部門別営業概況
建設・木材部門長
市礒 正夫
入社以来、受渡・経理・資材・商社機能を活 かした元請け、それにデベロッパー事業と、ま さしく建設を取り巻く分野全般に長く携わり、
日本全国に広がるマンション事業を手掛けま した。建設分野にとどまらず、これまで培って きた“目利き力”“知見”“幅広い人脈”を活用し、
シナジー効果を求めて木材分野拡大のため、
海外での事業投資をスタート。「時間軸を大 切に」がモットーです。
対応し増益を見込んでいます。また、仕入れ情 報の社内共有体制の強化や相場変動への対応 をより厳しく行い、川下直需販売を促進する機 能を高度化することで、下振れの少ない収益構 造への転換を目指します。
今後の事業戦略
マンション事業では、前期より本格的に分譲 を開始した「インプレスト／
IMPREST」のブラン ド価値をさらに高めるために、社会的な課題で あるエネルギー問題・環境問題に配慮しつつ、
居住者の使い勝手・暮らしやすさを追求した 商品の提供を行っていきます。
商業施設開発事業では、流通・小売業界の 中で特定の核店舗の影響を受けない独立系の デベロッパーとしての機能を活用し、地域性や 顧客層を考慮した店舗構成および施設運営を 行うことで社会の変化に柔軟に対応できる将 来性の高いショッピングセンターの開発を目指 します。
木材分野では、資源の囲い込みのため、主 要産地に配置した海外拠点網と海外有力サプ ライヤーとの長年にわたる強固な信頼関係をも とに、日本の高度な加工技術による海外での加 工事業を展開し、オリジナル商品の販売により 持続的成長を目指します。
売上総利益
（億円） 経常利益
（億円）
0 100 200 300
05/3 06/3 07/3 08/3 09/3
（予想）
0 50 100 150
05/3 06/3 07/3 08/3 09/3
（予想）
「インプレスト」
当社は35年以上の長きにわたり、業界の先駆者として累計約8万戸のマンションを供給してきましたが、2007 年、分譲マンションブランドを新しく「インプレスト／IMPREST」に統一しました。これまで積み重ねてきた実績や ノウハウを統合・再構築することによって、すべてのお客様に「期待を超える感動を届ける」ことをコンセプトにし たものです。これからは、個別の事業計画を通じて、新しい価値を提供していきます。
「インプレスト」のロゴマーク
我孫子駅徒歩5分の森の丘の暮らし「アクア・レジデンス」
「アクア・レジデンス」はJR我孫子駅徒歩5分という好立地に“アジアンリゾート”のコンセプトを取り入れた全 430邸の大規模マンションです。それはまさに“アジアンリゾート”という新しい発想のもと、人と自然が心地良く つながる楽園。次世代を見据え、住まう人がより快適な暮らしを送れるよう、専有面積に屋外空間を加えた100㎡ 超の生活空間、「オール電化」「ディスポーザ」「食器洗浄乾燥機」などの先進テクノロジー、安心のセキュリティを 採用しています。
憧れの地神戸に誕生した「インプレストエクリュ」
神戸の中心地「三宮」まで、JRで5分の兵庫駅徒歩10分の地に誕生した「インプレストエクリュ」。その名に込 めた白とベージュを基調にガラスを使用したデザイン性の高いデザインが完成しました。RV車も置ける平面平置 駐車場を無料で100%完備したほか、スーパーや学校が近い生活に便利な立地環境や女性モニターの声から生 まれた実生活体感型モデルルームなどが人気。吹抜のある住戸など住空間のさまざまな工夫が喜ばれています。
「モラージュ」シリーズ第3弾・菖蒲、今秋オープンへ！第4弾・泉北の開発にも着手！
双日グループでは、「真ん中に人がいる」をコンセプトとした郊外型大規模商業施設「モラージュ」を全国に展 開しており、シリーズ第3号店である「モラージュ菖蒲」は2008年11月にオープンする予定です。同施設はシネマ コンプレックス、食品スーパー、レジャー施設などに加え、ファッション、雑貨、飲食店などの約260の専門店を 擁しており、地域生活者の幅広いニーズに応じたサービスを提供します。大阪府和泉市においても「モラージュ 泉北」を計画しており、2010年春のオープンを目指しています。
アウトレットモール事業〜2009年までに新規2センターを開業予定
当社が出資するチェルシージャパン株式会社では、御殿場をはじめ、りんくう、佐野、鳥栖、土岐、神戸三田で プレミアム・アウトレットを展開し、業績は開業以来順調に伸長しています。同社開発のアウトレットセンターは 国内最大の売上、規模、動員を誇り、今後もお客様の高い満足を得られるよう、施設、テナント、サービスの充 実を図るとともに、新規センターの開発にも注力していきます。2008年秋には仙台泉に、2009年夏には茨城県 阿見に新規センターの開業を予定しています。
不動産管理事業〜安心と信頼
双日総合管理株式会社は、マンション、ビル、商業施設などにおける不動産総合管理会社です。マンション管 理事業では、2008年3月末で約27,000戸強の管理を手掛けており、この実績を双日グループで展開する分譲 マンションの新ブランド「インプレスト」シリーズにも活かしていきます。24時間対応の遠隔監視システム
「NAMS-24」、会計管理システム「MUAS」、フロント社員向けの管理業務支援システム「F-net」などのきめ細かい
サービスを展開し、さらなる安心と信頼の提供に努めます。
“アジアンリゾート”「アクア・レジデンス」
「インプレストエクリュ」の外観
「モラージュ泉北」
神戸三田プレミアム・アウトレット
24時間稼動の遠隔監視システム「NAMS-24」
主要事業の紹介
建設・木材部門
マンション販売・住宅インテリア商品販売・不動産仲介コンサル・再生事業〜豊かな住まいの提供
双日リアルネット株式会社は、双日グループの不動産総合サービス会社として、マンションの企画・販売業務
では年間4,000戸の取扱い実績を誇り、モデルルームのコーディネート、住宅インテリア商品販売、販売センター
の設計・施工・提案から、不動産の仲介・有効活用・コンサルティング・買取再生に至るまで、さまざまな事業 を展開しています。このグループをあげた協力体制と情報力が、お客様に高い評価をいただける原動力であると の考えに基づき、それぞれの分野で顧客満足度ナンバーワン企業を目指します。
マンション販売センターの内観
中国満洲里市における製材事業
双日建材株式会社と清水木材株式会社は、ロシアとの国境の町、中国内モンゴル自治区の満洲里市において 製材事業を行う満洲里三發木業有限公司を設立し、2008年1月に製品を初出荷しました。工場から日本までの コンテナ一貫輸送による即納体制を整えており、ハウスメーカーなどに双日ブランドの製材品を販売しています。
ロシア極東初のベニヤプラント
需要が拡大している構造用合板原料を安定確保するため、世界最大の森林面積を誇る資源大国ロシアの極 東地域にベニヤプラントを建設しています。現地の大手原木サプライヤーであるFlora社をパートナーとし、日本 最大手の合板メーカーであるセイホク株式会社が技術指導を行うもので、2009年度に操業開始予定です。
ニュージーランド最大級の製材基地
当社と立川林産株式会社は1989年、ニュージーランドのロトルア市にTachikawa Forest Products社を設立 しました。同社は、ニュージーランド最大級の製材工場であり、また、環境対策に配慮した林産物の流通加工認 証（CoC）を保有し、国際的森林認証（FSC）材を日本のみならず、需要が拡大している中国、東南アジア、中近東 向けに販売しています。
合板・木材製品で業界トップシェアを誇る総合建材商社「双日建材」
双日建材株式会社は、取扱高業界ナンバーワンの合板・製材品をはじめ、各種建材、建築資材、住宅設備機 器などの販売を強みとし、環境と安全に配慮した快適な“住”空間づくりに必要な住宅資材のニーズに的確に応 えています。なお、2008年4月に双日住宅資材株式会社と合併し、住宅資材のトータルコンサルティングカンパ ニーを目指しています。
元気な森林づくりに貢献する「与志本林業」
与志本林業株式会社は、森林資源の豊富な北海道で3つの製材工場を運営し、100%植林木である国産材 を原料としたカラ松製材品をメインに梱包パレットなどの産業用木材製品の販売に強みがあります。また、日本 では森林荒廃が社会問題となっていますが、国産材の積極的な利用を通じて山村を活性化し、CO2をたっぷり吸 収する元気な森林づくりに貢献しています。
同社で生産された製材品
ロシアのベニヤプラント予定地
原料となるラジアタパインの原木
双日建材の協力合板工場内の作業風景
原料となる北海道のカラ松植林地