第
1節
目的予備調査
1,予
備調査2に
おいて,加
害者家族 に対 して抱 く非難感情を抽出 し,助
日害者 家族非難」尺度 を作成 した。そこか ら犯罪被害者 を支援する人々の非難感情の高ま りを明 らかにす るためには,非
支援者 との比較をする必要がある。 よつて本調査では,支
援者 と 非支援者 における,加
害者や加害者家族に対す る非難感情の相違を検討する。第
2節
方法第
1項
調査対象者全 国の犯罪被害者支援団体に依頼 し
,支
援者 と してボ ランテ ィア活動 を してい る男女 に 対 して質 問紙調査 を実施 した。480部
送付 した うちの315部
を回収 し,1/3以
上無回答で あつた10部を除き305名 (男性83名,女性218名,不明4名,平均年齢 59.7歳,9髪
11.09 を有効対象 とした (回収率:65。6%,有
効回答率:96.80/OH。 また,非
支援者 に関 しては予 備調査2の
回答を用いた。第
2項
調査時期2015年
9月 か ら 11月 にかけて実施 した。第
3項
調査内容(1)フェイスシー ト
性別
,年
齢,支
援年数,直
接支援経験の有無 とその内容について回答 を求めた。なお,直接支援 とは面接相 談 を経 て
,支
援 セ ンター の支援員 が被 害者 の方 々に直接 寄 り添 つて支 え る活動 で あ り,具
体 的 には,警
察や裁 判所 、病 院や弁護 士事務所 な どへ の 付 き添い,裁
判 の代理傍聴,各
種手続 き等 で あ る。(2)事例について
本研究では
,事
例を読んだのちに質問項 目への回答を求めた。事例は予備調査2で
用 いたものを再度使用 した。(Э加害者家族非難尺度 について
予備調査1・
2よ
り作成 した19項
目を用いた。 それぞれ の項 目について,「あては ま る」「少 しあてはまる」「あま りあてはま らない」「あてはま らない」の4件
法で回答 を求 めた。(0加
害者非難尺度 について早川他
(2013)に
よる8項
目を用いた。それぞれの項 目について,「あてはまる」「少 しあてはまる」「あま りあてはま らない」「あてはま らない」の4件
法で回答 を求めた。(5)倫理的非難について
松村 (1991)による Л
BTの
うち倫理的非難項 目10項
目を用いた。それぞれの項 目に ついて,「 まった くそ う思 う」「だいたいそ う思 う」「どち らで もない」「あま りそ う思 わない」「まった くそ う思わない」の5件
法で回答 を求 めた。(0厳
罰 志 向について板 山
(2012)に
よる厳罰 志向尺度7項
目を用 いた。それぞれ の項 目について,「まっ た くそ う思 う」「だいたいそ う思 う」「どち らで もない」「あま りそ う思わない」「まっ た くそ う思わない」の5件
法で回答 を求 めた。(つ精神的健康度 について
古川他
(2003)に
よるK6を
用いた。 それぞれ の項 目について,「全 くない」「少 し だ け」「とき どき」「たいてい」「いつ も」の6件
法で回答 を求 めた。第
4項
倫理的配慮質問紙の表紙に研究倫理に係わる注意事項を記載 した。その事項を読み同意を得た場合 に
,無
記名での回答を求めた。また,質
問紙回答後に何 らかの不調を感 じた場合の連絡先 として研究実施責任者 と研究実施分担者の氏名・連絡先を記載 した。なお
,本
研究は兵庫教育大学研究倫理審査委員会の承認 を得て実施 した。第
4章
本調査第
3節
結果と考察第 1項
支援者の基本属性について
支援者の平均年齢は 59.7歳
(9>11.09で ,年
代別に見ると20代
が8人 (2.6%),30
代が9人 (3.00/On,40代が24人 (7.90/Oy,50代が
69人
02.60/Oy,60代 が134人 (43.9%),70代
が43人
(14.10/Onであった。50代
以上が約80%を
占めてお り,支
援者の年齢層は高 い ことが明 らか となった。また,支援者 としての経験年数は5年
未満が136人
(44.6%),5年
か を)10年
未満力`98人
(32.10/Oy , 10年か た)15年
未満が47人
(15.40/On , 15年か ら20年
未満が8人
(2.60/On,20年 以上が1人
(0.30/OHで あった。直接支援経験者は212人 (69.5%),未
経験者は87人
(28.40/Onでぁ り,支
援内容 としては,裁
判所や警察署,検
察 庁 など各所への付 き添い支援,代
理傍聴支援が多かった。第
2項
尺度間の相関係数について尺度の得点化は予備調査 2と 同様である。加害者家族非難尺度について
,再
度他の尺度 との相関係数を算出 した ところ,表
4‐1に示す結果が得 られた。加害者家族非難尺度は,倫理的非難尺度 と低い相関が見 られたが
,加
害者非難尺度 と厳罰 志向性尺度 とはほとん ど 相関が見 られなかった。その他の結果は予備調査2の
結果 と一致 していた。 また,K6は
他の全尺度 とほとん ど相関が見 られなかった。
表4‐
1
尺度間の相 関係数加害者家族非難 加害者非難 倫理 的非難
厳罰 志 向性 カロ害者家族非難
カロ害者非難 倫理的非難 厳罰 志 向性
K6
.16■■ .20・・
。14■彙
。059
。44・・ .49*士 .048
。42士士
。115 ‐.020
注 :・│〆。01
31
第
3項
支援者 と非支援者 における比較検 討結 果について支援者 と非支援者 において
,そ
れぞれ の尺度得点 について平均値 の差 の検 定 を行 つた。結果 を表4‐
2に
示す。カロ害者非難尺度 について
,5%水
準で有意傾 向が見 られ た (卜2.343,″ 契68.117,メ。05)。さらに因子 ご とに平均値の差 を検定 した ところ,「個人的制裁」 因子 において
5%水
準で有 意傾 向が見 られ た (″2.233,泌執97,メ
.OD。 したがって加害者 に対 して個人的に罰 を与 えたい とい う感情 は,支
援者 よ りも非支援者 の方が強い と言 えた。倫理的非難尺度 について
,1%水
準で有意差が見 られ た (″6.288,″ 489,メ
.01)。 し たがって倫理的な悪行為 に対す る非難感情 は,支援者 よ りも非支援者 の方 が強い と言 えた。厳罰 志 向性 尺度 について
,5%水
準で有意差が見 られた (″2.195,″ 493,メ
.05)。 したが って厳罰 志向性 は
,非
支援者 よ りも支援者 の方 が強い と言 えた。加 害者家族非難尺度 については有意差が認 め られなかつた。 したがって加害者家族 に対 す る非難感情 は
,支
援者 と非支援者 の間で差がない と言 えた。表4‐
2
支援者 と非支援者 における尺度得点の平均値平均
標 準偏差
F値 (
′値(
ドキュメント内
犯罪加害者・加害者家族に対する非難感情 : 被害者から支援者に「悪魔化」は伝染するのか?
(ページ 31-34)