B) アジア太平洋地域
3) 抗菌薬耐性:事例
・ NDM-1 (metallo-beta-lactamase-1) 遺伝子がニュー・デリー の水道から発見された。
・この遺伝子には薬剤耐性があることが分かった。
・ NDM-1 はある何種類かのバクテリアの遺伝子に含まれ、
運ばれる。
・もし、あるバクテリアがこの NDM-1 遺伝子を持つように なると、ほとんどあらゆる抗生物質に対抗することがで き、最後の抗生物質の砦と言われるカルバペネム系抗生物 質も効かない。
・ WHO は、この事態に対応する用意をするための国家計画 を策定するように求めたが、基本的なガイドラインを有 している 133 ケ国中わずか 34 ケ国しか対応していない。
・この問題では、監視を怠らないことが最も重要であるが
、 WHO の報告では、多くの国では、試験室の検査能力は
低く、基礎インフラも整備されていなく、監視し、予防す
るためのデータ・ベースも整備されていないという。
3) 抗菌薬耐性
・病原菌を保有した移民が移住してきたことやワクチンに 効かないものが出てきたため、はしかと結核がこれまで ほとんど発生を見なかった米国や英国で増えている。
・殺虫剤耐性がある蚤によって、マダガスカルでペストが 流行し、 119 人が発症し、 40 人が死亡した。
・アフリカでは、全ての抗生物質に耐性がある菌 super-bug が関係しているとされる腸チフスが流行する可能性があ り、 22 百万人が感染の危険にさらされている。
・東欧及び中近東の HIV 保菌患者から治療薬耐性結核菌が 発見された。
・カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムでア
ーテミシニンが効かないマラリアが出現した。
3) 抗菌薬耐性
・ β- ラクタム系抗生物質、カルバペネム系抗生物質、フル オロキノロン、アミノグリコシド系抗生物質といった主 な抗生剤が効かなくなり、結核やマラリア、 HIV などが 再蔓延しかねない可能性が出てきた。
・新しい、「スーパーバグ」によるパンデミックスという 世界的な感染流行が発生する可能性も高まっている。
・スーパーバグが広がった場合、これまでの抗生物質では 抑えられない。
・新しい抗生物質や新薬の開発が落ちている。
・主な製薬会社は投資効果が低いので、抗生薬関係の開発を ほとんど中止している。
・しかし、抗生薬開発は全く行われていないわけではなく
、ただ開発のスピードが落ちただけである。
ドキュメント内
CYS041B
(ページ 75-78)