ISMS
平成 15 年度は、 引き続き杉並区レジ袋削減推進協議会を中心に、 街頭宣伝、 チラ シ配布、小学生向けパンフレットの製作、環境博覧会やアニメフェスティバルなど
の各種イベントへの出展等、積極的な啓発活動を行った。
この結果、 平成 16 年 1 月に実施した 「レジ袋削減運動等に関する認知度調査」 に よれば、レジ袋削減運動については 75%の方が知っており、すぎなみ環境目的税に ついては 88%の方が知っているという状況であった。
一方、平成 15 年 7 月実施のマイバッグ等持参状況調査の結果は、持参率 28. 7%
で、他区市と比べて、トップレベルのマイバッグ持参状況となっており、全国の多 くの自治体からの視察を受けるなど、高い評価を得ている。
しかし、削減目標の 33%には到達できず、更に平成 16 年 1 月の調査ではわずか ながら持参率が低下するなど、困難な状況も生まれている。
今後も、すぎなみ環境目的税の施行についても検討を行いながら、積極的なレジ 袋削減対策を進めていく。
1 防犯対策の推進
1 概要
平成 15 年 3 月、杉並区生活安全及び環境美化に関する条例が制定された(施行 10 月 1 日)。 増加しつづける区内犯罪を抑止するため、平成 15 年を「防犯元年」と位置付け対策を実施した。
( 1) 「杉並区生活安全協議会」の設置(平成 15 年 10 月)
( 2) 安全パトロール業務の開始(平成 15 年 8 月)
非常勤職員( 警察官OB) を採用するとともに、警備会社に委託し安全パトロール車 3 台と 隊員 6 名で発足。パトロール車は、防犯の呼びかけを行いながら巡回。巡回の途上、区民か らの防犯に関する相談等にも対応した。
( 3) 防犯自主団体活動助成の開始
区民 20 名以上の防犯団体に対して、10 万円を限度として立ち上げ経費の一部を助成した。
( 4)防犯の手引き( A5 版 24 頁) の作成・配布
防犯対策を解説した手引きを 26 万部作成。戸別配布及び転入者への配布を実施。
( 5) 新築共同住宅・大規模店舗等の防犯設備に関する警察署との協議開始
平成 15 年 10 月から、5 戸以上の共同住宅、大規模・夜間営業の店舗の防犯設備について、
建築確認申請時に所轄警察署と協議するように指導している。
( 6) 子どもの防犯啓発ポスター「地域ぐるみで子どもを守ろう」の掲出 児童連れ去り未遂事件を契機に、啓発ポスター1500 枚を作成し掲出した。
2 成果
区、警察署、区民パトロール隊等の三者が犯罪情報の共有に努め、協力して取り組んだ結果、
平成 15 年は、近年の犯罪増加傾向に歯止めをかけ、空き巣ねらいをはじめとした刑法犯認知件 数を減少させることができた。特に、区民パトロール隊は、年度当初 2〜3 団体であったが、15 年度助成 30 団体を含めて 70 数団体に増加し、犯罪の抑止に大きな力を発揮した。
平成14年 平成15年 増減率
区内犯罪
認知件数 合計 杉 並 高井戸 荻 窪 合計 杉 並 高井戸 荻 窪 合計( %) 刑法犯総数 11, 115 4, 765 3, 705 2, 645 10, 752 4, 402 3, 333 3, 017 ‑ 3. 3
空き巣 1, 711 541 548 622 1, 186 381 381 424 ‑ 30. 7 ひったくり 282 101 77 104 233 87 79 67 ‑ 17. 4 自動車盗 39 11 18 10 36 17 10 9 ‑ 7. 7 オートバイ盗 474 180 166 128 408 158 125 125 ‑ 13. 9 自転車盗 3, 206 1, 508 1, 128 570 3, 025 1, 346 844 835 ‑ 5. 6
詐欺 151 82 49 20 263 110 103 50 74. 8
3 経費 単位:円
事業名 予算規模 支出規模 執行率 特定財源
生活安全の確保
(決算説明書 190 頁)
28, 776, 000 22, 938, 849 79. 7% 0
2 杉並公会堂の建設 1 概要
杉並公会堂の建設(改築)について、「杉並公会堂改築並びに維持管理及び運営事業契約」
に基づき、PFI杉並公会堂株式会社(以下事業者)が設計及び着工を行った。
2 成果
○ 設計の概要
杉並公会堂は昭和32年に開館し、音の良いホールとして区民に親しまれてきた。この 旧公会堂の良き伝統を継承した上で、現在の敷地周辺の環境と共存し、これからも文化・
芸術活動を活性化する拠点とすべく新公会堂の設計をまとめる。
周囲を都市に囲まれた文化施設として、また、地下部分も広く利用しながら計画する ホールとして、施設の中央に外部の環境と隔絶させた『光の中庭』を施設全体を縦断す る形状で配置した。『光』や『風』などの、人の五感に心地よい自然の要素を大切にし、
利用者に高い快適性を与え、豊かな感性を生み出すしつらえとしている。
施設内部には、ハーモニープラザ(入り口部分)等の街に開放された空間、大小ホー ル・ホワイエなどの感動を演出する場、気軽に利用できる練習室群等を『光の中庭』に 沿って適宜配置し、様々な目的の利用に対して、それぞれ異なるシーンを提供しながら 応える施設構成としている。
大ホールは 1190 席のシューボックス形状の音楽を主目的とした構成とするが、舞台 設備・残響可変装置により演劇、舞踊等にも対応可能となる。また、194 席の小ホール は床と天井がアダプタブルに可変する多機能ホールとして計画している。
外部空間は、1階廻りを街に開いた構成とする一方で、2階以上は、半透明の素材(ア ンビエント・フィルター)により、周辺建物のプライバシーを守るとともに、ホールと してのにぎわいを柔らかに街に写し出す構成としている。
○ 施設の概要
敷地面積 2921.53㎡ 建築面積 2303.44㎡ 延床面積 9741.74㎡ 建物用途 劇場
規 模 地上4階・地下2階
構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄筋コンクリート造 ならびに一部鉄骨造
用途地域 商業地域、近隣商業地域
解体工事 平成15年 7月〜平成15年10月 新築工事 平成15年11月〜平成18年 1月 3 評価
本施設は、質の高い音楽や演劇などを提供できるほか、発表の機能、練習や活動の支援機 能、交流情報提供が発揮でき、杉並のシンボルとなる施設として設計されており、区民の多 様な利用を期待することができる。
3 住基ネットへの「横浜方式」での参加準備 1 概要
平成15年6月4日に、区は、住基ネットについて、全員参加を前提とした段階的参加方式、
いわゆる「横浜方式」で参加することを決定した。
「横浜方式」による参加の準備として、平成15年10月6日に全区民の住民票に住民票コー ドを記載し、10月20日に住民票コード通知と非通知申出書を送付した。その後、10月21日か ら11月28日まで、区民課(臨時窓口)、区民事務所、分室、駅前事務所で非通知の申出の受付 を行なった。
住民票コード通知と非通知申出書の発送件数は、513,501件、非通知申出件数は、86,563件で、
非通知申出の率は16.86%であった。
また、6月25日及び8月19日に東京都に対して「横浜方式」による住基ネットへの参加につ いての協議の申出を行ったが、東京都及び東京都を通じての国の見解は示されなかった。協議は 半年経過しても何ら進展せず、平成16年1月30日付で出された国と東京都の回答は、住民基本 台帳法に基づき「早急に全住民の本人確認情報の更新データを東京都に通知するよう、強く求め る」(総務省自治行政局)、「速やかに法令に規定する事務を執行されたい」(東京都総務局長)と いう従来からの見解のままであった。
他の解決方法が見えない中で、区としては、問題を早期に解決するために、公正な第三者であ る司法の判断を求めることとし、「住基ネット受信義務確認等の請求に関する訴訟の提起につい て」の議案を平成16年第1回区議会定例会に提出したが、「継続審査」となった。
2 成果
「横浜方式」による準備として、住民票コード通知、非通知の申出を行う中で、区民の個人情 報保護についての意識の高揚が図られることになった。
また、ISMSを取得したことや、個人情報保護条例を改正して職員を含む不正使用に対する 罰則を定めたことにより、区として個人情報保護の強化が図られた。
3 経費 単位:円
事業名 予算現額 支出現額 執行率 特定財源
住民基本台帳事務
(決算説明書200頁)
76,258,000 37,459,696 49.1% 0
4 評価
住基ネット訴訟への的確な対応を図る必要がある。また、住基ネットへの参加の状況を見なが ら、区民のプライバシー侵害の危険性を抑制していくため、杉並区における運用を監視する第三 者機関の設置、自治体共同による住基ネットの監視機構の設置を図っていく必要がある。
4 杉並区役所駅前事務所開設による休日夜間サービスの拡充 1 概要
平成13年4月の出張所統廃合以来、荻窪サービスコーナーで平日午後7時、毎週土曜日は午 後5時まで住民記録や戸籍関係などの窓口サービスを行なってきた。さらに、平成15年7月に
「顧客志向の区役所づくり」の観点から、日曜日についても月2回窓口を開庁するとともに、他 の区民事務所区民係と同じ事務を取り扱う杉並区役所駅前事務所を高井戸駅と荻窪駅前に開設し た。
2 成果
○ 休日夜間窓口の拡充
平日は午前8時30分〜午後7時、土曜及び第1・3日曜日は午前8時30分〜午後5時の間、窓 口を開設し、休日・夜間窓口サービスの拡充を図った。
○ 取り扱い事務の拡充
荻窪サービスコーナーでは取り扱っていなかった「戸籍の届出」など、事務の拡充を図り、他 の区民事務所区民係と同様の事務内容にした。また、休日・夜間時でも「戸籍謄抄本の発行」を 行うなど、可能な限り日中の取扱事務と同様にした。
3 経費
単位:円
事業名 予算現額 支出済額 執行率 特定財源
区民事務所事務
(決算説明書202頁)
84,532,000 76,729,919 90.8% 0
4 評価
○ 多様化している区民生活に対して、区民の事務所利用の時間的選択の幅が増した。
○ 駅前に事務所を開設したことにより、通勤者等駅を利用している区民がサービスを利用し やすくなった。
○ 駅前事務所では、区民事務所区民係と同様の事務を取り扱っていることにより、区民の利 便性が向上したと考えられるが、今後さらに、区民の需要を捉えながら取扱事務の見直し を検討していく。
○ 駅前事務所では、住民票の写しの発行や印鑑登録・証明書の発行などの休日夜間の取り扱 い割合は、約27%となったが、今後とも駅前事務所の利便性について区民への周知に努め ていく。