「斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドライン」により斜面崩壊による労働災害防止対策を推進するためには、斜面の点検 者により適切な点検がなされ、発注者、設計者及び施工者間で情報が適切に共有されることが重要
点検者に十分な能力を付与するため、安全教育実施要領を策定
<教育の対象者>
設計者 施工者
• 元方事業者となる総合工事業者の現場担当 者又は現場所長等
• 関係請負人等となる専門工事業者の職長、
作業主任者又は監視担当者等 斜面の点検を行う調査者
<教育の実施者>
斜面掘削作業を行う工事の設計者、施工者、調 査者
上記の者に代わって教育を実施する安全衛生団 体等
<教育の実施方法>
カリキュラム
• 斜面掘削工事での労働災害発生状況等(30分)
• 斜面崩壊の危険性に係る情報の共有による労働災害の防止(30 分)
• 点検表の使い方、解説、記載例(90分)
• 点検結果に基づく措置(60分))
• 関係法令(30分) 計4時間
講師
• 労働安全コンサルタントや地山の掘削等作業主任者として、掘削 作業、上記カリキュラムに十分な知識と経験がある者
その他
• 安全衛生団体等が実施する教育は1回の定員を概ね50人以内と すること
<結果の保存>
設計者、施工者等
• 実施要領に基づく教育を実施した場合はその旨を記録し、保管すること 安全衛生団体等
• 修了者に修了証を交付すること等により、本教育を終了したことを証明すること
• 教育の修了者名簿を作成し、保管すること
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労働安全衛生法に基づく規格を具備していないパイプサポート
1 経緯
平成27年末、一般社団法人仮設工業会からの情報提供により、労働安全衛生法に基づく規格 を具備していない型枠支保工用のパイプサポートが一部で流通していることが判明。厚生労働省 は、同年12月25日付けでプレスリリースを行い、規格を具備していないパイプサポートを使用しな いよう注意喚起を行った。
2 問題となったパイプサポート
・ 規格で義務付けられている製造者名、製造年月日等の表示がない。
・ 鋼管や差込み管の肉厚が規格で定める値を満たしていない(表1)。
・ ナイフエッジによる圧縮試験(座屈に対する強度試験)の強度が規 格で定める値を満たしていない(表2)。
供試体NO. 1 2 3 4 5
強度[kN] 22.55 24.20 24.75 23.65 24.35
規格で定められている基準 26.0 kN以上
供試体NO. 1 2 3 4 5
鋼管の肉厚[mm] 1.92 1.92 1.88 1.88 1.90 規格で定められている基準 2.0mm 以上
差込み管の肉厚[mm] 2.191 2.170 2.176 2.194 2.198 規格で定められている基準 2.2 mm以上
パイプサポートの構造 表1 試供体の鋼管及び差込み管の肉厚
表2 試供体の圧縮試験による試験結果
写真提供:
一般社団法人仮設工業会
労働安全衛生法に基づく規格を具備していないパイプサポート
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3 事業者に対する行政指導
これまでに、規格外PSを販売していたことが特定された事業者に対し、管轄の労働 局から、①ユーザーに対して規格外PSを使用しないよう通知すること、②事業者の責 任において当該PSの回収又は廃棄を行うこと、③再発防止対策を策定すること、等に ついて指導。
規格外PSについては、今後も状況把握につとめ、対処していく方針。規格外PSの流 通・使用に関する情報がございましたら、最寄りの労働基準監督署、都道府県労働局 までぜひ、情報提供をお願いします。
4 みなさまへのお願い
⃝ 労働安全衛生法では、今回問題となった型枠支保工用のパイプサポートのほか、
鋼管足場用の部材や緊結金具(いわゆるクランプ)などの付属金具について規格が 定められています。これらについても、規格を具備していないものは流通・使用はで きませんので、ご注意ください。
⃝ これらの仮設機材を購入等される際は、労働安全衛生法の定める規格を具備して いるかどうか、販売元にご確認ください。
⃝ 規格外品の流通・使用に関する情報がございましたら、最寄りの労働基準監督署、
都道府県労働局までぜひ、情報提供をお願いします。
規格外のパイプサポートピンにご注意
○ 型わく支保工用パイプサポートの規格(労働省告示第120号)
1 支持ピンの材料 日本工業規格G4051に定めるS35Cの規格に適合 2 支持ピンの直径が11.0ミリメートル以上
3 強度試験において一定の強度を有する 輸入品と思われる
サポートピンが、安
価で販売されてい
る
変形した試験対象ピン 試験方法
(独)労働安全衛生総合研究所にて試験を実施
規格品 規格外品
許容支持力は満足するが、変位が大きい!
試験ピンの分析結果
資 料 C S i M n P S
1 0 . 1 4 0 . 1 2 0 . 3 7 0 .0 3 0 . 0 1 6
2 0 . 1 4 0 . 1 2 0 . 3 7 0 .0 3 0 . 0 1 6
3 0 . 1 4 0 . 1 2 0 . 3 7 0 .0 3 0 . 0 1 6
* S 3 5 C 0 . 3 2 ~ 0 . 3 8 0 . 1 5 ~ 0 . 3 5 0 . 6 ~ 0 . 9 0 . 0 3 0 以 下 0 . 0 3 5 以 下
単 位 : % ( 質 量 分 率 )
* J I S G 4 0 5 1 : 2 0 0 9 に 記 載 さ れ て い る S 3 5 C の 成 分 範 囲 で あ る 。
カーボン・シリコン・マンガンの質量分率がS35Cの規格より低 く、規格を満たしていない。
パイプサポートメーカー指定の補修部品を使用しましょう
ピンを見ただけでは、規格品かどうか は判別できません
規格外品
建設業における交通事故による死亡災害の分析結果(平成24~26年)
交 通 事 故 に よ る 死 亡 災 害 1 0 7 人
スリップ 23人(①の34%)
雪等の凍結によるものは11月~
2月頃、雨等による路面の濡れ によるものは6月~9月頃に多発 居眠り 4人( ①の6%)
早朝だけでなく、午後1時台でも 発生
夜勤明け 7人( ①の10%)
長距離の移動 13人
( ①の19%)
概ね60km以上離れた区間、中 には250km程度離れている場 合も
作業の前後に発生 5人(②の34%)
作業準備、交通規制準備中、カラーコーン回収時等
・減速、車間距離の確保、急発進・急ハ ンドル・急ブレーキをしない
・雨の降り始めの舗装道路等が滑りや すいことに留意
・タイヤチェーン、スタッドレスタイヤの 装着
・適正な運転時間を設定した走行計画 の作成
・運転日前日の睡眠時間の確保
・走行計画による休憩時間・仮眠時間 の確保
・業務終了後に運転業務を行う場合の 運転業務以外の業務の軽減
作業者の視認性が低くなる状態 4人(②の26%)
剪定された木枝の片付け、土砂の清掃等
【①現場と事務所間の往復における死亡災害 67人(63%)】
【②道路における工事中の 死亡災害 15人(14%)】
・自動車の侵入を防ぐような作業手順による作業
・誘導者の配置、作業中の標識の設置(その時点で も)
・視認性を高める作業服の着用
・作業中の標識の設置
(原因等)
(原因等) (対策)
(対策)
*(原因等)の人数は、1人を重複して計数している場合あり
・
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