telnet を使う
telnetを使ってプリンターの状態や設定内容の確認や、各種の設定を行うことができます。
❒ リモートメンテナンス(mshell)はネットワーク管理者だけが使用できるように、パスワードを設 定して運用してください。
❒ パスワードは
Web Image Monitor
による設定で使用するパスワードと共通です。mshell
上でパス ワードを変更すると、他のパスワードも変更されます。❒ お使いの機種によっては、設定できないコマンドがあります。
access
アクセスコントロールの表示と設定は、accessコマンドを使用します。また、アクセスレンジを複数 設定することもできます。
❖
現在の設定の表示 msh> access❖
アクセスレンジの設定msh> access 対象番号range 開始アドレス 終了アドレス
(例)アクセス可能な
IP
アドレスを192.168.0.10
から192.168.0.20
に設定する msh> access 1 range 192.168.0.10 192.168.0.20❖
アクセスコントロールの初期化 msh> access flush• アクセスコントロールの初期化は、全てのアクセスレンジを工場出荷時の設定に戻し、
「
0.0.0.0
」になります。❒ アクセスレンジは、印刷できるワークステーションを
IP
アドレスを使って制限するためのもので す。印刷を制限する必要がない場合は、「0.0.0.0
」を設定してください。❒ アクセスレンジの設定で、開始アドレスが終了アドレスよりも大きい場合、設定は無効となりま す。
❒ アクセスレンジは、
5
件まで設定可能です。対象番号を省略した場合は、設定が無効になります。❒ 制限されたIPアドレスからはWeb Image Monitorにアクセスすることはできません。
appletalk
AppleTalk関連パラメータの表示や設定は、appletalkコマンドを使用します。
❖
性能改善機能の現在値の表示 msh> appletalk•「2(有効)」または「0(無効)」が表示されます。
• 工場出荷時は「2(有効)」が設定されています。
❖ PAPの再送タイムアウト値変更の設定
msh> appletalk ptimeout 数値 > 0
• タイムアウト値の設定が有効になります。
msh> appletalk ptimeout 数値 = 0
• タイムアウト値の設定が無効になります。
autonet
AutoNet機能を使用するには、autonetコマンドを使用します。
❖
現在の設定値の表示 msh> autonet❖ AutoNet機能の設定
msh> autonet {on│off}•
AutoNet機能を有効にするには「on」を、無効にするには「off」を指定します。
❖
現在のインターフェース優先順位の表示 msh> autonet priority❖
インターフェースの優先設定msh> autonet priority インターフェース
•
AutoNetパラメーターを取得するインターフェースの優先順位を設定することができます。
• 優先順位の設定は、複数のインターフェース装着時に有効です。
•
ip1394は、IEEE 1394インターフェース装着時に指定できます。
•
wlan
は、無線LAN
インターフェース装着時に指定できます。❒ 現在のインターフェース優先順位の表示は、複数のインターフェース装着の有無に関わらず、現在 の優先順位が表示されます。
AutoNet
機能について詳しくは、P.286 「AutoNet機能を使用する」を参照してください。bmlinks
BMLinkS
の表示や設定は、bmlinks
コマンドを使用します。❖
現在の設定値の表示 msh> bmlinks❖
動作モードの設定msh> bmlinks mode {on│off}
•
BMLinkS
を有効にするには「on
」を、無効にするには「off
」を指定します。• 工場出荷時は「on」が設定されています。
インターフェース 設定されるインターフェース
ether
イーサネットインターフェースip1394 IEEE 1394インターフェース
wlan
無線LAN
インターフェース❖ BMLinkSの設定
msh> bmlinks パラメーター
btconfig
Bluetooth
インターフェースの設定は、btconfig
コマンドを使用します。❖
現在の設定の表示 msh> btconfig❖
動作モードの設定msh> btconfig mode [private│public]
• 動作モードを
private
かpublic
に設定できます。• 工場出荷時の設定はpublicです。
devicename
本体機器名の表示や設定は、devicenameコマンドを使用します。
パラメーター 設定される項目
profile [1801-86400] BMLinkS
プロファイルの有効期限を秒数で設定します。デフォルトは10,800です。
ttl [1-255] Advertise
パケットのTTL(Time To Live)
を設定します。デフォルトは
4
です。timeout [30-65535]
印刷データ受信タイムアウト時間を秒数で設定します。デフォルトは
900
です。devicename
文字列BMLinkS
プリンタサービス名を設定します。デフォルトは、RNPxxxxxxです。これは、シ ステム設定リストの「インターフェース情報」
に記載されている「プリンタ名」です。
country
文字列 国名情報を設定します。デフォルトはJPです。
orgnz 文字列
会社/組織名情報を設定します。デフォルトでは何も設定されていません。
branch 文字列
支店名情報を設定します。デフォルトでは何も設定されていません。
building 文字列
ビル名情報を設定します。デフォルトでは何も設定されていません。
floor 文字列
階数情報を設定します。デフォルトでは何も設定されていません。
block 文字列
ブロック名情報を設定します。デフォルトでは何も設定されていません。
❖
現在の設定の表示 msh> devicename❖
本体機器名の設定msh> devicename name 文字列
• 本体機器名は31バイト以下で指定します。
•
1
台の機器に複数の本体機器名を設定することはできません。❖
本体機器名の初期化 msh> devicename clear name• 本体機器名を工場出荷時の設定に戻します。
dhcp
DHCP
の設定は、dhcp
コマンドを使用します。❖
現在の設定値の表示 msh> dhcp❖ DHCP機能の設定
msh> dhcp インターフェース [on/off]
•
DHCP
機能を有効にするには「on
」を、無効にするには「off
」を指定します。•
DNSサーバーアドレスやドメイン名をDHCPから取得する場合、必ず「on」に設定してくださ
い。
•
ip1394
は、IEEE 1394
インターフェース装着時に指定できます。•
wlanは、無線LANインターフェース装着時に指定できます。
❖
現在のインターフェース優先順位の表示 msh> dhcp priority❖
インターフェースの優先設定 msh> dhcp priority インターフェース•
DNS
サーバーアドレスやゲートウェイアドレスが、どのインターフェースのDHCP
サーバーの ものを優先して利用するかを設定します。• 優先順位の設定は、複数のインターフェース装着時に有効です。
❖ DNSサーバーアドレスの選択
msh> dhcp dnsaddr [dhcp/static]
インターフェース 設定されるインターフェース
ether
イーサネットインターフェースip1394 IEEE 1394
インターフェースwlan
無線LANインターフェース•
DNSサーバーのアドレスをDHCPサーバーから取得するか、ユーザーの設定値にするかを選択
します。•
DNS
サーバーのアドレスをDHCP
サーバーから取得する場合は「dhcp
」、ユーザー設定値の場 合は「static
」を指定します。❖
ドメイン名の選択msh> dhcp domainname [dhcp/static]
• ドメイン名を
DHCP
サーバーから取得するか、ユーザーの設定値にするかを選択します。• ドメイン名をDHCPサーバーから取得する場合は「dhcp」、ユーザー設定値の場合は「static」
を指定します。
DHCP
機能について詳しくは、P.285 「DHCPを使用する」を参照してください。DNSサーバーアドレスの設定については、P.170 「dns」を参照してください。
ドメイン名の設定については、P.172 「domainname」を参照してください。
diprint
コンピュータから直接印刷を行うことができるダイレクトプリントポートの表示と設定は、
diprint
コ マンドを使用します。❖
現在の設定の表示 msh> diprint次の設定値が表示されます。
port 9100 timeout=300(sec) bidirect off
•「port」使用するポート番号が表示されます。
•「
bidirect
」ダイレクトプリントポートが双方向通信に対応しているか表示されます。❖
タイムアウトの設定msh> diprint timeout [30〜65535]
• ネットワークからデータを受信する際のタイムアウト時間を設定できます。
• 工場出荷時の設定値は300(秒)です。
dns
DNS(Domain Name System)の表示や設定は、dnsコマンドを使用します。
❖
現在の設定値の表示 msh> dns❖ DNSサーバーの設定
msh> dns 対象番号 server アドレス
•
DNSサーバーアドレスを設定します。
• 対象番号は
1
〜3
までです。3
件まで登録できます。•「255.255.255.255」は設定できません。
❖
ダイナミックDNS機能の設定msh> dns インターフェー スddns [on│off]
• ダイナミックDNS機能の有効/無効を指定します。
• ダイナミック
DNS
機能を有効にするには「on
」を、無効にするには「off
」を指定します。•
ip1394は、IEEE 1394インターフェース装着時に指定できます。
•
wlan
は、無線LAN
インターフェース装着時に指定できます。❖
レコード重複時の動作指定 msh> dns overlap [update│add]• レコードが重複したときの動作を指定します。
•
updateは古いレコードを削除し、新しくレコードを登録するときに指定します。
•
add
は古いレコードを残し、新しいレコードを追加登録するときに指定します。•
CNAMEの重複の場合は、設定にかかわらず更新を行います。
❖ CNAMEの登録
msh> dns cname [on│off]
•
CNAME
を登録するかどうかを指定します。•
CNAME
の登録を有効にするには「on
」を、無効にするには「off
」を指定します。• 登録されるCNAMEはRNPからはじまるデフォルトの名前です。CNAMEは変更できません。
❖ Aレコードの登録
msh> dns arecord [dhcp│own]
•
dhcp
は本機を代行して、DHCP
サーバがDNS
クライアントとしてA
レコードの登録を行う場合 に指定します。•
ownは本機がDNS
クライアントとしてAレコードの登録を行う場合に指定します。登録には、「DHCP」で指定した「DNSサーバアドレスの選択」および「ドメイン名の選択」の値が使用さ れます。
❖
レコードの更新間隔の設定 msh> dns interval 更新間隔時間• ダイナミックDNS機能を使用しているときに、レコードを更新する間隔を指定します。
• 更新間隔を
1
時間単位で指定します。1
〜255
の間で指定します。• 初期値は「24」です。
インターフェース 設定されるインターフェース