第5章 公立保育園等再編
3 整備方針・方向性
(1)整備等の方針
基本的な考え方・現在保育園の通園区域は設定していませんが、小学校へのスムーズな移行を考慮して小 学校区を単位として整備します。なお、平成 26年度の幼稚園、保育園の保護者へのア ンケート調査では、在園児の 91.4%が保護者の自家用車による送迎(集団登園を除く)
となっています。
・小学校区を単位として地区の保育ニーズに合わせた定員設定をします。
・小学校区内の施設状況や地域の状況により、幼稚園・保育園を集約し、認定こども園を 整備する地域と、小学校区に3年保育実施の幼稚園と0歳から5歳児を対象にした保育 園がそれぞれ存在する地域とに分類し、それぞれ整備します。これにより、どの地域も 3歳以上児については、保護者の就労等の状況で行き場のない子どもが発生することが なくなるようにします。
・3歳未満児の入園希望が増加傾向にあることから、新たに建設する施設については、「保 育が必要な」3歳未満児が待機することなく入園できる定員を持つようにします。
・幼稚園での預かり保育の終了時間を17時50分から19時までに延長し保護者のニー ズに対応します。
・新たに整備する認定こども園では、保育室数はもちろん、園庭やその他設備スペースに ついても、国の基準に基づいて充分に確保を行います。
【整備方針】
※ 土岐津小学校区……土岐津町 下石小学校区……下石町
妻木小学校区………妻木町 濃南小学校区……鶴里町、曽木町 駄知小学校区………駄知町 肥田小学校区……肥田町
泉小学校区 泉西小学校区
小学校区に最低一か所の0歳から5歳までの子どもを対象にした認定こ ども園を設置する地域と3年保育の幼稚園と0歳から5歳を対象にした保 育園がそれぞれ存在する地域を定め整備を進める。
整備にあたっては厳しい財政事情の中、施設の耐震や地域の状況等を勘 案し優先順位を設定し、段階的にすすめる。
……泉町
(2)整備後の利点
本計画でめざす整備計画を達成することで、次のような利点が見込まれます。
①3歳以上児は保護者が働いている・いないにかかわらず保育サービスの利用が可能になる 保育園に入園するためには、保育が必要なことが条件になっています。そのため、保護者 が育児休業中であるなど、不安定な雇用形態である場合等は、入所要件を満たさないものと みなされますが、認定こども園においては幼稚園機能を持たせるため、3歳以上児は、現在 の幼稚園の3歳児と同様の保育を受けることが可能になります。
幼稚園と保育園が並存する学区においては、3年保育の幼稚園と0歳から5歳までを対象 にした保育園が整備されるため、行き場のない3歳以上児は生じなくなります。
(子どもの健やかな育ちの中で、保護者の就労等の事情により退所を余儀なくされることで 慣れ親しんだ友だちとの関係を中断されたり、環境が変わったりすることは好ましいことで はありませんが、整備後、こうした問題は解消されます。)
②集団活動・異年齢交流により、健やかな育ちを支援することができる
少子化の進行等により、子どもの数が減り集団が小規模化している地域にあっては、幼保 一体化することにより、一定規模の集団を維持し、子どもの育ちの場を確保することができ ます。
幼稚園と保育園を並行する学区においては、幼稚園はすべて3年保育を実施するようにな り異年齢交流が可能になります。
③地域子育て支援が充実する
「地域の子育て支援」の機能を充実させ、未就園の乳幼児やその保護者に対する支援策が 身近になります。
④自園調理の給食により、食育の推進とアレルギー対応ができる
給食センターの給食はどちらかというと、小・中学生向けに作られていて、特に 3 歳児に とってはメニューや食材の大きさが合わなかったり、幼稚園でのアレルギー対応ができない 点もありますが、自園調理を行うことにより、アレルギーの対応や乳児の離乳食の対応も含 め、個別に対応していくことができるほか、食育の推進が期待できます。
⑤施設整備により、保育室、園庭その他設備スペースだけでなく保護者とのコミュニケーシ ョンの確保ができる
駐車スペースについても、充分に確保し遠方からの通園にも対応します。それによって、
41
(3)全市における各分野の方向性
①施設整備の方向性
施設整備は、地域ごとに、「認定こども園を設置する」、もしくは「3 年保育の幼稚園と5 歳児保育を含む特別保育実施の保育園の併存を進める」かの判断をします。また優先順位は、
施設の状況(老朽化・耐震強度の状況や、保育室数の状況等)を検討し、緊急性の高い地区 から順次移行を進めていきます。
②保育サービスの方向性
新たに整備する認定こども園においては、教育・保育サービスの質の維持、向上に努めま す。また、延長保育、障がい児保育等の特別保育についても実施し、その充実を図ります。
幼稚園や保育所、認定こども園、地域型保育事業所での生活が、小学校以降の生活や学習 の基盤の育成につながることを踏まえ、いずれの施設を利用しても、健やかな子どもの成長 が図られるよう、既存の施設や新たに整備する認定こども園と小学校の連携を図ります。
・職員配置基準
新たに整備する認定こども園においては、職員の配置基準を保育園の基準に合わせます。
保育園 幼稚園
年齢区分 国基準 市基準 年齢区分 国基準 市基準 0歳
1~2歳 3歳 4~5歳
3:1 6:1 20:1 30:1
国基準に同じ 3~5歳 35:1
3歳 20:1 4歳 30:1 5歳 35:1
・職員資格
現在、公立の幼稚園・保育園の職員(臨時職員含む)の 90.4%が幼稚園教諭免許、保育士 資格の両方を取得しており、認定こども園へ移行しても、問題なく保育をすることができま す。
今後は、どちらか一方の資格しか持たない職員に は取得を促すとともに、正規職員の新規 採用には、両資格の保持を条件とします。
・教育・保育施設、地域型保育事業を行う者の連携
子ども・子育て支援新制度に合わせて、原則として3歳未満の子どもに対して保育を行う 小規模保育施設など地域型保育事業が実施されます。3歳以降も引き続き適切に質の高い教 育・保育が利用できるよう、教育・保育施設と地域型保育事業者等との連携を図ります。
・小学校との連携
新たに整備する認定こども園は、現在の幼稚園に比べると、施設同士の距離や、登園方法 の変化(現在は、分団での登校)により、小学校との連携が希薄になることが懸念されます。
その解消のために、交流会や行事への参加を積極的に行い、連絡を密にとるなど、連携を 図っていきます。
・給食の提供
新たに整備する認定こども園においては、自園調理を行い、全年齢の児童に対して給食を 提供します。
③子育て支援サービスの方向性
新たに整備する認定こども園では、保育施設としてだけではなく、その地域の子育てサー ビスの拠点としての役割を担っていきます。
・子育て支援サービス
子育て不安に対応した相談や親子の集いの場の提供など、未就園児の保護者に対する支援 を進めていきます。
・地域との連携
現在実施している各幼稚園・保育園の地域との交流事業等を継続して実施し、地域に根ざ した園づくりを進めます。
43