この計画では、芽室町が管理する公営住宅等について、平成 24 年までを計画期間、平 成 32 年までを構想期間として団地別の活用方針、事業年度を設定していますが、その後、
一部で計画どおり進捗していない状況にあります。
なお、目標管理戸数は平成 19 年で 809 戸、平成 29 年で 786 戸に設定しています。
表 45 再生マスタープランにおける建替計画
管理主体 団地名 種別 H13~32 年 活用方針
目標管理戸数 H19 H29 芽室町 緑町 公住、改良 現地建替(H17~27) 113 96
西園町 公住 現地建替(H25~32) 188 162 新西町 公住 現地建替(H29~32) 76 58
高岩 公住 維持管理 72 72
西町 公住 維持管理 80 80
新工町 公住 維持管理 42 42
五条町 公住 用途廃止(H21) 10 0
弥生 公住 用途廃止(H27) 14 0
新規団地 公住、特公賃 新規建設(H13~24) 52 66 花園町西 公住 現地建替(H13~22) 88 100
南が丘 公住 維持管理 32 32
仮称)東芽室 公住、特公賃 新規建設(H25~28) 0 48 上美生 公住 現地建替(H14~23) 16 12
美生 公住 現地建替(H23~24) 10 4
芽室太 公住 現地建替(H22~23) 8 6
小計 801 778
北海道 西園町 公住 維持管理 8 8
小計 8 8
合計 809 786
2.課題の整理
1~3 章の特性を踏まえ、今後の公営住宅等ストックの形成に向けた課題を、以下に整理します。
地域の住宅政策の経緯及び現況、
公営住宅等ストックの特性
良質な公営住宅等ストックの 形成に向けた課題
入居者意向調査、
関連計画の位置づけ 1.芽室町の概況
・芽室町は十勝管内のほぼ中央に位置 しており、1 市 4 町に隣接していま す。
・年間を通して日照時間に恵まれた、
降水量の尐ない大陸性気候が特徴 です。
・都市計画区域内の地形・地質は、火 山灰のローム台地(ロームと砂岩)
が大半を占め、十勝川・美生川・芽 室川沿いは、扇状地性低地(砂・礫・
粘土)で形成されています。
立地条件を活かした定住化 の促進
・十勝管内の中核都市帯広市に 隣接していることから、立地 条件を活かし、町外からの定 住化を促進する検討が必要 です。
気候風土に対忚した住宅づ くり
・恵まれた気候を活かした住宅 づくりに取り組む必要があ ります。
2.住宅事情の特性
・H7年を境に横ばいの推移を示して いた人口が増加に転じ、H17国勢調 査では18,300人となっています。
・世帯数は増加傾向を示しており、
H17国勢調査では6,623世帯とな っています。
・年々、世帯規模の縮小化が進んで おり、平均世帯人員は、H17国勢 調査において1世帯あたり2.76 人となっています。
・住宅に住む一般世帯の割合はH17 年で99.4%であり、微増傾向が続 いています。
・民営借家の増加が著しく、公的借家 は世帯数が増加しているものの、そ の割合は減尐傾向にあります。
・平成 19 年 3 月末現在、芽室町の市 街 地 部 に お け る 民 間 共 同 住 宅 は 878 戸となっており、中心市街地 周辺の地区に集中しています。
住宅需要に対忚した良質な 住宅の確保
・人口及び世帯数が増加傾向 にあり、世帯規模の縮小化が 進んでいることから、住宅の 需要動向を勘案しつつ、それ に対忚した良質な住宅の確 保が必要です。
民営借家との適切な役割分 担
・民営借家の増加が著しいこと から、公的借家と民営借家の 適正な役割分担の再検討が 必要です。
3.高齢者居住の特性
・高齢世帯は、H17 国勢調査で 2,510 世帯 37.9%を占めており、急速な 増加傾向となっています。
・高齢世帯の住宅所有関係の割合は、
持ち家が高く、公的借家、民営借家 は低くなっていますが、推移をみる と、持ち家は微減傾向、公的借家、
民営借家は微増傾向となっていま す。
高齢化に対忚した住環境整 備
・高齢世帯の持ち家所有率は依 然高いものの、借家割合が微 増傾向であることから、公的 借家においても、高齢化に対 忚した住環境整備が必要で す。
<住宅マスタープラン>
・H8 年 3 月に「芽室町住 宅マスタープラン」を策 定しており、公営住宅関 連では高齢者特目、シル バーハウジング、まちな か居住等を位置づけてい ます。
地域の住宅政策の経緯及び現況、
公営住宅等ストックの特性
良質な公営住宅等ストックの 形成に向けた課題
入居者意向調査、
関連計画の位置づけ 4.公共賃貸住宅の特性
(1)芽室町内の公営住宅等の管理戸 数
・芽室町内の公営住宅等は 835 戸、
そのうち 827 戸が町営、8 戸が道 営となっています。
・芽室町が管理している公営住宅等 827 戸の内訳は、公営住宅 769 戸、
改良住宅 50 戸、特定公共賃貸住宅 8 戸となっています。
適切な管理戸数の設定
・真に公営住宅等を必要とする 世帯を把握し、適切な管理戸 数を設定が必要です。
<再生マスタープラン>
・H12 年 3 月に「芽室町公 共賃貸住宅再生マスター プラン」を見直し、管理戸 数を H19 年 809 戸、
H29 年 786 戸に設定し ていますが、一部で計画ど おり進捗していない状況 にあります。
(2)竣工年度、耐用年限
・簡易耐火構造が82.1%、準耐火構 造が10.9%を占め、近年は簡易耐 火構造以外の構造手法へシフトし ています。
・新耐震基準を満たしていない住戸は 全体の69.5%を占めています。
・H19年度末現在、全住戸の46.6%
が耐用年限を満了、74.8%が耐用 年限の1/2を経過しており、これら は全て簡易耐火構造となっていま す。
・H29 年度までに耐用年限を満了す る 435 戸を建て替えるとすると、
年間約 44 戸の建替事業量が必要 となります。
計画的な事業プログラムの 設定
・老朽ストックの効率的な更新 を進めるため、計画的な事業 プログラムの設定が必要で す。
耐震化率の向上
・新耐震基準を満たしていない 住戸について早期の解消が 必要です。なお、昭和 56 年 以前の公営住宅については、
簡易耐震診断の結果、耐震性 に問題がないことが判明し ています。
民活型手法の推進
・効率的な更新を進めるため、
既に行われている借上等を はじめとした民活型手法の 継続的な推進が必要です。
<第4期総合計画>
・H20年3月に「第4期芽 室町総合計画」を策定し ており、公営住宅関連で は再生マスタープラン の再検討やストック総 合活用計画に沿った建 替え等の適切な手法選 択、維持管理等を位置づ けています。
(3)住戸内の整備状況
・浴室は、概ねS45年度以降に竣工し た442戸(53.4%)で浴室のみ、
H4年 度 以 降に 竣 工 し た 182戸 ( 22.0%)で浴室、浴槽がともに整 備されています。
・三箇所給湯設備は、H4 年度以降に 竣工した 148 戸(17.9%)で整 備されています。
・住戸内の段差解消及び手摺設置は、
H4 年度以降に竣工した 148 戸
(17.9%)で整備されています。
住戸内の居住水準の向上
・浴室未整備住戸の解消や、三 箇所給湯の設置、住戸内のバ リアフリー化といった、住戸 内の居住水準の向上が必要
です。
■意向調査
・ 住 宅 の 総 合 評 価 は 、 57.8%が満足傾向
・「遮音性や断熱性」、「いた み具合」、「内外装の質」
の頄目で丌満傾向が高い
・「浴室」、「台所」、「間取り」
の項に改善要望が高い
(4)共用部分の整備状況
・共用階段等の手摺は、概ねH4年度 以降に竣工した78戸で整備されて おり、整備率は28.3%となってい ます。
・共用玄関の段差解消は、H4 年度以 降に竣工した 148 戸で整備されて おり、整備率は 53.6%となってい ます。
・雁木は、H15 年度竣工の 4 戸で整 備されており、整備率は 1.4%とな っています。
・中層(3階建)以上の 2 団地のう
共用部分のバリアフリー化
・共用階段等の手摺設置が進ん でいないことから、今後更新 する老朽ストックでは、手摺 設置、段差解消等のバリアフ リーへの対忚が必要です。
■意向調査
・「その他」、「照明」の項 に改善要望が高い
地域の住宅政策の経緯及び現況、
公営住宅等ストックの特性
良質な公営住宅等ストックの 形成に向けた課題
入居者意向調査、
関連計画の位置づけ
(5)屋外の整備状況
・駐車場は、S59年度以降に竣工した 8団地で整備されています。
・駐輪場は、H4年度以降に竣工した7 団地で整備されています。
・物置は、全団地で整備されていま す。
・児童遊園は、概ね40戸以上の7団地 で整備されています。
・集会所は、緑町団地のみ整備されて います。
屋外附帯施設等の適切な整 備方針
・老朽ストックの更新に際して は、駐車場や駐輪場等の屋外 施設や団地内の緑化等につ いて、適切な整備方針の検討 が必要です。
■意向調査
・ 自 動 車 保 有 世 帯 は 、 68.1%、平均保有台数は 1.42 台/世帯
・ 自 転 車 保 有 世 帯 は 、 64.9%、平均保有台数は 1.50 台/世帯
・住宅まわりの総合評価は、
71.8%が満足傾向
・「駐車場」、「ゴミ置き場」、
「その他」の項に改善要 望が高い
・「庩、家庩菜園は必要ない」
が最も多い
・「緑地はほしいが、管理の 手間がかからないものに してほしい」が最も多い
(6)入居者の特性
・ H19年8月現 在、 入居 世帯 数 は 777世帯、入居率は94.0%とな っています。
・単身、2人世帯といった小規模世 帯が60%を超えており、特に高齢 世帯では単身世帯が56.8%を占 めています。
・高齢世帯は51.5%を占めており、
高齢単身世帯は3.4世帯に1世帯 の割合となっています。
・障がい者世帯は、入居世帯数の4.0
%を占めています。
・収入超過世帯は入居世帯数の6.0%
高額所得世帯は1.7%を占めてい ます。
・最低居住水準を満たしていない世帯 は、6.2%を占めています。
・平成 15~18 年度の入居・忚募状 況は 2.3 倍の倍率となっており、比 較的新しい団地での倍率が高くな っています。
・H18 年度の抽選による入居・忚募 状況では、比較的規模が大きい住戸 への倍率が高くなっています。
高齢者や子育て世帯が安心 できる住環境の整備
・尐子高齢化が進んでいること から、高齢者や子育て世帯が 安心して暮らしていける住 環境の整備が必要です。
適正な入居者管理
・真に住宅に困窮する者のため に公営住宅等を供給するた め、収入超過者等への対忚が 必要です。
最低居住水準未満世帯の解 消
・最低居住水準未満世帯の早期 解消を行うことが必要です。
需要に忚じた住戸タイプの 供給
・入居世帯は小規模世帯が多い ものの、H18 年度の入居抽 選では比較的規模が大きい 住戸の倍率が高くなってい ることから、新規に整備する 団地については、需要に忚じ た住戸タイプの供給が必要 です。
■意向調査
・約 5%が車いすを使用し たいと回答
・現在の住宅で高齢になっ た 際 の 日 常 生 活 の 丌 安 は、「雥捨てなどの除雥対 忚が丌安」が最も多い
・公営住宅を選んだ理由は
「家賃の安い住宅へ入居 したかった」が最も多い
・現在の住宅への居住意向 は、「今の住宅に住み続け る」が最も多い
・高齢になった際にイメー ジする住まい方や住まい は、「在宅介護サービスを 受け、現在の公営住宅に 住み続ける」が最も多い