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年度 C チーム  監督・コーチ

「縁・絆」

平成 17 年度 C チーム  監督・コーチ

「監督になってしまった」

Cチーム監督    小山  格

  グリーンズ創部35周年おめでとうございます。

私のグリーンズとの係わりは、もちろん息子の入部に始まる。それは4年生の11月下旬で、グラ ウンドではもう風が冷たく感じる季節になっていた。今でも鮮明な記憶として残っているが、落葉の 目立つ駒沢公園に犬を連れ練習を見にいった時のことである。当時、Cチームの監督であった宇田川 さんが金網越しに犬に話しかけてこられた。(決して私にではなく、犬にである。)私のことを小山の 親父とは全く知らなかったようである。その時、こんな優しそうな監督さんが指導しているチームだ から、きっと素晴らしいチームだろうと直感した。翌年1月になって、何とコーチを命ぜられ困惑し たのを憶えている。まぁいいや、荷物ぐらいは運べるし、グランドキーパーや車の運転でもして役に 立てればと思い、軽薄にもコーチになってしまった。その後、宇田川氏、安達氏そして渡邊氏の監督 のもとにグリーンズの少年野球を経験し学んだ。

  そして今年、絶対にやらない、いやなってはいけないと思っていた監督(C)を、子供と野球をす るのが、そしてグリーンズが好きなだけで受けてしまった。相変わらずそそっかしい事だ。恐らくグ リーンズ史上最高齢であり、身体も動かず、ろくにキャッチボールも出来ず(数年前五十肩になり激 痛に悩まされた、その後遺症のため。)、野球の知識に乏しい、そして大きな声で選手を怒鳴っている 柄の悪い監督が誕生してしまったのである。

  私はCチームの経験が全くなく、どのように指導したら野球大好き少年達がもっともっと野球を面 白く楽しいと感じてくれるのだろうかと考えた。その答えは「彼等に野球らしい野球をやらせたい」

であった。今までAチームでやっていた野球を出来るだけ取り入れようと考え、二つの基本を並行し て指導することにした。

一つはもちろん投げ方、ゴロの捕球の仕方などの基本であり、もう一つは守備の連携プレーおよび 走塁、すなわちチームプレーの基本である。そして、個々に意識をいかに持たせるかである。それは、

状況に応じて次のプレーをどうするか意識させ、心の準備が大切だという事を繰り返し指導するよう にした。もちろん完全ではないが、今ではカットオフプレーやダブルプレーを意識するようになり、

相手守備のスキをつき二塁ランナーもホームを狙うようになった。難しい事を要求し練習していると、

比較的簡単な事はこなせるようになるし、時に感動するようなすごいプレーを見せてくれることさえ ある。最近、まだ使うチャンスはないが、スクイズのサインを決めた。低学年でそこまでと思われる かもしれない。しかし、このような野球がある事を知ってもらう事で、野球の難しさや楽しさを感じ とって欲しいと思っている。

こんな野球小僧達がやがて高学年や中学生になって、そんなプレーを簡単にやっているのを見るの が楽しみだ。一番大切な事は、彼等が野球を通じて、諦めない気持ち、ピンチを撥ね返す気持ち、そ してチームメイトのミスは自分がなんとかしてやるという気持ちを身に付けることだろう。きっとい つか役に立つかもしれないから。

  最後に、35周年記念文集の編集作製にあたられたスタッフの方に深謝致します。

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「Cチームの子供たちとともに」         

        Cチーム29番コーチ 

松井 秀樹     

等々力グリーンズ35周年おめでとうございます。私は、2年前の夏からCチームのコーチとし て、お手伝いをさせていただいています。日頃、感じていることなどを述べさせていただきます。

1  日頃の練習

        週末が来るのが楽しみで、週末の天気が気になります。Cチームには1年生から4年生までの子 供たちがおり、2年以上もコーチをしていると、子供たちの成長ぶりがよくわかります。整列もろ くにできなかった子供が、4年生にもなると目の色が変わり、先輩風を吹かせて下級生に注意など しています。技術的にも子供たちが上手になるのを見るのはとても嬉しいものです。コーチとは名 ばかりで、子供たちの投げ方や打ち方を見て、どこかおかしいのだけれど、どこが悪いのかよくわ からない、どこが悪いのかわかっても、どのように教えればよいかわからない、ということがまだ まだ多く、「ちゃんとやれ」という禁句もしばしば出てしまいます。技術指導は監督や他のコーチ にお任せして、子供たちに気合いを入れるのが私に期待されている役割であることを、最近になっ て自覚しつつあります。

2  試合

      Cチームでも、子供たちは、試合に出ることに強いこだわりをもっています。試合中、采配に忙 しい監督のもとに、「ぼく出たいです」とか、「ぼくいつ試合に出るんですか」と言ってくる正直な 子供もいます。そうかと思えば、スタメン出場を告げられて、動揺しまくる子供もいます。Cチー ムとはいえ、試合に勝たせてやりたいが、みんなも試合に出してやりたいというのが、歴代監督の 共通の悩みのようです。

    公式戦ともなると、いつもおどけている子供も緊張気味です。私も、区大会の試合の朝は、自分 が試合に出るわけでもないのに、出来の悪い競走馬のように興奮して早くから目を覚ましてしまい ます。「魔物が棲む」と言われている吉沢グラウンドでは、Cチームの場合、一旦崩れると歯止め がきかず、四球、エラー、悪送球の連続で、1イニングで「悪夢の二桁失点」ということがたびた び起こります。子供たちは、試合に出ることにこだわっているわりには、試合に負けてもケロッと しています。むしろ、監督・コーチの方が、ぜひ勝ちたいと熱くなり、負けるととても悔しがって、

負け惜しみを言ったりしています。

  緊張して試合に出て、活躍したことが、また活躍できなかったことが、子供たちの励みになり、

また良き思い出になればよいと思います。

3  監督・コーチ会議

    月に一度の定例の監督・コーチ会議のほかに、試合のあった日などは、夜の「吉浜」グラウンド などで、臨時の監督・コーチ会議が開かれます。今度の試合はあの子を先発で投げさせてみようと か、あの子は今度どこを守らせてみようというような話のほかに、思わず笑ってしまうような子供 たちの言動、リアクションの話で、夜遅くまで盛り上がります。OB監督・コーチの方々が、自分 の息子たちのグリーンズ時代の思い出を、昨日のことのように話されたりします。会話の端々に監 督・コーチ達の子供たちに対する愛情が感じられます。

4  グリーンズを支える人々

    私も小学生のころは野球少年でしたが、野球好きのおじさんがノックを打ってくれたという記憶 があるだけで、技術指導を受けたことはありませんでしたし、グラウンドに母親達の姿はありませ んでした。それと比べて、今のグリーンズの子供たちは至れり尽くせりという感じです。とくに、

OB監督・コーチの方々が、自分の子供は卒業しているにもかかわらず、毎週のように子供たちに 対して熱心に指導していただけるのは、大変有り難いことだと思います。また、副会長、マネージ ャーをはじめとするお母さん方のご協力にも頭が下がる思いです。

  子供たちには、このように恵まれた環境で好きな野球ができることに、感謝の気持ちを忘れない よう教えなければならないと思っています。

「等々力グリーンズにもどってまいりました」

Cチーム28番コーチ  小川  智達

  私は、等々力小を昭和52年卒業、等々力少の野球部に在籍しておりました。当時の監督は伊藤圭 治相談役、キャプテンは牧野君、副キャプテンは大平君、まだユニフォームもバラバラの時代です。

小学校時代は、野球が大好きな子供でしたが、親父の海釣りに付き合っていた関係で、ふまじめな部 員だったと、今になって反省しております。「そこそこ野球は出来るのに練習を休みがちな選手」とい う最も困った選手だったな〜と。

「等々力グリーンズ」というチーム名になったのは、私が中学生の頃でした。小学校の前でグリー ン色のお揃いのユニフォーム姿の選手たちを見かけて、羨ましかったのを記憶しております。

  平成16年4月に、私の愚息が等々力小の2年生になり、「グリーンズの体験入部に行きたい!」と 突然に言い出しまして、急遽、1000円ぐらいのオモチャのグローブを購入し、三島公園で少し練 習してから、体験入部の日を迎えました。息子は体験の日に即入部を決め、私も次の週にはコーチに なっておりました。大変光栄なことに、等々力グリーンズの卒部生がコーチになったのは、私が初め てとのことです。30年後に、再び、等々力小学校で野球を毎週するとは、夢にも思っておりません でした。

平成16年度は、息子が2年生ということもあり、主に1年生と2年生の担当コーチをしておりま した。「野球の楽しさを知ってもらうこと」、「捕る、投げる、打つの基本動作を教えること」が主な仕 事ですが、この「基本とは何か」、「1〜2年生にわかる教え方とは何か」という大きな課題にすぐに 突き当たりまして、たくさんの野球本を読みあさりました。野球本には、色々と基本的なポイントが 書いてありますが、実際に練習に取り入れるには、工夫が必要ということもわかりました。というの は、1年生〜2年生は、練習に集中できれば、1日で考えられないぐらい上手になる反面、なかなか 集中力を持続出来ないというジレンマがあります。「いかに自然に集中させるのか?」という問題に対 して、三島公園で自分の息子に色々と試しながら考えた結果、どんな練習でも、ポイント制のゲーム 形式にすると良い事がわかりました。私は、ほとんど、ゲームの審判&盛り上げ役という感じでした。

  平成17年度は、息子が3年生になり、自分も28番コーチになった関係で、主に3年生〜4年生 を担当してます。1年半という短いコーチ経験ですが、最近、特に感じる事は、「気づくことの大切さ」

です。「気づくこと」には、「監督コーチが選手を見ていて気づく事」、「選手自身が気づく事」の2つ 32

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