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床、婦人科・眼科及び他科 10 床、小児科 21 床

ドキュメント内 我が国における 周産期医療の現状 (ページ 47-53)

( 485 人)

産科 6 床、婦人科・眼科及び他科 10 床、小児科 21 床

●病棟の区分け

産科褥室はトイレに近い 311 号室と決め、空床があって も褥婦以外は受け入れない。 311 号室が満床の場合は、

312 号室や個室を使用する。

●他科患者受け入れルール

①褥婦と他科の患者は同じ部屋にしない

②感染症患者の受け入れは極力避け、必要時個室 対応とする

③重症患者やターミナル・認知症の患者は避け、日常 生活動作が自立していてナースコール等で自分の 意思を伝達できる患者を受け入れる

④小児内科の夜間入院を中止

●業務分担

・褥婦担当は、褥婦と新生児のみを担当する。

・褥婦は可能なかぎり、助産師が担当する。

産科混合病棟のユニットマネジメント

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【助産師の活用②】

神奈川県立足柄上病院の産科混合病棟のユニットマネジメント例

大切にしていること

・母子の安全

・質の高い看護の提供

助産師の必要人数

日本看護協会では、平成 23 年より助産師の 配置について検討し、平成 26 年度に助産師の

「必要人数算出方法」を提案した。

助産師の必要人数は、以下の 4 点から算出し ている。

1.助産師の業務量 2.分娩件数

3.妊婦のリスク

4.助産師の年間総労働時間

「助産師の必要人数算出に関する提案」平成27年3月、

日本看護協会

⇒助産師の適切な配置を見直し、

助産師の活用につなげる

助産師の就業先の偏在是正

【助産師の活用③】

 現在、日本には助産師の配置に関す る明確な規定がない。

 医療法施行規則第十九条、2の二に おいて、「産婦人科又は産科において はそのうちの適当数を助産師とするも の」とされているが、明確ではない。

 助産師は現在、一般病棟入院基本料 における看護職配置基準に従い、看 護師と助産師を区分されずに配置さ れている。

 周産期医療体制整備指針では、助産 師の配置については「MFICUの全病 床を通じて常時3床に1名の助産師又 は看護師が勤務していること」としてお り、助産師のみの配置とはされていな い。

現状と課題 助産師の配置・必要人数

助産師の就業先の偏在是正

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【助産師の活用③】

 総合周産期、地域周産期、一般病院 にはそれぞれ一定の「ハイリスク」と

「ローリスク」妊産褥婦がいる。

 分娩件数が同程度あるに対し、就業 助産師は診療所に 29 %、病院に 71 % と就業助産師の偏在がある。

 ハイリスク妊産婦・新生児が増加して おり、周産期母子医療センター等では 正常分娩の介助経験が積めない助産 師が多くいる。

 指導できる助産師がいない等、助産 学生の実習場の確保が困難になって いる。

 産科病棟の閉鎖などで院内潜在助産 師がいる。

現状と課題

助産師出向システムとは?

助産師出向とは、現在の勤務先に身分を有し ながら他施設で助産師として働くものであり、そ の目的は助産師の就業先の偏在や地域の周 産期医療体制の確保への貢献、助産実践能力 の強化と、助産学生の実習場の確保等があ る。助産師出向は、決して人員調整のために行 われるものではない。

⇒全ての妊産褥婦と新生児に助産ケア の提供するために、助産師の就業の 先偏在是正

⇒ハイリスクからローリスク妊産褥婦の 助産実践能力向上によるよりよいケア の追求

⇒助産学生の実習環境の確保

助産師出向システムの推進

●平成 26 年度 1 都 12 県において、 40 名の助産師が出向した

●出向元と出向先施設数 * ( ) 内は助産師数

●出向先の分娩介助例数

・ 1 ~ 6 ヶ月出向した 18 人⇒平均 31.7 例( 0 ~ 65 例)

・ 6 ヶ月~ 1 年出向した 16 人⇒平均 28.4 例( 10 ~ 66 例)

●出向によるメリット

出向元:助産実践能力の向上、地域(施設間)連携、

地域貢献、モチベーションの向上等 出向先:出向元施設の管理方法等を学べる、

マンパワーの確保、スタッフの指導、妊産褥婦へのケアの充実等

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【助産師の活用③】

厚労省委託事業 平成 25 年度・ 26 年度助産師出向支援モデル事業 平成 25 年度調整マッチング・平成 26 年度出向実施

総合周産期母 子医療センター

地域周産期母

子医療センター 病院 診療所 合計 出向元施設 12

(19)

6 (6)

10 (15)

0 (0)

28 (40)

出向先施設 1

(2)

5 (5)

16 (20)

9 (13)

31 (40)

<助産師出向のイメージ図>

助産師出向支援モデル事業成果

助産師出向システム

助産師出向システム

●病院に就業している/院内潜在助産師を、

地域の母子保健強化に活用する。

・助産師が不足している分娩取扱い 施設への出向

・地域の保健センター、訪問看護ST、

開業助産所と連携し、地域母子保健 の強化に活用

・地域の母子への支援として、新生児 訪問や産後ケアの充実に活用

・教育現場への出前授業に活用

⇒地域の活動も含めた助産師の配置、

助産師の必要人数を検討していく ことが必要

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【助産師の活用③】

助産師出向システム

地域における助産師の活用

病院の助産師を地域で活用する

マネージメント・

コーディネートを担う助産師

周産期搬送 コーディネーター

ローリスク 妊娠・出産のとき

◆妊婦健診、分娩

・一般病院

・診療所

・助産所 等

◆日常の医療

・かかりつけ医

・助産師 等

ハイリスク 妊娠・出産のとき

◆妊婦健診、分娩

・地域周産期母子医療センター

・総合周産期母子医療センター

➔副センター長に看護職を

◆高度医療

・医師(産科、小児科、等)

・看護師、助産師

・MSW 等

療育の場 育児の場

◆地域支援

・都道府県、市町村

・訪問看護ST 等 NICU入院児の退院、

在宅療養支援 コーディネーター

情報提供 搬送相談 搬送

バックトランスファー

異常 発生

容態 安定

情報提供 情報提供 搬送依頼

転院相談

情報共有・連携

医療は広範囲 で、育児は生活 の場で完結する

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都道府県 周産期

医療協議会 参画

【周産期医療機能強化と地域母子保健連携強化のための助産師の活用④】

周産期コーディネーターとしての活用

ドキュメント内 我が国における 周産期医療の現状 (ページ 47-53)

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