整理解雇事案

1 米 軍立 川基 地事 件・ 東京地 判昭 和53・12・1労判309号14頁

事 実 概 要

X Y 国 雇 用さ 遅 く 昭和39年 以降 在日 米軍 立川 基 地中央 民間 人事 局 い 従業 員管 理関 係調 整職6等級 し 基 地 従業員 労 務管 理業 務 従事 し た こ 米軍 Y 対 し 定員 取消 を 理由 し X所属 競 合地 域 立 川 基地中 央民 間人 事局 競合職 群 従 業員 管理 関係調 整職6等 級 対し 人員 整理 を求 たた Y Xを 人員 整 理 解 雇し た

判 旨 － 解 雇 有 効

X 本 件人 員整 理 理由 さ 定 員 取消 人員 整理 実質的 理由 し 不 十分 あ 本件 人 員整理 必 要性 を欠 く あ こ 基 く 本件 解雇 無 効 あ 旨 主張 す

・・・Y X 対し 示した 解雇 理由 び 解雇 至 ま Y た 措置 客 観的 是認し う あ こ を 解 雇 権 濫 用 いう こ 本 件人 員整 理 い 本 件 解 雇 必 要 性 く し さ た あ 無 効 あ X 主 張 採 用 し い

X ・・ ・本 件人 員整理 当時 横田 基地 従業員 管理 関係 調整 職 立川 基地 ク ラー ク ・ タイ スト 空 席 あ た わ 本件人 員整 理公 告 際 空席表 を添 付し た た 本 件人 員整 理 無 効 あ 旨 主張 す

・・・X 本 件人 員整 理 際 A び 転任 また 配 置転 換さ た職 種 空 席 あ た 旨主 張す ・ ・・ 本件 人員 整理 要求時 A 転 任 す 空 席 く ま た X主張 配置 転換 当時 空 席 あ た し そ 職種 あ ク ラー ク ・

タイ スト X 職 種 著 しく 異 X を右空 席 就 わけ く

従 本件 人員 整理 当 時右空 席 仮 あ た し X 本件 解雇 を免 こ 不可 能 あ た X 右 主張 理由 い

X 本件 人員 整理 け 競合 地域 び 競合職 群 設定 極 度 細分 化さ 指 解 雇 実を 挙 い あ 解雇 権 濫 用 あ 無 効 あ 旨 主張す

・・・本 件人 員整 理 け 競合 地域 競合 職群 設定 Xを 解雇 す 目 的 さ た 認 た 証 い 結 局 こ 点 関 す X 主 張 理 由 い

以上 次 第 X 再 抗弁 すべ 失 当 あ 従 X 対 す 本件解 雇 有効 あ

・・ ・

－「「－

2 重 機玉 島製 造所 事件・ 岡山 地決 昭和54・7・31労判 326号44頁

事 実 概 要

X1～X6 い 船舶 び 産業 機械 を 製造販 売す Y 社 玉 島製造 所 従業 員 し

勤務 し た 者 あ こ Y 社 造船 不況を 契機 す 経 営 改善計 画 遂行 必 要 減員人 数を 遉成 す た X 対し 解 雇 意思 表示 を行 た

決 定 要 旨 － 解 雇 無効

一 般 企 業 経 営 機 を打 開し そ 存 再建 を た う 経 営合 理 化 方策を い わ ゆ 経 営権 範 囲 属 し 経 営者 判 断 重さ べ あ し し そ 従業員 整 理解 雇 及 ぶ場合 整 理解 雇 終 身 的 雇傭 関係 を 期 待す 労働 者を 特 段 責 帰 すべ 事 由 く 一方的 企 業外 排 除 す あ こ ・・・ 整理解 雇 背景 し 存す 経済 不況 被解 雇者 再 就 職 容 易

く 時 し そ 生 活を 破壊し 生存 自体 を脅 や す 至 こ 等 鑑 整 理解 雇 効力 労働契 約上 信 義則 導 一定 制 約 服す べ 解 さ す わち 1 企 業 客 観的 高 度 経 営 機 あ 解 雇 人員 削減 必 要 や を 得 い あ こ 2 解 雇 立 ち 退 職者 募 出 向配置 転換 そ 他余 剰 労働力 吸収 た 努 力 を尽く した こ 3 整理基 準 設定 び そ 具 体的 適用 人 選 い 客 観性 ・ 合 理性 欠け いこ 4 経営 機 実態 人 員整 理 必 要性 整理 基準 等

労働者 側 十分 説 明 を加え 協 議を 尽く し たこ を要 し し 右 要件 欠 け こ あ 解 雇権 濫 用 し そ 効力 否 定 さ べ 考え

X1～X6 不採 算 部門 内作 不適 た 廃止 す 職場 鋳造 工場木 型部 門 所 属

す 者 し 整理 解 雇さ た あ

木型 部門 ・・ ・ い 明さ 諸 般 状 況 す わち 鋳 造部門 需 要・ 生産 量 激減 外注 品 比較 し コ スト 高・ ・・ 外注品 精 度向 上 こ 伴う 外注 比率 増 大等 事情 そ 廃止自 体 経 営合 理 化 た や を 得 い 措置 考え

そこ 検 討す べ Y社 右廃 止 際し 木 型部門 属 す 従業 員 雇 傭維 持 う 努力 をし た 解 雇以 外 方途 た 否 問 題

明 Y 社 木型 部門 廃止 あ た ま 玉 島製 造所 内 配 転を 検討 した 同所内 全 部門 わ た 大量 減員 中 あ 特 鋳 造課 2分 1 減員 を実 行し あ

たた X 6 吸収 不可 能 あ た 他事 業所 配転 い 木型 部門 そ 愛媛 製造 所 1 所存 した 今回 同 時 廃 止予 定 あ また 職種 変更 を伴 う 配 転 い X 6 い 入 社以 来 木型作 業 専従 し 年 30 代 40代 遉 し い こ 再 教 育訓練 を要 す 職種 転 換 困 難 状況 あ た そ こ Y 社 木 型 外注 あ い 関連 木型会 社 出向 さ 他 い 判断 し 入 余 力を 有す 思 わ

－「」－

外 注取 引 数社 事情を 説明 し 入 を 要請し た 木 型部 門 属す A労 組員1 い 了 を得 た 止 ま 昭 和53 年12 右1 を 出向 さ た こ う 結果

た 当 該外 注 会社 入 余力 乏 し いこ 加 え こ 外注 X 6 人 物 就 労態 度等 懸 念 を抱 入 後 適 応 問 頭 あ し 拒否し たた あ こ

窺わ

右 う Y社 X 6 配転 出 向 考慮 し そ 努 力 経 たこ 一応 認 木型 部門 廃止 必然性 併 考 え こ う 場 合 整理 解雇 効 力を 否 定

す こ 会 社 過 重 負担 を強 い 見方 あ 得 あ う

し し X 6 い 若 年 入 社し 直ち 木 型工 し 養 成さ 一 し 木型 部門 就 労し た あ こ 会社 決 定 指示 基 く あ また 右6 他 基 準類 型 う 個 人的 態度 行動 等を 問題 さ い

い こ 点 を 考え 木型 部門 廃止 直 ち 無 用 し 社外 排

除す こ X 苛郾 過 感を 否定 い 年 等 点 困 難 あ

再教 育訓 練 職種 転換 を 仮 玉 島製 造所 内 配 置 困 難 あ 他 事 業所 配転 さ 雇傭 維持 努 力す うY社 期 待す べ 考え

・・・ 以上 X1 6 い 解雇 立 Y 社 採 べ 手 段 余地

あ こ を 尽く さ い した 本件 解雇 権利 濫 用 し そ 効力 を否 認す べ あ

－「『－

3 東 洋酸 素事 件・ 東京 高判昭 和54・10・29労 判330号71頁

事 実 概 要 － 解 雇有 効

X い Y 社 雇用 さ Y社川 崎工場 ア チ ン 部 門 勤 務し い た従 業 員 あ こ Y 社 同工場 ア チ ン 部 門 閉 鎖 伴い X を含 同部 門 従業 員 全 員 対 し 解 雇す 旨 意 思表 示を 行 た

判 旨

・・・Y社 川崎 工 場 ア チ ン 部門 閉鎖 伴うX 従 業員 整理 解雇 ・・ ・就 業 規則52条8号 い う や を 得 い事 業 都 合 言い 得 否 い 判 断 す

解雇 右 就業 規則 いう や を得 い 事 業 都 合 該当 す い え 否 畢 企業 側及 び労 働者側 具 体的 実情 を 総合し 解 雇 至 や をえ い 客観 的 合理的 理由 存 す 否 帰す あ こ 見 地 立 考察す 特 定 事 業 部門 閉鎖 伴 い右 事 業部門 勤 務す 従 業 員を解 雇す い そ や を得 い 事業 都合 言 い得 た 第1 右 事業 部門 を閉鎖 す こ 企 業 合理的 運営 上や を え い必 要 基 く 認 場 合 あ こ 第2 右事 業 部門 勤務 す 従業 員 を同一 又 遠隔 い 他 事 業場 け 他 事業 部門 同 一又 類 似職種 充 当す 余 地 い 場合 あ い 右配置 転換 を行 全 企業 的 見 剰 員

発生 避 け い 場合 あ 解雇 特定事 業部 門 閉鎖 を 理由 使用 者 恣意 さ いこ 第3 具体 的 解 雇対 象者 選 定 客観 的 合理 的 基 準 基 く あ こ 以 上 3個 要 件を 充足す こ を 要し 特 段 事 情 い 限

そ を 足 解 す 相当 あ

右 述 べ た判断 基準 照 し ま Y 社 決定 実 施した ア チ ン部 門 閉鎖措 置 必要 性・ 合 理性 有無 い 検 討す

・・ ・以 上 認定 し た こ Y 社 ア チ ン 部門 業績 不振 一時 的 く 同業 各 社 共 通す 業 界 構 造的 変化 訴人 会 社 特 有 生産 能率 いこ 起 因し そ 原因 除去 い 困難 あ 同 部門 収支 改善 ほ 期

待す こ こ ま ま 状態 漫 然 置 す 少 く 主 力部 門 あ

酸素製 造部 門 設備 投 資そ 他 い 同 業 各社 競 争 さ 大 く 立ち 遅 大 手 同 業各社 企業 格差 大し い 会 社 経営 深刻 影 響を 及 す そ あ た こ

明 あ Y 社 そ 経 営 定 を た 会 社 採 算上多 年マ イ ス 要 因 い ア チ ン部門 を閉 鎖す 至 たこ 企 業 運 営上や を え い必 要 あ 合理 的 措 置 あ た い わ を 得 い

次 Y 社 ア チ ン 部門 を廃 止し た 結果 全企 業的 見 過剰 人員 生 た 及

－「』－

び右部 門 従 業 員 をY社 他 部 門 配 置 転 換 す 余 地 あ た う い 検 討 す

・・ ・以 上 事実 本 件解 雇通 告 当時 Y 社 ア チ ン部 門以 外 事業 部 門 い 川崎 工場 及 びそ 他 事業 場を 通 新た 補 充を 必要 す う 男子 従業 員

欠員 た え 数 十 及ぶ過 員を 擁し 特 現業 職員 及び 特 務

職員 著し く高 い比 率 過員 状況 Y 社 し 右 過 員 解 消 努 いた 認

・・ ・ア チ ン 部 門 閉 鎖当 時同 部門 勤務し い た従 業員 課長1 を除 く 総 員47 そ 職種 製 造 課管 理係員1 技 術職 あ 以 外 X を含 そ 余 従業 員 46 すべ 工場現 場 作業 従 事 す い わゆ 現 業職 あ た こ 明 あ

X 現業 職 属す 従業 員を 他部 門 配置 転換 す す そ 対 象 べ 職種 現 業職 及び こ 類似 職 種 あ 特 務職 限 相 当 い うこ

こ 他部 門 い 現業 職及 び特 務 職 当 時過 員 あ 近い将 来欠 員 生 見

込 い状 態 あ た こ 前述 あ 右 う 他 部門 い 労 働力 需

要 く また 近 い 将来右 需要 生 こ 期 待し 得 い事 情 あ た以 上 ア チ ン部門 閉 鎖 全 企業的 見 右部 門 従業 員 剰員 たこ 明 あ

いわ け い

右 点 関し X ア チ ン 部門 従業員 を女 子事 務員 退職者 生 た 場合 補 充 し 暫 定的 右 職 場 配 置す 等 配 慮 をすべ あ た・ ・ ・旨主 張す け

X 現 業職 員 あ そ 従 事し い 業務 女子 事務 員 従 事すべ 業 務 職種 代 性 い こ 明 あ ・ ・・ 右主 張 ・ ・・ 採用 す こ い

・ ・・Y 社 ア チ ン 部門 閉 鎖 同 部門 従 業員 最高責 任者 あ 製 造

課長以 48 こ く過 剰人 員 た あ そし Y社 前 記 既

企業全 体 過剰 人員 を 擁し いた あ そ うち Y社 具体的 解 雇対 象者 し X を 含 ア チ ン部門 従 業員・・・47 全員 を選 定し たこ 一 定 客観 的基 準 基 く選 定 あ そ 基 準 合理 性を 欠 く い 認 け し ア チ ン部 門 他部 門 独立し た事 業部 門 あ こ を 全面 的 廃 止した こ 企 業 全 体 し 過員 数 一 増加 す 至 た あ こ 過員 数 増加を くい た 管理職 以外 ア チ ン部門 従 業員 全員 を 整理解 雇 対象 者 す こ 当 時 し

相当 理 由 あ た いう こ あ

以 上 あ 本件 解雇 就業 規 則 い う や を得 い 事業 都合

いう こ 本件 解雇 い 就 業規則 上 解雇 事由 存在す こ こ を 認 を 得 い いう べ あ 他 右認 定を 妨 べ 特段 事情 存 在 認

い

－「買－

4 伯学 園事 件・ 福岡 高判昭 和56・11・26労 民 326号825頁

事 実 概 要

X1 びX2 学 校法人Y 雇 用さ 伯高 等学 校 電気 科 専任教 員 し 地 位 あ た 者 あ こ 電気 科 生 募 停 止 伴 う同 科 廃科 電気 科専 任教 員 余剰人 員 たた Y X 対し 解雇 意思 表示 を行 た

判 旨 － 解 雇 有 効

・ ・・ ま 電気 科 廃科 合理 性 い 検討す

・・・Y 昭 和47年そ 経営 合理 化 た 電 気科 生 募 を打 ち 同50年 こ を 廃科す 至 たこ Y 事業 経営 上や をえ い 必要 出 た合理 的 措置 あ た

認

い Y 右電 気 科廃科 伴 いX を余 剰人員 し 整 理解 雇 したこ 当否 そ 必要性 い 判断 す

X び同 人 所属す A組 合 同 人 を 数学 担当 教員 転用す う Y 対 し要望 し いた X い 工業 以外 普通 免許 い し 臨時免 許 有し い い

電気 科 廃科 た 以上 工 業 活用 余地 く ま たそ まま 数 学 担当 転用 す こ 免許法 上許 さ い 等 事 実 X 電 気科 廃科 伴 い 同

人 所有 す 工 業 免 許 授 業 活動を す 余地 わ ま ま た

他 免 許を 有し い いこ 当然 他 教科 担当 転 用す こ 困難 あ 余

剰人員 た 認

こ X 以 上 こ X 余剰 人員 い旨 或い 余

剰人員 そ こ 直ち 解 雇 正 当 さ い 旨 細 陳 述 論 す

以 逐一 こ を 細 検討 す

・・ ・X 伯 高校 い 多 数 生 学 力 高校 教 育 水 準 け く こ 学力 生 た ち 補習 を通 濃密 教 育活 動を ほ こし そ 理解 力を 高 必要 あ X 伯高 校 教育 活 動を すべ 余 地 十 分 存 す あ 余剰人 員 い 旨主 張す こ ・・・ 伯 高校 中学課 程 学力 さえ 修 習し い い生 数を 占 今 後十 分 教 育効 果を あ 行くた 生 一 人 一人 個 的 指導 を 加え 必要 あ こ 認 ・ ・・ 中学 課程 学 力 さ え 有 し い生 対 し こ を指 導す 教員 正規 資 格 学 力を有 す け

こ こ 正規 授業 時間 あ 補習 た を 問わ 同 理 あ こ 認 学力 不足 生 対す 個 的 指 導 必要 あ X 独自 補 習

多少 成 果を あ た し そ こ X 免許 を有 し い まま 数学 補 習 を 担当す こ を 正当 す く 結 局X 余剰 人員 性を 否定す い