3 浄水場の水質
3.4 新三郷浄水場
図3.4.2 新三郷浄水場原水水質経年変化(年度平均値)
(1)かび臭物質発生状況
原水のかび臭物質濃度の最高値は 2-MIB が 4 ng/L で、ジェオスミンが 9 ng/L であっ た。浄水においては、かび臭物質は不検出であった。
(2)高濁処理
原水濁度が 200 度を超える高濁は、7 月に 1 回(平成 26 年度は 1 回)発生した。
最高濁度は 7 月 31 日の 836 度(水質計器での瞬時値)、水処理薬品の最大注入率は、
PAC 93.2 g/m
3、前次亜 0 g/m
3、中次亜 1.0 g/m
3、後次亜 0.2 g/m
3、オゾン 0.77 g/m
3であった。
(3)原水 pH 上昇
原水 pH は夏季の高温と河川流量の減少により、 7 月中旬から日周変動を伴って上昇す るようになり、8 月中旬まで続いた。最大値は 7 月 28 日に記録した、9.2(水質計器に よる瞬時値)であった。
pH 上昇時は凝集性を改善するため硫酸注入及び PAC の増量を行い対応した。
(4)魚卵の流下
平成 27 年度は 7 月に1回魚卵流下があり、最高値は 7 月 17 日に記録した、1L あた り 1 個(着水井)であった。
凝集剤の増量、前次亜・粉末活性炭の注入及びオゾン注入率の増加を行い対応した。
結果として、浄水水質に問題はなかった。
(5)大場川放流状況
大場川上流排水機場の放流回数は 21 回(平成 26 年度は 16 回)で、前次亜注入及び
PAC 注入率の上乗せを行い対応した。前次亜の最大注入率は 6.9g/m
3であった。
3.4.3 浄水処理
表3.4.2 水処理薬品の注入率
水処理薬品 平均注入率( g/m
3) 最高注入率( g/m
3)
PAC 22.8
前 PAC 22.8 93.2
後 PAC 0.0 2.0 苛性ソーダ 0.2
前苛性ソーダ 0.0 5.0 中苛性ソーダ 0.0 0.0 後苛性ソーダ 0.2 10 次亜塩素酸 Na 8.5(1.0)
前次亜 0.7(0.1) 57.5(6.9)
中次亜 6.9(0.8) 14.9(1.8)
後次亜 0.9(0.1) 3.75(0.45)
濃硫酸 2.8 22.8
ドライ活性炭 - -
ウェット活性炭 0.0 5.0
* 次亜塩素酸 Na の注入率(12.0%、比重 1.17)括弧内は塩素換算注入率
(1)水処理薬品(活性炭以外)の使用状況
PACはほぼ例年どおりの注入率であった。苛性ソーダは雪解け水流入による低ア ルカリ度対策及び大場川放流対応で使用した。硫酸は原水高 pH 対策及び臭素酸抑制 対策として、夏季に最大で 22.8g/m
3注入した。
オゾンについてはオゾン接触池出口での溶存オゾン濃度目標値を 0.05~ 0.15mg/L として注入制御を行った。
(2)活性炭の使用状況
通常かび臭物質や大場川放流、トリハロメタン対策等については、高度浄水処理に より粉末活性炭を使用することなく対応しているが、平成 27 年度は魚卵流下に際し て活性炭を 0.62t(2 日間)使用した。
表3.4.3 新三郷浄水場における活性炭使用状況
年 度 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 使用量(t(dry)) 21 22 18 13 25 44 0 13.7 0.58 0.62 注入日数(日) 27 23 32 23 9 214 0 7 1 2
3.4.4 水質事故
取水口上流の流域全体では 147 件の事故が発生し、その内訳は油類の流出が 100 件、
魚類のへい死が 23 件、その他の事故が 24 件であり、水処理に影響のある水質事故は
発生しなかった。
活性炭
硫酸
前苛性 前PAC
前次亜
後PAC 中次亜
後苛性 後次亜
常時注入 随時注入 浄水池
荒川
着水井
凝集沈殿池
急速ろ過池 沈砂池
ドキュメント内
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