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 快適で安らぎのある生活環境を確保するため、大気や水質の汚染防止を目的とした 環境監視に取り組んでいるほか、工場、事業所などの事業活動によって発生する公害 や自動車公害に対する取組みとして調査、相談等を実施し、都市生活型公害の抑制に 努めている。また、ポイ捨て防止条例(現「環境美化等に関する条例」)に基づき環境 美化推進地区や路上禁煙地区を指定し、区民の生活環境の向上を図るよう努めている。

1 大気汚染対策 大気汚染総合監視

 区では、区民の健康と良好な住環境保持のた めに、玉川・北沢・烏山総合支所屋上(玉川は 平成29年3月に分庁舎へ移転)および砧(成 城6丁目事務所棟屋上)に大気汚染測定室を設 置し、常時、大気汚染状況を監視している。

 平成29年度実績 大気汚染状況

測定項目 測定室 玉川

適否 適否 二酸化硫黄(SO2

2%除外値

0.003 ○ 0.002 ○ 一酸化炭素(CO) 0.5 浮遊粒子状物質(SPM) 0.036 ○ 0.032 ○ 二酸化窒素(NO2)98%値 0.045 ○ 0.037 ○ オキシダント(Ox)1時間値の最高値 0.157 × 0.174 ×

(注)1. 単位:浮遊粒子状物質は mg/m3、その他の項目は ppm    2. 適否:○は環境基準適合(オキシダント以外は長期評価で判断)

       ×は 〃 不適合(同上)

光化学スモッグ対策

 光化学スモッグは、自動車や工場から排出さ れる窒素酸化物や揮発性有機化合物などが日光 の紫外線を受け光化学反応を起こし、光化学オ キシダントが生成されることが原因である。人 体への影響は、目やのどの痛みや、時にはめま いや吐き気を引き起こす。

 区では、緊急時に防災無線、表示幕、エフエ ム世田谷による放送などの連絡体制をとり、区 民の被害防止にあたるとともに、被害状況の調 査・報告等の対策を行っている。

光化学スモッグ発生状況

年度区分 世田谷区 東京都

発令回数注意報 被害届出

人数 注意報

発令回数 被害届出 人数

平成25年度 7 0 17 2

26 4 0 9 0

27 7 0 14 0

28 1 0 5 0

29 3 0 6 0

(注)都は8地区に分けて発令し、世田谷区は区南部地域である。

(環境保全課)

医療費の助成等

 都では、大気汚染の影響により気管支ぜん息、

ぜん息性気管支炎、肺気しゅ、慢性気管支炎等 にり患している18歳未満の患者に対して医療 費を助成している。18歳以上の方の助成は、

26年度で新規申請を終了し、今後は更新申請 による助成を行う。

 総合支所健康づくり課で申請を受付し、大気 汚染障害者認定審査会(世田谷保健所に設置)

で審査を行い認定患者には「医療券」を発行す る。18歳未満は患者が支払う医療費の自己負 担分を助成し、18歳以上は、月額6,000円の 自己負担がある。

大気汚染障害認定患者数 (各年1月末)(単位:人)

年度

認定患者数 総数 慢性気管

支炎 気管支ぜ

ん息 ぜん息性

気管支炎 肺気しゅ 平成25 4,950 0 4,950 0 0 平成26 5,146 0 5,146 0 0 平成27 5,519 0 5,519 0 0 平成28 4,937 0 4,937 0 0 平成29 4,492 0 4,492 0 0

(世田谷保健所健康推進課)

2 自動車公害対策 自動車公害実態調査

 自動車等の運行による騒音・振動・大気汚染 状況・交通量等の実態を把握し、沿道環境整備 等の総合対策の資料とするとともに、国・都等 の関係機関に公害防止対策の実施を働きかけて いる。

自動車使用抑制への啓発

 自動車は、窒素酸化物などの大気汚染物質を 排出するだけでなく、地球温暖化の要因となる 二酸化炭素も多く排出し、これらを低減するこ とが必要である。

 そのため、必要以上に自動車を使用しないこ とや、自転車や公共交通の利用促進、エコドラ イブの推進などを、区報やポスター、庁舎への 懸垂幕の掲出等により、区民・事業者に呼びか けている。

3 河川水質汚濁対策

 区内を流れる河川の水質等環境調査を実施 し、水質汚濁および魚類・野鳥などの生息状況 の把握にあたっている。

 また、工場・事業所などの立ち入り指導、水 質事故などの緊急時対策を講じ、汚濁防止に努 めている。

 平成29年度実績 区内河川水質状況

河川名 測定地点 BOD 値(mg/L)環境基準 多 摩 川 2.9 3以下

2.2 8以下

3.3 8以下

丸 子 川 1.1

谷 沢 川 多摩川合流点前 1.0

谷 戸 川 0.7

(注) BOD(生物化学的酸素要求量)

水中の汚れを分解するために好気性微生物が必要とする酸素の 量。この値が高いほど川は汚れている。

  * 丸子川、谷沢川、谷戸川は、BOD の環境基準が設定され ていない。

野川・仙川野鳥生息状況

野川 仙川

種類 総数 種類 総数

平成25年度 夏季 23種類 597羽 20種類 403羽 冬季 30 625 31 671 26 夏季 22 837 21 303 冬季 34 1080 29 868 27 夏季 23 637 18 338 冬季 28 1001 26 736 28 夏季 24 529 19 425 冬季 35 1362 25 706 29 夏季 20 596 18 403 冬季 32 861 24 481

(一財)世田谷トラストまちづくり・野鳥ボランティア調べ

4 公害の苦情

 公害に関する住民の苦情・相談については、

迅速に現地調査を行い、原因を究明するととも に、公害防止のため、助言・指導・改善命令な ど適切な措置をしている。

 平成29年度実績

公害苦情発生源別受付件数 (単位:件)

工場 指定

作業場 建設 一般

2 2 209 84 297

公害苦情現象別受付件数 (単位:件)

ばい煙 粉じん 悪臭 騒音 振動 その他 10 56 30 166 93 40 395

5 工場・事業所などの公害防止指導

 工場・事業所による公害を未然に防止するた め、「都民の健康と安全を確保する環境に関す る条例(略称:環境確保条例)」に基づく工場 および指定作業場(駐車場、材料置場等)に対 し指導を行っている。

また、騒音規制法および振動規制法に基づき特 定建設作業(ハンドブレーカー、ジャイアント ブレーカー等を使用する工事)についても、防 音、防振対策を講じる等の指導を行っている。

 平成29年度実績

認可・届出指導件数 (単位:件)

根拠法令 対象 件数

環境確保条例 工場 9

指定作業場 18

騒音規制法 特定建設作業 592

振動規制法 特定施設 8

(環境保全課)

6 管理不全な状態にある住居等の対応

 住居や敷地内外に大量の物品を溜め込み、悪 臭や害虫の発生、通行の障害等、居住者および 地域住民の生活環境に大きな影響を及ぼすよう な、管理不全な状態にある住居等が問題となっ ている。

 こうした問題に対応するため、平成28年3 月「世田谷区住居等の適正な管理による良好な 生活環境の保全に関する条例」を制定し、4月 に施行した。

 問題の解決に向けては、居住者に対し必要な 助言や福祉的な支援を行いながら、不用な物品 の撤去や整理整頓などを促す。また、やむを得 ない事情により居住者が対応できない場合には、

居住者に代わって、区が片付けや整理整頓など を行うことにより改善を図ることとしている。

(環境保全課)

区政のしくみ区政の目標区政の推進健康・福祉 子ども若者・教育 都市づくり区内の官公署事業区政資料索引 7 環境美化等に関する条例による環境美化推進

ポイ捨て防止条例(現「環境美化等に関する条 例」)の制定

 まちの環境美化について、区民・事業者・区 などの責務を明らかにするとともに、清潔でき れいなまちづくりを推進するため、区内全域で ポイ捨てと落書きを禁止する「世田谷区ポイ捨 て防止等に関する条例」を平成9年10月に制 定・公布し、平成10年4月に施行した。

 この条例は、空き缶・たばこの吸い殻等の放 置・投げ捨てといった、いわゆる「ポイ捨て」

に加え、立て看板、犬のふんの後始末および落 書き行為なども対象としている。

環境美化推進地区

 まちの環境美化の推進に関する施策を重点的 に実施する必要があり、かつ、区民および事業 者等がまちの環境美化を推進するための活動に 積極的に取り組んでいると認める地区を、環境 美化推進地区として、条例で定めている。

 環境美化推進地区は、現在、下北沢駅、二子 玉川駅、三軒茶屋駅、喜多見駅、千歳烏山駅周 辺の5か所が指定されている。

歩行喫煙の防止

 平成16年4月に条例の一部を改正し、①区 民の責務として、区内全域で歩行中(自転車乗 車中を含む)に喫煙しないように努めること、

②区長が道路上での喫煙を禁止する「路上禁煙 地区」を指定できることなどを新たに規定した。

 これまでに以下の12か所を路上禁煙地区に 指定し、路上禁煙地区での喫煙行為の禁止や歩 行喫煙防止の周知を図っている。

⑴ 太子堂一・二丁目地区(平成16年10月指 定、17年8月拡大)

⑵ 三軒茶屋駅周辺地区(平成17年3月指定、

17年8月拡大)

⑶ 赤堤三丁目地区(平成17年3月指定)

⑷ 二子玉川駅周辺地区(平成17年12月指 定、26年4月拡大)

⑸ 上北沢駅周辺地区(平成19年3月指定、

26年12月拡大)

⑹ 成城学園前駅周辺地区(平成22年3月指 定)

⑺ 経堂駅周辺地区(平成23年4月指定、23 年12月拡大)

⑻ 千歳船橋駅周辺地区(平成23年12月指 定)

⑼ 東京農大周辺および農大通り地区(平成 26年11月指定)

⑽ 喜多見駅周辺地区(平成27年7月指定)

⑾ 八幡山駅周辺地区(平成27年11月指定)

⑿ 明大前駅周辺地区(平成29年8月指定)

世田谷区たばこルールの策定

 喫煙する人としない人が相互に理解を深め、

区民協働により地域のたばこマナーが向上する まちづくりの実現をめざし、区内全域の道路・

公園を禁煙とする世田谷区たばこルールを策定 した。併せて、世田谷区たばこルールを含めた

「世田谷区ポイ捨て防止等に関する条例」の一 部を改正し、条例名も「世田谷区環境美化等に 関する条例」と改め、平成30年4月施行した

(一部平成30年10月施行)。

(環境計画課)

空き地の管理

 空き地の放置は雑草が繁茂することから、区 民の健康や生活環境がそこなわれることのない よう空き地の所有者または管理者に適正な管理 の指導を行っている。

 平成29年度実績

苦情相談 66件

(環境保全課/総合支所地域振興課)