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第3章 個別計画の検討等の枠組み

第1節 広域施設と地域施設

なお、広域施設の必要数や配置場所の検討に際しては、一部事務組合の施設や、相互利用可能な他 市町の施設も視野に入れて考えることが望ましいといえます(広域的な視点)。

2 地域施設

「地域施設」とは、「専ら各地域の住民が共同で利用する施設」です。ここでいう「地域」として は、現時点における1つの学校区(小学校区・中学校区)又は学校区が複数集まったものを想定して います。現時点での区割りに基づいて、1つの学校区(小学校区 = 中学校区)で1つの地域を構成 する場合もありますし、2つの小学校区 = 1つの中学校区で1つの地域とする場合や、3つの小学 校区 = 2 つの中学校区で1地域とする場合も考えられます(※2)。

なお、この地域の設定については、基本計画では明確には定めずに、あえて融通が利くようにして あります。その理由は、地域の設定が学校区の設定を事実上拘束し、それが学校の統廃合までを規定 することになるためです。地域の設定は、十分な学校統廃合の議論を踏まえた上で(個別計画段階で の検討を経た後で)、なされるべきであると考えます。

地域施設に該当するのは、小・中学校、地域公民館・各種会館、地域体育館、保育所、児童館・児 童クラブなどです。設定された地域ごとに、必要な種類の施設を配置することとなります。

また、地域施設を更に「中核的地域施設」と「その他の地域施設」に分類します。中核的地域施設 とその他の地域施設との関係は、図表 3-1-1のとおりです。「中核的地域施設」とは、「複合型又は 併設型の地域施設を整備(更新)する場合に、他の地域施設(特にその他の地域施設)の機能の受入 先となるべき施設」を指します。具体的には、小・中学校や、その学校が統廃合により機能移転した 後に整備されるべき「地域拠点施設」を想定しています(※3)。

【 図表3 - 1 - 1 】 中核的地域施設とその他の地域施設( 概念図)

小・ 中学校 中核的な もの

( 中核的地域施設)

    小・ 中学校( 複合施設)

地域拠点施設         

( 広義)     地域拠点施設( 狭義)

地域公民館 保育所 それ以外のもの 児童クラブ

( その他の地域施設) 地域子育て 支援拠点

・ ・ ・      な ど       統廃合・ 再編

地 域 施 設

複 合 化

・ 多 機 能 化

併 設

・ 集 約

機 能 移 転  

一 部 廃 止 を 含 む

。)

*1   地域拠点施設( 狭義) に、 学校体育館を転用した地域体育館( 兼防災拠点) が存続することを想定しま す。

*2   複合化や機能移転は、 原則として既存施設について実施するものであって、 必ずしも全ての機能を地域     拠点施設にそろえるという意味ではありま せん。

*3   地域の実情や要望に応じ、 民間施設の誘致などを併せて実施することが考えられま す。

*4   現在公共部門がサービスを提供して いる施設で民間代替が可能なものについては、 複合化のみならず     民営化などの視点からも検討すべきで す。

一方、「その他の地域施設」とは、「中核的地域施設以外の地域施設であって、上記の中核的地域施 設への複合化、併設、機能移転などの対象・候補となり得るもの」を指します。

具体的には、地域公民館、地域体育館、保育所、児童館・児童クラブ、地域子育て支援拠点、老人 憩の家、地域コミュニティセンターなどです。中核的地域施設とその他の地域施設の関係は、ビルオ ーナーとテナントの関係に類似しています(※4)。

特定の地域施設(機能)を整備し、又は存続させるべきか否かの判断に当たっては、地域住民の意 向や同種の民間サービスの存在も考慮すべきです。そのため、地域施設(機能)の統廃合・再編(不 要施設の廃止、民営化、地域への移管等を含みます。)を実施した結果、地域によってはある施設が 公共施設としては存続しないこととなる場合もあります。しかし、(地域にとって不要な施設の廃止 は問題ないとして)民営化や地域移管の場合は、その機能は地域に残ります。また、統廃合がなされ る場合は、統廃合後の施設を(再編前の)隣接地域等と共同利用する(地域の区域自体が再編される)

こととなりますが、再編後の地域としては施設の機能は存続します(※5)。

(前頁※2)理念的には、この地域が複数集まってエリア(市域を中央と東西南北に5分割したエリア。第2章第1節 6 参照)になります。

(前頁※3)図表 3-1-1 にもあるとおり、小・中学校の統廃合・再編を経た後では、「小・中学校(複合施設)」と「地域 拠点施設(狭義)」とを併せて「地域拠点施設(広義)」として把握します。「地域拠点施設」については、次節で説明 します。

(※4)理念的には、広い敷地や延床面積を持つ空っぽのハコモノを地域拠点施設と位置付け、そこに学校機能を含む各 施設機能がテナントとして入るというイメージになります(もちろん、通常は学校が最大のテナントになります。

(※5)例えば、学校の統廃合が行われ、A 地域(A 小学校区)の A 小学校と B 地域(B 小学校区)の B 小学校が統廃 合し、新たに C 小学校が設置された場合、C 小学校の位置が旧 A 小学校の位置であろうと旧 B 小学校の位置であろ うと(または別の位置であろうと)、新たな学校機能は、A地域とB地域全体(C小学校区)のためのものとなりま す。

なお、学校の適正規模については、国(文部科学省)が示す基準(義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する 法律第3条を受けた同法施行令第4条第1項第1号)が参考となります。学級数については、小学校と中学校に同じ基 準が適用され、いずれも「おおむね十二学級から十八学級まで」とされています。よって、国の考え方では、6学年あ る小学校においては各学年2~3学級が、3学年ある中学校においては各学年4~6学級が「適正な規模」となります。

この基準に照らした場合、本市の現状は、休校中の小島小・中学校を除いて、小学校 29 校中 11 校、中学校 16 校中 11 校がそれぞれ適正規模の基準未満となっています。国の基準未満であるからといって直ちに統廃合をしなければな らないわけではありませんし、小規模校ならではの「良さ」もありますが、今後の少子化の一層の進行を踏まえると、

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