12.3目的
ペニシリン又はマクロライド耐性の
s .
pneumoni仰を原因菌とする市中肺炎の唐、者を対象 にレポブロキサシン500mg 1日l回投与の安全性及び有効性を検討する。併せてL. pneumophilαを原因菌とする市中肺炎患者に対するレボフロキサシン500mg 1日 l回投与 の安全性及び有効性を検討する。
12.4治験方法 治験デザイン .
米国及びカナダで実施した多施設共同の一般 臨 床 試 験 (オープンラベル)で、あった。
12.5目標被験者数
計 画 :600名 登録 :655名
微生物学的効果評価対象集団 :398名 臨床効果評価対象集団 :532名 安全性評価対象集団 :650名
12.6診断及び主な選択基準
年 齢 18歳以上で性別は間わない 以下の項目を2項目以上満たす者
発 熱、咳敵、胸痛、息切れ、診察所見として肺の硬化、
X線所見として急性感染に一致する浸潤影、疲の日客出
12.7被験薬、用量及び投与方法、バッチ番号
レボブロキサシン 250mg錠(ロッ ト番 号 :R5902及 びR7184) レボフロキサシン500mg錠(ロッ ト番 号 :R6476)
静注用レボブロキサシン500mg/20 mL (25 mg/mL) (ロ ット番号 :R6377)
2.7.6 個々の試験のまとめ
クラビット点滴静注バッグ500 mg/100 mL レボフロキサシン水和物 クラビット点滴静注500 mg/20 mL
12.8 投与期間
7~14日間投与
12.9 評価項目 12.9.1 有効性
原因菌別の細菌学的効果は、治療後(posttherapy(test-of-cure):治療終了後5~7日目)に 評価し、「消失」、「推定消失」、「存続」、「推定存続」、「存続 + 耐性獲得」、又は「不明」に 分類した。試験後(poststudy:治療終了後3~4週間目の追跡調査時)の評価では、治療後に 臨床的に治癒又は改善したと考えられる被験者について、「消失」、「推定消失」、「細菌学的再 発」、又は「不明」に分類した。さらに、重感染菌に関する情報を治療後まで収集し、新たな 感染あるいは原因菌の再燃については、治療後から試験後までの間で確認した。
被験者別の細菌学的効果判定は、全ての原因菌が消失又は推定消失の場合を「菌消失」、原 因菌の1種以上が存続又は推定存続の場合を「菌存続」、治療後に細菌学効果を認めても、原 因菌の1種以上で菌存続の有無が不明な場合を「不明」とした。
治療後の臨床効果は、治療後の症状・所見を登録時と比較し、「治癒」、「改善」、「無効」又 は「評価不能」に分類した。試験後の臨床効果は、治療後に臨床的に治癒又は改善したと考 えられる被験者については、試験後に認められた症状・所見を治療後と比較して判断し、「治 癒」、「改善」、「再発」又は「評価不能」に分類した。
12.9.2 安全性
安全性の評価は、登録時から治療後までの臨床検査値の変動、所見及び有害事象(TEAE:
treatment-emergent adverse events)の発現率に基づいた。重篤な有害事象に関するデータは被 験者の治験薬最終投与後30日まで収集した。
12.10 統計手法
本治験における主要評価項目は、細菌学的効果評価対象集団における治療後の細菌学的効 果とし、また副次評価項目は、臨床効果評価対象集団における治療後の臨床効果とした。
細菌学的効果として、原因菌別の細菌学的効果(菌消失率)及び被験者別の細菌学的効果
(陰性化率)を算出した。また、施設別、感染の重症度別、及び原因菌別にも層別した。
治療後の臨床効果(有効率)も施設別、感染の重症度別、及び原因菌別に層別した。
原因菌がS. pneumoniaeと判定された被験者の細菌学的効果及び臨床効果を算出するとと
もに、ペニシリン及びエリスロマイシンに対する感受性により層別して要約した。
安全性の評価には、登録時から治療後までの有害事象、臨床検査値、バイタルサイン、及 び所見の変動に関する記述統計量を用いた。
2.7.6 個々の試験のまとめ
クラビット点滴静注バッグ500 mg/100 mL レボフロキサシン水和物 クラビット点滴静注500 mg/20 mL
12.11 要約-結論
12.11.1 有効性に関する成績
微生物学的効果評価対象集団のS. pneumoniae感染被験者における治療後の菌消失率及び 有効率はともに97%であった(表2.7.6.12.11-1)。さらに、ペニシリン中等度耐性又は耐性の
S. pneumoniaeを原因菌とした被験者の菌消失率及び有効率はともに100%であり、マクロラ
イド耐性S. pneumoniaeを原因菌とした被験者での菌消失率及び有効率はともに95%であっ
た。以上の結果より、ペニシリン又はエリスロマイシンに対する感受性の有無にかかわらず、
S. pneumoniaeに対するレボフロキサシンの有効性が確認された。
表2.7.6.12.11-1 ペニシリン及びエリスロマイシン感受性別のS. pneumoniaeの治療後の臨 床効果及び細菌学的効果
臨床効果 細菌学的効果 感受性 N 有効率(%)a) 菌消失率(%)a) ペニシリン
中等度耐性株 26 100.0(26/26) 100.0(26/26)
耐性株 5 100.0(5/5) 100.0(5/5)
エリスロマイシン
耐性株 21 95.2(20/21) 95.2(20/21)
全菌株 140 97.1(136/140) 97.1(136/140)
a:有効 = 治癒+改善。菌消失 = 消失+推定消失。
本治験において、感受性データのある原因菌の99%に対してレボフロキサシンはin vitro での抗菌活性を示した。さらに、治療後の菌消失率及び有効率は、ほとんどの原因菌で90%
又は90%以上であり、非定型病原菌に対する菌消失率及び有効率は、M. pneumoniae及び
C. pneumoniaeで約98%、L. pneumophilaで92%であった。
12.11.2 安全性に関する成績
レボフロキサシンの市中肺炎患者に対する安全性及び忍容性は良好であった。
安全性プロファイルはこれまでに報告した市中肺炎患者を対象とした試験で得られたプロ ファイルと同様であった。主な治験薬と関連のある有害事象(発現率5%以上)は、悪心、
頭痛、不眠、及び下痢であった。臨床検査の各項目別に顕著な異常値がまれに(3%未満)認 められた。臨床検査値及びバイタルサインの登録時から治療後までの変動で臨床上問題とな る被験者ごとのものは認められなかった。
12.11.3 結論
ペニシリン又はエリスロマイシンに対する感受性の有無にかかわらず、レボフロキサシン は、S. pneumoniaeを原因菌とする市中肺炎に有効であった。また、他の原因菌による市中肺 炎に対しても有効であった。さらに、レボフロキサシンの安全性及び忍容性は良好であった。
レボフロキサシンの広域な抗菌活性スペクトル、市中肺炎の治療において確立した有効性、