 本章の概要

2.1. はじめに

 車移動の観点から , 区や学区をどのような指標で選択すべきかという指標について述べ る . 本章では , 車移動圏における立地に関して , 車移動圏内の人口動態とホテルの事業性と の関係について調査分析を行った . 最寄 IC からホテルまでの距離の総量 ,IC から主要観光 施設までの合計距離 , 学区世帯数 , 面積辺りの区別事業所数 ,IC の通過台数を設定し , ホテ ルの事業性にどのような関係があるのかということを論じる .

 車移動圏の人口動態がホテルにおける IC 周りの宿泊供給量や収容能力に影響を及ぼす関 係を知ることで , 立地選択の判断基準の一つを得ることを目的とする . 具体的にはホテルの 最寄 IC を中心とする IC の所属区 ,IC の所属学区内における人口動態から宿泊供給量や施設 辺りの収容能力について説明できるのではないかと考えた ( 図 2-1.).

2.1.2. 車移動圏の定義

 他の都市から移動し観光や宿泊を行う場合において , 車の移動範囲というのは陸続きの限 り無限であり , そこに領域という形である種の制限を設けることは現実的ではない . 一方で 居住や就業に関して , 毎日生活し通勤を行うような活動の中では個別差はあるが観光と比較 した場合には明白な制限を受けることは明らかである .

 本調査において , 車移動圏を IC が所属する学区と区の 2 重の領域として定義する . この ことによって , 同学区内 , 区内での車を必要とする生活 , 通勤 , 通学など宿泊に関係しない 車移動での活動を排除可能であるということを期待する .

2.1.1. 背景と目的

第 2 章  車移動圏における立地調査分析

36

2.1.3. 主要観光施設について

 各都市の平成 27 年度 における観光施設のうち来場者数上位 10 施設を主要観光施設と して調査分析を行う . 上位 10 施設は各都市について , 過去5年に渡って多少の前後はある もののこの組み合わせが大きく変化することはなく , それぞれが安定した集客数を保持して いる ( 表 2-1. 表 2-2. 図 2-2., 図 2-3.).

 福岡市の上位観光10施設は「JR 博多シティ」,「キャナルシティ博多」,「マリノアシティ 福岡」,「博多リバレイン ( イニミニマニモ )」,「ヤフオクドーム」,「ベイサイドプレイ ス博多」,「福岡タワー」,「海の中道海浜公園」,「福岡市動植物園」,「マリゾン」である . 名古屋市の上位観光10施設は「熱田神宮」,「東山動植物園」,「名古屋港水族館」,「名 古屋城」,「名古屋市科学館」,「農業文化園・戸田川緑地」,「愛知県美術館」,「名古屋市 農業センター」,「久屋大通庭園フラリエ」,「東谷山フルーツパーク」である . これら2都 市の各々 10 箇所の計 20 箇所を調査対象とする .

表 2-2. 名古屋市の主要観光施設 10 施設の来場者数 表 2-1. 福岡市の主要観光施設 10 施設の来場者数

来場者数 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度

名古屋城 1,414,769 1,472,305 1,657,370 1,641,787 1,740,178 東山動植物園 2,025,336 2,079,896 2,228,650 2,271,248 2,583,986 熱田神宮 6,716,036 6,773,935 6,852,153 6,760,955 7,063,539

東谷山フルーツパーク 513,454 538,245 469,843 520,078 483,182

農業文化園・戸田川緑地 1,116,600 1,281,235 1,188,451 1,135,295 1,119,575 名古屋港水族館 1,785,853 1,990,050 2,040,420 1,967,223 2,051,785

愛知県美術館 711,001 795,538 946,258 780,788 787,894

久屋大通庭園フラリエ 129,967 134,638 124,485 353,531 621,847

名古屋市農業センター 609,918 629,486 655,219 632,986 681,297

名古屋市科学館 1,531,854 1,303,372 1,436,926 1,394,003 1,382,275

来場者数 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度

JR博多シティ 46,260,000 46,550,000 46,990,000 48,430,000 48,560,000 キャナルシティ博多 13,500,000 13,900,000 14,600,000 15,300,000 16,480,000 マリノアシティ福岡 6,610,000 6,410,000 6,190,000 6,000,000 6,000,000 ヤフオクドーム 3,225,490 3,161,959 3,086,996 3,158,774 3,168,462 博多リバレイン 2,350,000 2,320,000 2,460,000 3,396,000 3,669,000 ベイサイドプレイス博多 1,721,000 2,011,000 2,230,000 2,165,000 2,206,000 福岡タワー 1,036,606 1,092,625 1,157,576 1,222,860 1,510,203 海の中道海浜公園 912,009 1,007,491 1,036,256 1,024,921 1,137,081

福岡市動植物園 748,025 764,057 912,640 1,020,565 940,646

マリゾン 743,865 785,943 831,148 937,618

2.2. 調査分析手法

 序章で述べた研究対象のホテルについて , 収容人数 , 客室数 , 最寄 IC の特定 , 最寄 IC か らホテルまでの距離 ,IC から主要観光施設までの距離の合計 ,IC が所属する学区の学区世帯 数 ,IC が所属する区の区別事業所数 , 区の面積 ,IC の1日平均通過台数についてデータを取 得した . ある IC を最寄とするホテルの収容人数を足し合わせた総量 , 客室数を足し合わせ た総量を計算した .

 1 つのホテルにとって最寄 IC は1つであるため , ある特定の IC を最寄 IC とするホテルの 収容人数の総量 , 客室数の総量について重複は起きない .

変数に関して , ある IC を最寄とするホテル全ての収容人数を合計してその IC を中心とする 任意の領域の収容能力を算出する . これにより , ある IC の所属区や学区内に関係する複数 の情報群から IC を中心とした立地特性について考察する .

2.2.1. 調査分析対象

第 2 章  車移動圏における立地調査分析

H.23 H.24 H.25 H.26 H.27

8,000,000

7,000,000

6,000,000

5,000,000

4,000,000

3,000,000

2,000,000

1,000,000

0

来場者数 ( 名 )

H.23 H.24 H.25 H.26 H.27

60,000,000

50,000,000

40,000,000

30,000,000

20,000,000

10,000,000

0 来場者数 ( 名 )

JR

図 2-3. 名古屋市の主要観光施設の来場者数推移 図 2-2. 福岡市の主要観光施設の来場者数推移

出典 : 平成 27(2015) 年 福岡市観光統計 , 平成 29 年 福岡市経済観光文化局観光産業課

名古屋市観光客・宿泊客動向調査 - 概要版 -( 平成 27 年度 ), 平成 28 年 11 月 名古屋市観光文化交流局

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出典 : 平成 28 年度の福岡市市町村別車両数統計    平成 28 年度名古屋市区別自動車数    福岡市校区別世帯数及び人口一覧    名古屋市の世帯数と人口    福岡市「校区データ集」

   名古屋市総務局企画部統計課「平成 28 年経済センサス - 活動調査 ( 確報 ) 名古屋市分」

   福岡北九州高速道路公社「福岡高速出口交通量」

   名古屋市「名古屋高速道路の車種別、料金所別利用台数」

   国土交通省 国土地理院 「全国都道府県市区町村別面積調」

2.2.2. 調査

 ホテルから IC までの距離の総量 (km) に関して , それぞれのホテルから IC までの距離は google マップを使用して計測し足し合わせた . ホテルの最寄 IC と IC までの距離については 巻末の付録に示す (p.133-136. 表 8-2.).IC から主要観光施設までの距離の合計 (km) は google マップを使用して計測した ( 表 2-3.). なお , これらの距離は車移動での最短距離を取得した .  学区世帯数 ( 世帯 ) はある IC が所属する学区にある世帯数である . 福岡市「福岡市校区 別世帯数及び人口一覧」, 名古屋市「名古屋市の世帯数と人口」より取得した .

区別事業所数 ( 件 ) はある IC が所属する区に登録されている事業所の件数である . 福岡市「校 区データ集」, 名古屋市総務局企画部統計課「平成 28 年経済センサス - 活動調査 ( 確報 ) 名古屋市分」より取得した . 区の面積は福岡市・名古屋市ともに国土交通省 国土地理院 「全 国都道府県市区町村別面積調」より取得した .

 IC の平均通過台数 ( 台 ) はある IC を通過する車の台数の1日の平均値である . 福岡北九 州高速道路公社「福岡高速出口交通量」, 名古屋市「名古屋高速道路の車種別 , 料金所別利 用台数」, さらに NEXCO 中日本 , 名古屋高速道路公社へ問い合わせを行い情報を取得した . なお , 学区の参照について IC が境界になっている場合面積が大きい学区を所属区とした . ホテルの収容人数 , 客室数は web サイト等で調査した .

表 2-3. 主要観光地との距離一覧

第 2 章  車移動圏における立地調査分析

福岡市の主要観光施設 JR博多シティ キャナルシ

ティ博多

マリノアシ ティ福岡

博多リバレイ

ヤフオクドー

ベイサイドプ

レイス博多 福岡タワー 海の中道海浜

公園

福岡市動植物

マリゾン

名古屋の主要観光施設 熱田神宮 東山動植物園名古屋港水族

名古屋城 名古屋市科学

農業文化園・

戸田川緑地 愛知県美術館名古屋市農業

センター

久屋大通庭園 フラリエ

東谷山フルー ツパーク

空港通 1.5 2.4 12.5 3.1 8.2 4 9.2 18.7 8.8 9.3 77.7

月隈 4.4 5.4 16.9 6.1 11.5 7.5 12.6 22.5 7.5 12.6 107

呉服町 1.9 1.5 10.8 0.65 6 2 7 16.2 6.6 7.1 59.75

香維 9.9 9.5 16.5 8.6 12.1 8.1 13.2 19.1 13.1 13.2 123.3

千代 1.9 1.4 11.5 1.2 6.3 2.3 7.4 16.5 6.3 7.4 62.2

築港 2.8 2 8.5 1.1 5.3 0.2 6.3 16.3 4.3 6.4 53.2

東浜 3.7 3.2 10.5 2.2 5.7 1.6 6.7 14.6 6.3 6.8 61.3

博多駅東 1.7 2 11.9 2.5 7.6 3.6 8.7 17.8 8.2 8.7 72.7

箱崎 4 3.8 11.3 3 6.5 2.5 7.6 15.3 7.1 7.6 68.7

板付 6.7 6.3 19.2 8.5 13.8 9.8 14.9 24.8 9.9 14.9 128.8

名島 6.6 6.2 13.2 5.4 8.9 4.9 9.9 15.8 9.5 10 90.4

黄金 6.2 9.8 9.1 5.2 3.2 8.9 4.4 16.5 3.6 27.5 94.4

笠寺 3.5 12.2 8.1 11.6 8.9 13 8.5 11.5 7.6 35.7 120.6

丸の内 8.1 8 13.8 5 4.2 18.4 3 14.5 3.8 23.3 102.1

錦橋 5.6 8.8 9.2 2.5 1.3 12.6 1.8 18.4 2.4 26.8 89.4

港明 3.8 13.1 4.4 9.4 7.5 8.7 8.7 13.9 7.8 31.5 108.8

黒川 8.9 8.8 14.6 5.8 5 19.2 3.8 15.3 4.6 20 106

四谷 9.1 6.6 13.3 8.4 6.3 18.3 5.8 12 5 19.7 104.5

春岡 9.7 3.5 15.9 10.3 8.7 20.7 7 10.2 6.3 21.4 113.7

庄内通 9.3 11.4 13.9 4.5 4.9 17.8 5.4 18 6.1 26.6 117.9

吹上東 5.1 5.2 10.5 4.9 2.7 15.8 2.2 10.6 1.3 23.1 81.4

船見 6.7 18.2 6.5 15 12.5 13.9 12.4 17 13 36.6 151.8

東新町 5.3 6.4 11.1 3.6 2.4 15.7 1 11.8 1.1 24.2 82.6

東別院 3.2 8.2 7.7 4.6 2.2 12.3 3.4 12.4 2.5 27.3 83.8

白川 4.4 7.5 9 3.2 0.85 12.5 2.1 12.9 1.2 25.8 79.45

藤前流通団地 10.1 20.6 7 16.2 14.9 4.8 15.5 20.7 14.6 39.3 163.7

尾頭橋 3.3 9 7.8 5.3 3.3 9.9 4.6 13.5 3.5 28 88.2

堀田 1.4 7.9 6.6 8.8 5.6 11.4 5.2 10.3 4.2 32.9 94.3

名古屋 16.5 8.4 22.6 16.3 14.1 26.2 13.7 8.6 12.8 14.7 153.9

名港中央 14.3 24.3 12.9 22.2 21 11 21.5 20.7 20.6 38.4 206.9

明道町 12.2 14.3 16.7 5.2 7.8 19.1 8.1 22.1 8.8 27.9 142.2

木場 10.3 23.9 9 18.2 17 17.5 17.5 20.3 16.6 38 188.3

主要観光施設 までの合計距 離(km)

40

= x

i,k

σ

k

μ

k

z

i,k

(i=1,…,n)

・・・  

x

i,k

σ

k

μ

k

x

i,k

z

i,k

z

i,k

2.2.3. 分析の概要

 福岡市 , 名古屋市の宿泊施設において IC を中心とする宿泊供給量に関するもの , そして その量を施設数で割った IC 毎の平均収容能力に関するものという 2 種類の分析を行った .  まず宿泊供給量の総量について ,「IC から主要観光施設までの距離の合計 (km)」,IC が所 属する「学区世帯数 ( 世帯 )」,「面積辺りの区別事業所数 ( 件 )」,「IC の1日平均通過台 数 ( 台 )」の 4 つを説明変数とした . さらに「収容人数の総量」, また「客室数の総量」の 2つを目的変数として重回帰分析を行った .

 データセットであるホテル 227 件 ( 福岡 : 54 件 , 名古屋 :173 件 ) について , これらを最 寄 IC とする IC の数は欠損値を除いて 22 存在した ( 表 2-4.).

これらのデータセットにおいて , あるパラメーターの数値を  , その平均値を   , 標準偏 差を   ,   を正規化した数値を   とおくと ,   は以下のように式①で表される .

 さらに施設辺りの収容能力について ,「IC からホテルまでの平均距離 (km)」,「IC から主 要観光施設までの距離の合計 (km)」,IC が所属する「学区世帯数 ( 世帯 )」,「面積辺りの区 別事業所数 ( 件 )」,「IC の1日平均通過台数 ( 台 )」の 5 つを説明変数とした . さらに「平 均収容人数」,「平均客室数」の2を目的変数として重回帰分析を行った .

IC からホテルまでの平均距離は前述した説明変数である「IC からホテルまでの距離の総量」

をある IC を最寄 IC とする施設数で割った値 , 面積辺りの区別事業所数は区別事業所数を区 の面積で割った値である .

 偏回帰係数 , 標準偏回帰係数の両方について重回帰分析を行うことで説明変数の影響度と 実際の理論値を計算することが可能となる . 標準偏回帰係数での分析を行う理由は , パラ メーターの影響度の割合を同一条件で比較するためであり , 各説明変数のばらつきの違いに よる影響を除去できる .

また , 正規化したデータによって分析に使用するデータセットを作成した ( 表 2-5.).

ホテル立地と主要観光施設の分布図を示す ( 図 2-4, 図 2-5.).

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