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岸和田における障害乳幼児に対するネットワーク       1994.4 現在

ff立母子保  合医療セン

ターなど 医療機関

一翠和田保健所

市役所 児童福祉課

 措置係

いながわ療育園

(肢体不自山児通園施設)

・毎日療育・外来訓練

・外来診療

奉和山子ども 庭センター

       障 児      害

童発就携 漁協

子達園 ・  保

目相他

公立保育所  18カ所

成人障害者に対する育児援助システム

一軽度知的障害をもつ母親への支援のあり方を中心に

障害児教育専攻 M93320B 松尾 佳一

1.問題の所在と研究の目的

 ノーマライゼーションの概念が広がるにつ れ障害者の生活レベルも以前より上昇し、私 たちにも障害者は身近な存在になってきた。

ところが障害があるがゆえ独力では困難なこ とも多い。たとえば障害者が結婚をし、子供 が生まれたときなど、彼らだけでの子育ては かなり難しいことといえる。当然何らかの形 で対策を講ずる必要がでてくる。

 本研究では障害者の子育てにはどのような 問題点があるのか。それを知的障害をもつ母 親に焦点をしぼって探っていく。そしてその 解決策を模索し、障害者の育児援助システム

のモデル構築を行なう。

2.研究の方法

 本研究は、主に関係文献の検討・聞き取り 調査・アンケート調査の3つの方法で行なっ た。対象も障害者・健常者・公的機関と多岐 にわたる。障害者からは聞き取り調査を中心 に子育てにおける実態把握。また健常者から は事例発掘、意識調査を目的としたアンケー

ト調査。そして公的機関にはこちらから出か けていって課題を解決するための方法を聞き

のあり方」である。課題は知的障害をもつ母 親が子育てをする際におこる問題点から考え ていく。援助は公的機関でできることであっ て、新しいシステムを作るわけではなく、既 存のシステムの中から考えていく。

3.論文の構成

 序 章:研究の目的と方法

 第一章:障害者の育児に関しての実態  第二章:知的障害がある場合の母親の育児  第三章:一般の人たちの意識

 第四章:援助のあり方

 終 章:充実した援助システムの構築 本論文は広い範囲のところがら次第に範囲を 狭めていって対象の焦点化をはかっている。

これは障害者の子育てといっても一つの枠の 中に入れるはずがなく、対象を焦点化するこ とで具体的な対応策を可能にしていこうとす るものである。第一章では障害者の子育ての 全般について、第二章では知的障害をもつ母 親の子育てから課題を設定し、第三章では課 題の普遍性を一般の人々から確認する。第四 章では各地で実施されている既存の行政機関 を中心とする試みの紹介で、終章ではまだあ

4.結果

 第二章:「知的障害がある場合の母親の育 児について」より

(方法)問題解決型の事例研究   第一段階 ケースの提示   第二段階 事実認定

  第三段階 各種問題点の発見   第四段階 中心的問題の発見

ここでは中心的問題について提示する。

「一つの機関が継続した形で本児をみていく ことができなかった」

「一才半になるまでの問に何の手立てもなか

った」

これらの問題点より、どの知的障害をもつ母 親にも共通して言える課題を設定した。

 ①知的障害をもつと考えられる母親の早期   発見・早期対応

 ②公的機関の縦断的(子供の年令によって   変わる)な結びつき

 ③母子と公的機関を結びつけるコーディネ   ーターの存在

課題についての普遍性は健常者に対する聞き 取り調査を用いて第三章で確認した。

5.援助のあり方について

 「知的障害をもつ母親」の「育児援助」と 銘打ったものは何もない。したがって何らか の形で母子に関わる制度やシステム、また公 的機関に勤めている人たちから導いていく必 要がある。

 ②については教育・医療・福祉各領域の人 たちが集まれる療育相談や就学指導の場が連 絡を密に取り合え縦断的にも対応している。

 ③について聞いたところ、公的機関に携わ っている人たちの中でも保健婦・保母・教師 といった直接指導する立場の人たちを推薦す る声が多い。母親も安心感がもてることが最 も大きな要因になっている。

 課題①②③ともひとつひとつ別々でなく、

関連性は大いにある。これらが機能的に動い ていくためにもこの人たちを調整する機関な り人なりが必要である。役割を担うのはおそ らく福祉事務所(家庭児童相談室)か児童相 談所といったところであろうが実態としては 難しいようである。それでも数少ない自治体 の一つに「発見から就学まで」一連の流れで 実施されているところもある。

6.これからの課題

 本研究における対象はどちらかといえば「

個別的」なケースがほとんどでその「必要性 と求め」に応じて対応していかねばと思いが ちであるが、実は決してそうではなく土台と も言える福祉政策が必要である。それがあっ てはじめて個々のケースにも対応できるので あって、そのような視点から今年度案が出さ れた「エンゼルプラン」は大変大きな意味を もつと思われる。

 また公的機関だけでなく民間の力もますま す期待されるのではないだろうか。

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