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第4章 ものづくり人材の育成・能力開発の状況

第7節 技能検定の活用状況

1.技能検定の受験奨励の状況

技能検定受検の奨励については、

66.8

%の企業が「奨励していない」としており、 「奨励し ている」企業の

31.5%を大きく上回った。これは、規模による差が大きく、規模が大きいほ

ど「奨励している」 割合は高くなっている。 「奨励している」 割合は「

30

人未満」では

23.5

% だが、 「

300

人以上」では

56.0

%と過半数を占めている(図表 4-7-1) 。

図表4-7-1 技能検定受験の奨励 (単位:%)

技能検定を奨励している目的については(複数回答) 、 「担当業務に関する専門的な知識・

技能が身に付く」ことをあげた企業割合が

74.6%ともっとも高く、20

ポイントほど離れて

「目標を与えることで技能者の意欲が高まる」 (

52.4

%)と続き、そのほか「社内で求められ る技能水準を従業員に明示できる」 (

38.6

%) 、 「社外的にアピールできる」 (

35.6

%) 、 「技能 者の 職業能力を判定する 評価基準となる」(

35.2%)、「社

内における技能継承 がで きる」

31.2

%) 、 「法規対応上、技能検定合格者が必要である」 (

24.0

%) 、 「取引上、技能検定合格 者が必要である」 (

21.0

%)の順となっている。規模別にみると、上位

2

つの「担当業務に 関する専門的な知識・技能が身に付く」 「目標を与えることで技能者の意欲が高まる」の順位 に変りはないが、規模が小さい企業ほど、外部要因である「法規対応上、技能検定合格者が 必要である」 「取引上、技能検定合格者が必要である」を目的にあげる割合が高くなっている のが特徴となっている(図表 4-7-2) 。

31.5

23.5

35.0

45.0

56.0

66.8

74.8

64.2

54.1

43.1

1.7

1.7

0.8

0.9

0.9

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全体=4280

30人未満=1663

30~99人=1507

100~299人=451

300人以上=116

奨励している 奨励していない 無回答

図表4-7-2 技能検定の受検を奨励する目的(複数回答、%)

2.技能検定奨励のための具体的支援策

技能検定の取得を奨励している企業の、具体的な支援については(複数回答) 、 「受験料、

講習会費などの費用を援助している」割合が

92.3%と大多数を占め、

「受験や講習会の受講 に、 時間的配慮をしている」が

70.0%で続き、

「受験や講習会に関する情報提供をしている」

46.1

%、 「勉強会・講習会を独自に開催している」が

24.6

%となっている。 「特に支援は行 っていない」は

1.3%とわずかだった。

「費用の援助」 「時間の配慮」 「情報提供」については、

規模の違いによる傾向は見られないが、手間のかかる「勉強会・講習会を独自に開催してい る」では、規模が大きいほど実施割合が高くなっており、 「

30

人未満」では

18.7

%だが、 「

300

人以上」では

56.9%となっている(図表 4-7-3)

図表 4-7-3 技能検定を受検するものづくり人材への支援(複数回答、%)

n

全体 1348 74.6 2.9 52.4 38.6 35.2 31.2 35.6 24.0 21.0 1.0 3.9 30人未満 391 68.5 2.8 45.5 32.5 27.4 28.6 38.9 29.4 28.9 1.8 3.6 30~99人 527 74.2 2.3 53.3 42.3 39.3 31.1 35.1 22.8 19.9 1.1 4.4 100~299人 203 85.2 3.9 61.6 39.9 35.5 30.0 31.5 15.8 8.4 0.0 2.0 300人以上 65 92.3 4.6 72.3 60.0 53.8 44.6 33.8 13.8 6.2 1.5 0.0

n

全体 1348 92.3 70.0 24.6 46.1 2.3 1.3 0.7 30人未満 391 90.8 71.6 18.7 40.9 2.3 2.3 1.3 30~99人 527 93.2 70.0 24.7 46.1 2.5 0.9 0.2 100~299人 203 94.1 69.5 30.5 55.2 2.5 0.5 0.5 300人以上 65 90.8 63.1 56.9 47.7 1.5 0.0 0.0

3.技能検定資格の処遇への反映状況

技能検定の取得を奨励している企業で、その取得を処遇に反映させているかどうかについ ては、

80.9%の企業が何らかの形で処遇に反映しており、

「処遇には反映しない」 企業 (

18.0

%)

を大きく上回っている(図表 4-7-4) 。具体的にどの様に反映させたのかたずねたところ ( 「処 遇には反映しない」除く、複数回答) 、 「資格手当等の給与」に反映させたという企業割合が

56.9

%と過半数を占め、 次いで「昇進・昇格」が

37.4

%、 「報奨金」が

32.5

%、 「配置・ 異動」

17.2

%となっている。規模別にみると、

100

人未満( 「

30

人未満」 「

30

99

人」 )と

100

人以上( 「100~299 人」 「300 人以上」 )で傾向が違い、100 人未満では「給与」に反映がト ップだが、

100

人以上では「報奨金」の割合がもっとも高い。とくに、 「

300

人以上」では「報 奨金」で反映させるとする割合が

63.2

%と突出して高いのが目立つ(図表 4-7-5) 。

図表4-7-4 技能検定資格の処遇への反映の有無(単位:%)

図表 4-7-5 技能検定の取得状況による処遇等への反映(「処遇には反映しない」を除く、複数回答、%)

全体 1105 37.4 56.9 32.5 17.2 1.9 1.7

30人未満 312 38.5 62.2 26.3 13.1 2.2 2.2 30~99人 437 38.2 60.2 30.2 19.0 1.8 1.1 100~299人 170 40.6 44.7 45.9 22.4 0.6 1.2 300人以上 57 33.3 31.6 63.2 24.6 0.0 0.0

80.6 78.0

82.0 82.8

87.7

18.0 20.2

17.1 16.3

12.3 1.4

1.8 0.9 1.0 0.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全体=1348

30人未満=391

30~99人=527

100~299人=203

300人以上=65

何らかのかたちで処遇へ反映している 処遇には反映しない 無回答