第 2 章 全点間信頼度と構築コストを考慮した 2 目的ネットワーク設計問題
2.5 提案アルゴリズム
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ネットワークの最適構成について考察し,構成するノードがサイクルに含まれる場合に 全点間信頼度が向上することを示している.例えば,図 2-7 の全ノードがサイクルに含 まれるxk,1とその他のネットワークxk,2を比較した場合,全点間信頼度はxk,1が優 位である.すなわちネットワークのサイクルを判断することは,パレート最適解 探索の精度を上げるために有用と考えられる.
図2-7 ネットワークトポロジーと全点間信頼度の関係
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表2-1 ネットワーク性質の組み合わせ
アルゴリズム
ネットワーク
の選択 エッジの選択
ランク 傾き サイクル 効率性 有効度
ARE 〇 〇 〇
ARV 〇 〇 〇
ASE 〇 〇 〇
ASV 〇 〇 〇
2.5.1 解のランクを用いるアルゴリズム
はじめに,部分ネットワークの選択基準に解のランク付けを用いるAREとARV
を示す.AREはエッジの選択指標にエッジの効率性 fi を,ARVはエッジの有効 度vlk(i)をそれぞれ用いたアルゴリズムである.
ここで,x(x1,,0i,,xm) に対し,(x1,,1i,,xm)である部分ネットワークを )i
1
(
x と表す.また,選択された部分ネットワークxkに追加するエッジ数と,部 分ネットワークの選択対象とする解のランク範囲を,それぞれパラメータ ec と Rとして与えるものとする.ec は,1つのxkから構成されるxk1(xk (1)i)の数で あり,{xk(1)i(1),xk(1)i(2),,xk (1)i(ec)}Xk1となる.
アルゴリズムARE
STEP 1 (初期化):選択対象とする解のランク範囲Rと,追加するエッジの本数ec を決定し,PXr,k (r1,2,,R)とする.kn1 とする.
STEP 2:k n1ならば,部分ネットワークxkを全て列挙し,その集合Xkを構 成する.
STEP 3 (信頼度・コストの計算):部分ネットワークxkXkに対し,改良factmem 法を用いて全点間信頼度を算出し,連結するエッジのコストの合計から構 築コストの計算を行う.
STEP 4 (パレート最適解の探索とネットワークの選択):
2 ) 1 (
n n
k のとき,
) (
1
kn i
Xi
pareto
を求め,計算を終了する.
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2 ) 1 (
n n
k のとき,r1,2,,Rに対して ( \ )
1
1 ,
,
r
s
k s k
k
r pareto X PX
PX を求め
る.
STEP 5 (追加エッジの選択と次エッジ数ネットワークの構成):
STEP5-1:k n1ならばi1,2,,mに対して fi pi/ciの計算を行う.そして ec
l とする.
STEP5-2:部分ネットワーク ( )
1
R , rk r
k PX
px を選択する.
STEP5-3:xi 0であるeiから i E E
e f
imax{ \ }
を満たすeiを選択し,
} ) 1 (
1 {
1 k k i
k X
X px とする.EE{ei},ll1とする.
STEP5-4:l=0 ならばSTEP5-5に進む.それ以外はSTEP5-3に戻る.
STEP5-5:STEP5-2で ( )
1
R , rk r
k PX
px の選択を終えたら STEP 5-6 に進む.そ れ以外はl ec,E0とし,STEP5-2に戻る.
STEP 5-6: k = n−1 ならば,サイクルとなる部分ネットワーク集合CX を fiの
値によらずに構成し,Xk1Xk1CXとする.
STEP 5-7: k k1としてSTEP 3 に戻る.
次にエッジの有効度を算出するパレート最適解のエッジ本数をvとする.エッ ジ本数kvにおいて,エッジの有効度vlv(i)を用いる方法をARVとする.
アルゴリズムARV
アルゴリズムAREのSTEP 5の過程を,以下に変更する.
STEP 5 (追加エッジの選択と次エッジ数部分ネットワークの構成):
STEP 5-1:k n1ならば,i1,2,,mに対して,vlv(i) fiとする.kv1の
とき,
} {
) (
k
k PX
i
k i x
vl
px
を求めvlv(i)vlv(i) fiとする.l←ecとする.
STEP5-2:部分ネットワーク を選択する.
STEP5-3:xi 0であるeiから max ()
)
\ ( vlv i
E E
ei を満たすeiを選択し,
} ) 1 (
1 {
1 k k i
k X
X px とする.EE{ei},ll1とする.
STEP5-4:l=0ならば STEP5-5 に進む.それ以外はSTEP5-3に戻る.
STEP5-5:STEP 5-2 で ( )
1
R , rk r
k PX
px の選択を終えたら STEP 5-6 に進む.そ れ以外は,l←ec,E0とし,STEP5-2に戻る.
) (
1
R , rk r
k PX
px
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STEP 5-6:k = n−1 ならば,サイクルとなる部分ネットワーク集合CX をvlv(i)の 値によらずに構成し,Xk1Xk1CX とする.
STEP 5-7: k k1,r 1 としてSTEP 3 に戻る.
2.5.2 パレート最適解の傾きを用いるアルゴリズム
次に,部分ネットワークの選択基準にパレート最適解の傾きを用いるアルゴリ ズムを示す.
アルゴリズムASE,ASV
アルゴリズムAREとARVの過程STEP4を下記に置き換えたものを,それぞれ ASE,ASVとする.ここで,パレート最適解の傾き基準によってエッジ追加対象 となった部分ネットワークの集合をPX2,kとする.
STEP 4 (パレート最適解の探索とネットワークの選択):
STEP4-1:
2 ) 1 (
n n
k のとき, ( )
1
kn i
Xi
pareto
を求め,計算を終了する.
k<n(n-1) 2
の場合, PX1,k pareto(Xk)としてSTEP 4-2へ進む.
STEP 4-2: *1 arg max ( 1)
1 1
k
k PX R
k k
px
px px
に対し,xkXkがR(px*k1)R(xk)を満た す場合,PX2,k PX2,k{xk}とする.
STEP 4-3 :
) (
) min (
" arg
k k k PX
C R
k
k px
px px
px
に対し,xkPX2,kが
) (
) ( ) (
) (
k k k
k
C R C
R
x x x
p x
p
を満たす
ならばPX2,k PX2,k\{xk}とする.
STEP 4-4 :xk (Xk \PX1,k)を選択し終えたら STEP 5 に進む.それ以外は STEP 4-2に戻る.
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