3 浄水場の水質
3.2 庄和浄水場
図3.2.2 庄和浄水場原水の水質経年変化(年度平均値)
(1)かび臭物質発生状況
適度な降雨があり、河川流況が安定していたため、夏期のかび臭物質は低濃度で推 移し浄水に影響する状況はなかった。しかし、原水に高濁が発生したとき( 7/30~8/1、
9/9~9/11)に土中由来のジェオスミン対策として、活性炭注入を行った。
(2)原水高濁度処理(200 度以上)
表3.2.2 原水高濁度処理状況
発 生 日 時 最高濁度(発生時間) パック
最大注入率 備 考7 月 31 日~8 月 1 日 660 度(7/31 12:10) 150 g/m
39 月 9 日~11 日 230 度(9/10 18:11) 90 g/m
3(濁度:水質計器による瞬時値 )
(3)魚卵流下対応
表3.2.3 魚卵流下対応状況
流下が確認された日 最大魚卵数 活性炭最大注入率 パック最大注入率
7 月 17 日 52個/L 60 g/m
3130 g/m
3(4)消毒副生成物対応
浄水のトリハロメタンの最高値は、総トリハロメタンで 0.024mg/L(7/15)であり、
管理目標値 (0.035mg/L)未満で送水できた。また、ブロモジクロロメタンの最大値は 0.009 mg/L(7/15)であ り、こち らも管 理目標 値(0.011mg/L)を下 回る 水準を維 持でき た。
また、平成 27 年度からジクロロ酢酸とトリクロロ酢酸の水質基準が強化されたこと
により、監視体制を強化した。最高値は魚卵流下時 (7/17)に測定したジクロロ酢酸の
0.014mg/L、トリクロロ酢酸の 0.013mg/L であり、水質基準(0.030mg/L)の 50 %以下で
あった。
(5)原水pH上昇(原水pHの日最高値が 8.0 以上)について
平成 27 年度は、計 14 日(7 月:5 日間、8 月:7 日間、10 月:2 日間)発生した。原 水pHの日最高値は 8.5(7/14)であった。(毎正時データによる)
(平成 26 年度は、計 18 日発生、日最高値は 8.5)
(6)放流水等の影響について ア 首都圏外郭放水路
3 回放流があったが、水処理への影響はなかった。
イ 中川上流排水機場(幸手)及び川妻給排水機場(栗橋)
中川上流排水機場 3 回、川妻給排水機場 2 回あったが、水処理への影響はなかっ た。
ウ 渡良瀬貯水池
23 回放流があったが、かび臭による水処理への影響はなかった。
エ 田代湖
鹿沢発電所放流口水でジェオスミン最高濃度 120ng/L(11/24)あったが、かび臭に よる水処理への影響はなかった。
オ 城沼
か び 臭 物 質 最 高 濃 度 が 、 尾 曳 橋 で 2-MIB が 7ng/L(11/24) 、 ジ ェ オ ス ミ ン が 6ng/L(8/26,10/21) 、 つ つ じ 橋 で 2-MIB が 14ng/L(7/30) 、 ジ ェ オ ス ミ ン が 17ng/L(6/11)まで上昇したが、かび臭物質による水処理への影響はなかった。
3.2.3 浄水処理
(1)水処理薬品(活性炭以外)の使用状況
ア PACは、上流に適度な降雨があり原水水質が良好であったことや魚卵流下の回 数が少なかったこと(26 年 3 回に対し、27 年 1 回)などから、平均注入率は平成 26 年度の 30.9 g/m
3に対して平成 27 年度は 25.6g/m
3と大きく低減された。最高注 入率は、7 月の高濁対応によるもので 150g/m
3あった。
イ 塩素及び次亜塩素酸ナトリウムの平均注入率の合計は 2.0g/m
3と、平成 26 年度と 同じであった。前塩素の最高注入率は魚卵発生時(7 月)の 18g/m
3であった。
ウ 濃硫酸は、上半期(4~9 月)は水質が良好であったため、平均注入率が前年の 6.1 g/m
3から 3.9 g/m
3と大きく減少したが、下半期(10~3 月)に消毒剤を塩素から次亜 に切り替えたことに伴い、平均注入率が前年の 7.4 g/m
3から 10.1 g/m
3と大きく増 加し、通年では前年とほぼ同様の平均注入率となった。
エ 苛性ソーダは、平均注入率が 2.0g/m
3となり、平成 26 年度より 13%下回った。こ
れは消毒剤を次亜に切り替えたことにより、処理水のpH が上昇した影響だと考え
られる。
表3.2.4 平成 27 年度における水処理薬品の年平均注入率
水処理薬品 平均注入率
(g/m
3)
最大注入率
(g/m
3)
PAC 25.6 150
苛性ソーダ 2.0 25(前苛性)
塩素 1.3 18
(前塩素)
次 亜 塩 素酸 ナ トリ ウ ム
5.3(0.7)※
濃硫酸 7.0 22.4
ウェット活性炭 0.6 60
※ 次亜塩素酸ナトリウムの注入率(13.0%、比重 1.12 ) 括弧内は塩素換算注入率
(2)活性炭の使用状況
平成27年度の活性炭使用量は42.7 t、使用日数は71 日であった。
内訳は、消毒副生成物対応で 18.0t(延べ 36 日)、異臭味対応で 9.1t(延べ 21 日)、魚卵対応で 10.3t(延べ 7 日)、水質事故対応で 5.3t(延べ 7 日 )であった。
表3.2.5 庄和浄水場における活性炭使用状況
年 度 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
使用量(t(dry)) 3 12 8 8 30 154
[14 0.6 ] 52 77 35 43 注入日数(日) 3 15 11 12 26 219[216] 52 97 68 71
[ ]内は、放射性物質対応で、他目的との併用使用有
3.2.4 水質事故
水質事故情報の連絡は 111 件あり、平成 26 年度より 15 件減少した。内訳は、油
流出 63 件、魚のへい死 24 件、発泡 6 件、着色水 3 件、廃棄物 7 件、化学物質 8 件
であった。水処理に影響を及ぼす事故は 2 件(油 1 、化学物質 1 )あり、活性炭を注
入して対応した。
ドキュメント内
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