3.2 本研究の分析対象となる高頻度、低頻度の日本語名詞句の抽出
3.2.2 本研究の分析対象となる高、低頻度名詞句の抽出基準
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た。以上、表 6、7 から分かったことをまとめると、高頻度、低頻度名詞句ケースでは、
N1、N2 の 4 つの頻度のパターンにおける名詞句の数(例えば、低頻度における N1 高・N2 高の名詞句数は 0 件であるのに対して、N1 高・N2 低の名詞句数は 11 個であ る)は均等ではない為、各名詞句における名詞ごとの頻度は統制し難しいことが分 かった。
また、今までの先行研究から分かるように、学習者による単語や慣用句の親密度 はそれぞれ異なる。そのため、高頻度、低頻度名詞句ケースと同じように、CLJ によ る高親密度名詞句ケース、低親密度名詞句ケースにおける N1、N2 の 4 つの親密度パ ターンにおける名詞句の数は必ずしも均等ではないと推測できるだろう。
ここから、各名詞句且つ各名詞句における N1、N2 の頻度且つ N1、N2 の親密度三 者を同時に統制することには限界があることが分かった。それゆえ、本研究では、
日本語の名詞句ごとの頻度、親密度のみを統制することにした。
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個)」、「話題の人物(4 個)」、「地域の風景(2 個)」があるため、本研 究の分析対象となる名詞句から外す。「今日の話題(6 個)」、「話題の人物
(4 個)」、「地域の風景(2 個)」は本研究の分析対象となる名詞句として使用 する。その理由は以下の①、②が挙げられる。
① 名詞句における N1 又は N2 が同じである場合、考察する際に、個別の名詞の 頻度の考察になる可能性があるため、各名詞句の頻度と CLJ による「の」の 脱落との関係を検索するという本研究の意図とずれている。
② 各名詞句頻度の高低は CLJ による「の」の脱落に与える影響を検討する為、
高頻度名詞句、低頻度名詞句ケースにおける同頻度の名詞句を複数使用する より、頻度ではバラツキがある名詞句を使用したほうがよいだろう。なぜな ら、同じケースにおける日本語名詞句は頻度の高低が CLJ による「の」の脱 落に与える影響が見られるからである。
ただ、上記の基準 1 に従って分類した高頻度日本語名詞句ケースでは、「普通の 女性」、「普通の家庭」のような、「普通の...」である「N1 の...」の形も入って いるのである。しかし、高頻度の名詞句は合わせて 12 個しかないため、それを今の 段階では削除すると、高頻度日本語名詞句における CLJ の高低親密度名詞句の抽出 に影響を与えてしまう可能性があると思われる。それゆえ、CLJ によるこの 2 つの名 詞句の親密度を踏まえた上で、本研究の分析対象となる高低親密度の名詞句の抽出 基準に従って抽出していくことにした。
以上のことに基づき、日本語名詞句(31 個)から本研究の分析対象となる高頻度、
低頻度の日本語名詞句(28)個を抽出し、以下、表 8 のように示す。また、この 2 ケースの名詞句頻度について
t
検定を行った結果、高頻度日本語名詞句と低頻度日 本語名詞句の頻度数の間には有意差が認められた(p
<0.01)。32
表 8 本研究の分析対象となる高頻度及び低頻度の日本語名詞句(28 個)
高頻度の名詞句ケース(12 個) 低頻度の名詞句ケース(16 個)
言論の自由、家庭の主婦、個人の問題、
公共の場所、政治の中心、生命の危機、
影響の程度、地域の特色、普通の家庭、
常識の範囲、普通の女性、法律の目的
音楽の才能、歴史の舞台、人生の目標、
政治の実権、最新の状態、実際の年齢、
人物の性格、梅雨の季節、英語の成績、
生存の危機、個人の感想、今日の話題、
話題の人物、地域の風景、精神の支柱、
社会の話題