270『
国民読本参照国語科話方教材』は明治33年
9月 蔓彎線督府民政部學務課の国語学 校教諭 山口喜一郎が編纂 したもので、本書の教材は動詞に重きを置いた教材であ り、「躾」や 「衛生の習慣化」を目指 した題材が多いように思われる。
271グ
ァン式教授法については王秋陽の 「日本統治時代台湾における日本語教育一グアン 氏言語教授法に関連 して一」『 山口大学大学院東アジア研究科博士論文』2011年
が詳 しい。フランソフ・グアンはフランスの言語学者で、 自身の ドイツ語学習に失敗 した経験から考 案 した自然教授法の一種である。因みに 「史料」中ではゴアン式 と出て くる。
272ェ
ドヮー ド・ ジェンナー(1749〜 1823)は イギ リスの医学者であ り、ジェンナーが医者 になった頃、牛の乳搾 りな どをして牛 と接することによって自然に牛痘にかかつた人間は、その後天然痘にかか らない とい う農民の言い伝 えがあ り、ジェンナーはこれを天然痘の予 防法に使えるのではないか と考え、
1778年
か ら18年
間に亘 り研究を続け、ワクチン(牛痘 法)を開発 した。 この功績か らE.ジ ェンナーは 「近代免疫学の父」 と称 される。加藤四郎
『 ジェンナーの贈 り物
天然痘か ら人類を守った人』菜根出版
1997年
273周 慧茄
「日治時期蔓脅公學校理科教育之研究」
『台湾師範大学台湾史研究所碩士論 文』
2012年
274牧
茂市郎愛媛県出身
明治
45年
農事試験所教育部兼昆虫部技手、大正7年
台湾総 督府国語学校助教授、翌年墓北師範学校助教授、大正11年台南師範学校教諭 を歴任。彼は 蛇の研究者 としても知 られていて琉球産蛇の分類法を考えた人物である。『 台湾総督府職員 録系統』中央研究所台湾史研究
高良鉄夫
「琉球産蛇類に関する新知見」『琉球大学農家政部学術報告』
1957年
275吐
根草はブラジル原産の植物で、学名は 3ephaθ力bゎθ″θZrar力′で現地の トゥピ族の 言葉で「吐き気を催す草」とい う意味がある。特にエメチンはアメーバ赤痢に効果があ り、現地でも古 くから根 を乾燥 させたものを民間薬 として使つてきた。
httpi//i■
.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3
276ペ
ス ト防過については飯島渉 の 研文 出版2000年
が詳 しい277蔓北市教育會『 公学校第四学年
吐根草 (アカネ科)
『ペス トと近代中国―衛生の 「制度化」 と社会変容』
理科教授細 日』新高堂書店
1936年 53頁
278註 271と 同書
70頁
279撓
脚類 (かいあ しるい)と
は ミジ ンコのよ うな節足動物 門科 のプ ランク トンの事 を指 す。大塚攻・駒井智幸 「3.甲殻亜 門」『 節足動物 の多様性 と系統』
2008年
280植
民地期の化学肥料需給 について論 じた論文 に湊照宏 の 「第5章
植 民地期及び戦後復興期台湾における化学肥料受給の構造 と展開」『東京大学社会科学研究所研究シリーズ
No.17 20世
紀の中国化学工業一永利化学・天原電化 とその時代―』東京大学社会科学研 究書2005年
がある。281『
農事実行小団体ノ現況 卜指導奨励計画』蔓湾線督府殖産局1938年
また指導委員会を組織 してい る主な州 は蔓北州 と高雄州であ り、衛 生課長や理蕃課長 が直接指導す るな どしてい る。
282部 落振興会の国語講習所や國語塾 について纏めた論文に陳虹彪 の「日本統治下台湾にお ける国語講習用国語教科書の研究 一台湾教育會 の『 新国語教本』 に着 目して一」『 東北大学 大学院教育学研究科研究年報』vol.54/No.2.2006年 がある。
283鳳
山郡民風作興会会長は平柳誠であ り、事業内容は部落振興団体の連絡統制の強化並 指導の徹底を図るとともに高雄州及び高雄州農会の施設事業に順応 し、国語普及奨励、鳳 梨増産奨励、堆肥奨励指導、園藝奨励な ど部落の向上を目指 した組織である。『 民風作興会 (昭和十三年版)』 高雄公論社、
1938年
284ト
ラホーム とは伝染性慢性結膜炎のことで、眼病の一種である。病原体はクラジミア で、結膜の充血、肥厚、灰 白色の顆状の形成を来 し、慢性化す ると角膜の混濁、視力障害 を引き起こし、重症の場合、視力の低下や失明する場合がある。 日本では1919年
に トラホ ーム予防法が制定 された。予防法には点眼薬 (目薬)の
投薬な どがある。三井登
「
1910年
代の学齢児童の トラホームの状態 と学校医の治療をめぐる問題」『 北海道 大学大学院教育学研究科紀要』第83琥 2001〜 2006年
一m 一一一
図
1)集
団検血作業││■
図
2)外
部作業一 竹林下枝 の伐採 と清掃作業図
3)簡
易な防蚊装置 を有 してい る家屋︑︑ 馬 公 00
亀
β 0彫
響庁0
台 南 摯
0鳥
曲頭 ′: I
/′
ドキュメント内
日本統治時代台湾におけるマラリア防遏事業と衛生思想の普及について
(ページ 184-190)