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V. 治療に関する項目

4) 患者・病態別試験

<参考:海外

ACS

第Ⅲ相臨床試験データ(TRITON-TIMI38試験)(海外データ)2)

本試験は海外

ACS

第Ⅲ相試験で、有効性の主要評価項目である心血管死、非致死性心筋梗塞及び非致死 性脳卒中の複合エンドポイントの発現率は、プラスグレル群で

9.44%(643/6,813)、クロピドグレル群

11.49%(781/6,795)、ハザード比(95%信頼区間)は 0.812(0.732~0.902)であり、プラスグレル

群で有意に低く、プラスグレルの急性冠症候群に対する有効性が検証された(Gehan-Wilcoxon検定:p<

0.001)。

a)

方法

目 的 PCI施行予定のACS患者を対象に、プラスグレルの有効性を心血管死、非致死性心筋梗塞及び非致死 性脳卒中の複合エンドポイントの発現率を指標として検証する。また、安全性を検討する。

試 験

デザイン 多施設共同、実薬対照、無作為化、二重盲検、ダブルダミー、並行群間試験

対 象 PCI施行予定の不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞のいずれかに該当するACS 13,608例(プラスグレル群6,813例、クロピドグレル群6,795例)

投与方法

初回負荷用量(LDLoading Dose)として、プラスグレル60mg、クロピドグレル300mgを投与し た。LD投与20~28時間後から維持用量(MD:Maintenance Dose)として、プラスグレル10mg、

クロピドグレル75mgを、11回経口投与した。

なお、薬剤投与期間中にアスピリン75~325mg/日を併用投与した。

観察期間は、615ヵ月間とした。

主 な 除外基準

高出血リスクの患者 貧血患者

血小板減少症患者

頭蓋内に病的所見の既往を有する患者

登録5日以内に他のチエノピリジン系薬剤を投与された患者

評価項目

<有効性主要評価項目>

心血管死、非致死性心筋梗塞及び非致死性脳卒中の複合エンドポイント(試験終了時までの発現 率)

<安全性評価項目>

○冠動脈バイパス術(CABG)に関連しない以下の出血性イベント

・大出血

・生命を脅かす出血

・大出血及び小出血

注)本剤の本邦における承認用量は初回負荷用量20mg、維持用量3.75mg/日である。

b)患者背景

プラスグレル群

n=6,813

クロピドグレル群

n=6,795 性別 男性 5,108(75.0) 4,977(73.2)

女性 1,70525.0 1,81826.8

年齢(歳) Mean±SD 60.9±11.2 60.9±11.4 75歳未満 5,912(86.8) 5,887(86.6)

75歳以上 901(13.2) 908(13.4)

体重(kg) Mean±SD 83.6±16.8#1 83.2±16.9#2

50kg未満 46 0.7 45 0.7

50kg以上 6,676(99.3) 6,670(99.3)

BMIkg/m2 Mean±SD 28.5±5.0#3 28.5±5.1#4 喫煙歴 なし 2,351(34.5) 2,305(33.9)

あり 4,46265.5 4,49066.1

病型 ST上昇心筋梗塞

+不安定狭心症 5,04474.0 5,03074.0 ST上昇心筋梗塞 1,769(26.0) 1,765(26.0)

既往歴 心筋梗塞 1,226(18.0) 1,208(17.8)

有意狭窄 1,356(19.9) 1,316(19.4)

脳卒中 181 (2.7) 160 (2.4)

一過性脳虚血発作(TIA) 94 (1.4) 117 (1.7)

糖尿病 1,576(23.1) 1,570(23.1)

高脂血症 3,79055.6 3,79055.8 高血圧症 4,370(64.1) 4,371(64.3)

クレアチニン クリアランス

mL/min

60 5,982/6,69989.3 5,907/6,68188.4 30以上60以下 666/6,699 (9.9) 720/6,681(10.8)

30未満 51/6,699 0.8 54/6,681 0.8 血行再建術の施行 PCI 6,715(98.6) 6,698(98.6)

CABG 25 (0.4) 23 (0.3)

内科的処置 73 (1.1) 74 (1.1)

留置したステントの種類 BMS 3,557/6,715(53.0) 3,544/6,698(52.9)

DES 3,185/6,715(47.4) 3,198/6,698(47.8)

ステント留置せず 293/6,715 (4.4) 276/6,698 (4.1)

LDのタイミング PCI6時間以前 132/6,656 (2.0) 99/6,610 (1.5)

PCI6時間以内 1,580/6,656(23.7) 1,559/6,610(23.6)

PCI 4,881/6,65673.3 4,884/6,61073.9 PCI後 63/6,656 (0.9) 68/6,610 (1.0)

PCI施行病変枝数 1 6,290/6,57495.7 6,250/6,52495.8 多枝 284/6,574 (4.3) 274/6,524 (4.2)

※主要心外膜血管(Major epicardial vessel)の50%以上の狭窄 例数(%)

#1:n=6,722, #2:n=6,715, #3:n=6,708, #4:n=6,693

c)結果

)

有効性(評価項目は「Ⅴ

.3.(1)

臨床データパッケージ」参照)

主要心血管イベントの発現率

無作為割付から無作為割付

450

日後までに認められた主要心血管イベント(心血管死、非致死性心筋梗 塞及び非致死性脳卒中)の発現率は、プラスグレル群

9.44%、クロピドグレル群 11.49%(ハザード比 0.812、95%信頼区間 0.732~0.902)であった。

主要心血管イベントの発現率

プラスグレル群 クロピドグレル群 ハザード比

(95%信頼区間) pa) 主要心血管イベント発現率

(例数)

9.44%

643/6,813

11.49%

781/6,795

0.812

(0.732~0.902) p<0.001 a) Gehan-Wilcoxon 検定

主要心血管イベントの累積発現率(カプランマイヤープロット)

ⅱ)安全性

出血性イベントの発現率

CABG

に関連しない大出血の発現率は、プラスグレル群で

2.2%、大出血及び小出血の複合イベントの

発現率は

4.5%、すべての出血性イベントは 10.9%であった。

冠動脈バイパス術(CABG)に関連しない出血性イベント発現率

プラスグレル群(n=6,741) クロピドグレル群(n=6,716)

大出血 146 2.2 111 1.7

生命を脅かす出血 85 (1.3) 56 (0.8)

小出血 164 2.4 125 1.9

その他の出血 460 (6.8) 314 (4.7)

大出血+小出血 303 (4.5) 231 (3.4)

すべての出血性イベント

(大出血+小出血+その他の出血) 73210.9 528 7.9 発現例数(%)

有害事象発現状況

有害事象の発現率はプラスグレル群

80.3

%(

5,416/6,741

例)、クロピドグレル群で

80.0

%(

5,374/6,716

例)に認められた。主な有害事象(いずれかの群で

5%以上)は、胸痛(プラスグレル群 11.3%、クロ

ピドグレル群

10.4

%)、経皮的冠インターベンション(

9.9

%、

10.3

%)、高血圧(

7.5

%、

7.1

%)、挫 傷(6.9%、3.9%)、血腫(6.5%、5.6%)、鼻出血(6.2%、3.3%)、狭心症(5.6%、6.1%)、頭痛

(5.5%、5.3%)、背部痛(5.0%、4.5%)、冠動脈再建術(4.6%、5.8%)であった。

重篤な有害事象は、プラスグレル群で

24.7%(1,665/6,741

例)、クロピドグレル群で

24.3%(1,629/6,716

例)に認められた。主な重篤な有害事象(いずれかの群で

1%以上)は、胃腸出血(プラスグレル群 1.3%、

クロピドグレル群

0.8%)、冠動脈再狭窄(1.6%、 1.7%)、狭心症(1.3%、 1.3%)、非心臓性胸痛(2.0%、

2.5%)、胸痛(1.4%、1.1%)であった。

すべての死亡の発現率は、プラスグレル群で

2.8%(188/6,813

例)、クロピドグレル群で

2.9%(197/6,795

例)、心血管死はプラスグレル群で

2.0%(133/6,813

例)、クロピドグレル群で

2.2%(150/6,795

例)、

非心血管死はプラスグレル群で

0.8%(55/6,813

例)、クロピドグレル群で

0.7%(47/6,795

例)であ った。

投与中止に至った有害事象は、プラスグレル群で

6.9%(462/6,741

例)、クロピドグレル群で

5.8%

(390/6,716 例)に認められた。主な投与中止に至った有害事象は、出血性有害事象では胃腸出血、鼻 出血、血尿、挫傷、非出血性有害事象では心房細動、心臓内血栓、心房粗動、発疹、冠動脈バイパス、

深部静脈血栓症であった。

有害事象発現状況(いずれかの群で

5%以上)

プラスグレル群(n=6,741) クロピドグレル群(n=6,716)

発現例数(%) 5,41680.3 5,37480.0

有害事象の種類 発現例数(%)

胸痛 762(11.3) 699(10.4)

経皮的冠インターベンション 669 (9.9) 690(10.3)

高血圧 503 (7.5) 476 (7.1)

挫傷 468 (6.9) 262 (3.9)

血腫 441 (6.5) 374 (5.6)

鼻出血 415 6.2 219 3.3

狭心症 378 (5.6) 407 (6.1)

頭痛 372 5.5 355 5.3

背部痛 340 (5.0) 305 (4.5)

冠動脈再建術 313 4.6 390 5.8 MedDRA version 9.1

2) Wiviott SD, et al.:N Engl J Med 2007;357(20):2001-2015 及び社内資料

(6)治療的使用

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