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支援が必要な子どもと子育て家庭を応援します   1)児童虐待防止対策の充実

第  4  章

6.  支援が必要な子どもと子育て家庭を応援します   1)児童虐待防止対策の充実

   … …すべての子どもたちが健やかに成長していくために、児童虐待の発生予防から早期発見・

早期対応、子どもたちの保護、支援、アフターケアまでの総合的な支援体制を確立するとと もに、関係機関との連携を強化していきます。また、児童虐待が未然に防止できるよう、虐 待に関する共通の認識を市民に広く普及・啓発していきます。

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第4章 「たかはし子ども未来ゆめプランⅡ」の内容

② 児童虐待の予防と早期発見 健康づくり課・子ども課・学校教育課  子育ての不安・負担感の増大は虐待へと繋がる危険性を増加させるため、早期発見、早期 対応等各段階に応じた切れ目のない総合的な対策が必要です。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  子育て家庭の孤立化や育児不安に対応するた

め、子育て支援センターへ相談員を、家庭にお ける適正な児童養育や児童福祉の向上を図るた めに、子ども課へ家庭児童相談員をそれぞれ配 置して対応しています。

 また、学校生活に関する相談に対しては、教 育委員会職員が、健康・発達等に関しては、保 健師が対応しています。

 個別支援や子育て支援アンケートを通じて、

すべての母子保健事業において虐待予防を視点 に置いた支援を行います。

 また、主任児童委員等と連携した情報や状況 の把握を行い、地域での見守り体制を進めてい きます。

 各種相談窓口を明確にし、関係機関の連携の もとスムーズな対応に努めます。

 また、このような相談サービスについて機会 あるごとに市民へ周知していきます。

③ 地域への普及啓発の推進 子ども課

 児童虐待は、子どもの人権を著しく侵害するもので、「こころ」と「からだ」に大きな傷を残し、

子どもの将来に悪影響を及ぼします。年々相談件数も増加し、児童虐待問題は社会全体で早 急に解決すべき重要な課題となっています。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  児童虐待を認めない社会づくりのため、児童

虐待防止推進月間を中心にホームページ・広報 紙・チラシ・ケーブルテレビなどを通して周知 を図っています。

 11月の児童虐待防止推進月間を中心に、広 報紙やパンフレット、行政放送等で啓発を行い、

一人ひとりが、この問題への理解を深めること により、何ができるのかを考える気運を高め、

深刻化する児童虐待に対応していきます。

④ 里親制度の普及啓発(新規) 子ども課

 児童虐待の急増により、虐待を受け心身に深い傷を負った子どもに家庭的な養育環境を与 え、心身の健全な育成と次世代への連鎖を防止するといった観点から里親制度の重要性が高 まっています。

 10月の里親月間を中心に、広報紙等で制度の普及啓発を進め、社会全体で子どもを育てる という意識の醸成を図ります。

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第4章 「たかはし子ども未来ゆめプランⅡ」の内容

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① 相談体制の充実 子ども課

 ひとり親家庭等は、子どもの養育や家計及び家事など様々な不安・悩みを持って生活して います。ひとり親家庭等の自立や安定した生活、子どもの健全な成長のため、多様なニーズ に対応できる相談体制が必要です。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  総合的なひとり親家庭対策として、母子自立

支援員が相談を受け、必要に応じて指導・助言 を行ったり、就労支援や修学資金の貸付等を実 施し、ひとり親家庭等の自立を促進しています。

 増加するひとり親家庭等に対応するため、相 談事業や自立へ向けての支援に関わる体制の強 化が必要です。

 また、貸付制度等の周知も不十分なため、転 入などの異動の機会をとらえ、すべてのひとり 親家庭等との面接を行い、自立に向けて希望さ れる内容に添ったサービスを提供していきます。

② ひとり親家庭等への経済的支援 子ども課

 ひとり親家庭等は、子育てと生計を一人で担うため、その多くが経済的にも精神的にも不 安を持って生活しています。安心・安定した生活を送るための支援が必要です。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  児童扶養手当法に基づき、母子家庭等に手当

てを支給することにより、生活の安定と自立促 進に努めています。

 また、安心して医療が受けられるよう、18 歳未満の児童・生徒を養育しているひとり親家 庭等(前年の所得税非課税)の健康管理の向上 を図るために、保険診療にかかる自己負担額の 一部を公費負担しています。

 保護者を亡くした遺児に対して遺児年金を支 給しています。

 児童扶養手当は父親のいない家庭の児童の母 親、または代わって養育している人に対し所得 の状況に応じて手当を支給していますが、父子 家庭の父親には支給されていないのが現状です。

 今後は、国や県の施策に準じ、父子家庭にも 支給していきます。

 また、医療費の助成や遺児年金の支給につい ても、市民環境課等と連携をとり、該当者の確 実な把握に努め、未受給者の解消に努めます。

  2)ひとり親家庭等への支援

   … …ひとり親家庭等の保護者と子どもが、安心して生活していけるよう、子育てや生活に対す る支援、就労支援、経済的支援等を充実していきます。

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第4章 「たかはし子ども未来ゆめプランⅡ」の内容

① 障害児への手当等の支給 福祉課

 身体、知的または精神に障害がある児童には、介護や医療など特別な負担を要することから、

経済的な支援が必要となります。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  身体、知的または精神に重度の障害があるた

め、日常生活において常時介護を必要とする児 童に対し、障害児福祉手当を支給しています。

 また、障害児福祉手当を受給していない心身 に一定以上の障害のある児童に、高梁市障害児 童年金を支給しています。

 受給者数は横ばいの状況です。今後とも制度 の周知により、該当者の未受給防止に努めてい きます。

② 障害児への補装具等の支給 福祉課

 身体に障害がある児童については、日常的な生活等を維持するために、負担を軽減するた めの補装具や生活を保持するための日常生活用具を、障害に応じて利用することが必要です。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  身体障害児の身体上の障害を補い、かつ、そ

の負担を軽減するための補装具(補聴器、車椅 子、装具等)費の支給をしています。

 また、重度心身障害児の日常生活の便宜を図 り、生活を保持するための日常生活用具(特殊 寝台、歩行支援用具、入浴補助用具等)を給付 しています。

 今後も利用者のニーズに柔軟に対応するとと もに制度の周知と必要な支給を行っていき、障 害児の日常生活の向上を図ります。

  3)障害児等の健全な発達支援

   … …障害のある子どもたちが、地域の中で安心して日常生活が送れるよう、障害者自立支援法 等に基づく福祉サービスを適正に提供することはもとより、関係機関と連携を図りながら相 談事業を充実させ、早期発見・早期療育に努め、社会的自立に対する支援を行います。

   … …また、発達に障害のある子どもに対しても、早期発見・早期療育に努めるとともに、保育 所や放課後児童クラブにおいて、障害のある子どもがともに過ごせる体制の整備を図ってい きます。

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第4章 「たかはし子ども未来ゆめプランⅡ」の内容

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③ 障害児への福祉サービスの提供 福祉課

 居宅で生活する障害児に対しては、活動の場の提供や社会に適応するための訓練等を行え るよう、障害者自立支援法に基づいた介護給付・訓練等給付のサービスを支給するとともに、

地域性に応じて必要な地域生活支援事業を実施することが求められています。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  障害者自立支援法に基づいて、居宅で生活す

る障害児に対し、地域生活を支援するため、居 宅介護(ホームヘルプサービス)、児童デイサー ビス、短期入所(ショートスティ)等の介護給 付・訓練等給付のサービスを支給しています。

 また、地域生活支援事業である日中一時支援 事業を柔軟に実施し、一時的に介護を提供する とともに、活動の場の提供や社会に適応するた めの訓練等を行っています。

 毎年利用者は増加傾向にあります。

 今後も利用者の個々のニーズに柔軟に対応し、

必要な支給を行っていき、障害児の地域生活の 支援を行います。

 また、地域生活支援事業では、真にサービス の必要な障害児がサービスを受けられないこと がないよう、自立支援協議会地域生活支援部 会等の意見を聞きながら、関係機関と連携して、

対応していきます。

④ 自立支援協議会の充実 福祉課

 発達に不安を持つ児童や保護者の支援のためには、啓発や関係機関の密な連携が必要です。

障害者自立支援法の相談支援事業における自立支援協議会を充実し、こうした活動を行って いくことが求められています。

前期行動計画の実施状況 後期行動計画の方針  高梁市自立支援協議会では、児童部会を設

置し、高梁市における障害児に関わる問題に幅 広く対応し、情報収集・提供、個別支援の協議、

啓発活動などを行っています。市、教育委員会、

特別支援学校、児童相談所、保健所、関係事業 所等により構成しており、活発に活動を展開し ています。

 今後も関係機関との連携を図りながら、障害 児や保護者等のニーズ把握や情報収集に努め、

障害児福祉向上のため、部会独自のフォーラム 等、一層の活動推進を図ります。

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