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【意見】

今回NTT東西より公表された光コラボレーションモデルについては、ブロードバンドを利用して様々な サービスを展開したい事業者にとって、非常に興味深いアプローチであり、特に、これまで通信事業を営 んでこなかった事業者が、自らは通信設備の設置・維持・運用を行わなくても、自身で自由に価格設定 できるようになる等、様々な可能性を感じさせるものであり、歓迎すべき試みであると認識しています。

こうした中、光コラボレーションモデルの卸料金が、画一的なものとして『約款』により公表された場合、

当該モデルの利用を検討する事業者にとっては、自らが提供しようとするサービスの“サービス原価”を 公表されることに他ならず、事業者のビジネス上の自由度・柔軟性が奪われ、その結果として、ユーザ利 便性向上の観点からも大きなマイナスとなることが避けられません。

光コラボレーションモデルについて、数百社からNTT東西に対して利用に係る照会等が寄せられて いるとのことですが、その中には、当社のように、これまで通信事業を営んでこなかった事業者も数多く含 まれると考えられます。当該モデルは、通信事業者がメインだった従来のビジネスモデルから抜け出し、

これまで通信事業を営んでこなかった事業者の積極的な参入により市場活性化を目指すものであること

から、それら事業者に“サービス原価”の公表を強いる等、実質的な規制を課すのではなく、むしろ自由

な事業環境・創造性を確保して、ビジネスを振興させることができるよう対応いただきたいと考えます。

意見書

平成26年11月19日

情報通信審議会

2020-ICT基盤政策特別部会長 宛て

郵便番号 〒105-0001 住所 東京都港区虎ノ門とうきょうとみなとくとらのもん

4-1-28 氏名 日本通信株式会社にほんつうしんかぶしきがいしゃ

代表取締役社長

だいひょうとりしまりやくしゃちょう

三田聖二さ ん だ せ い じ

「2020 年代に向けた情報通信政策の在り方-世界最高レベルの情報通信基盤の更なる普 及・発展に向けて-」答申(案)に関し、別紙のとおり意見を提出します。

別紙

1

2020 年代に向けた情報通信政策の在り方-世界最高レベルの情報通信基盤の更なる普 及・発展に向けて-答申(案)につき、以下のとおり意見を述べさせて頂きます。

まず本紙において、各意見の要旨を述べさせて頂き、続く別紙1から別紙4にて、各意見に つき詳説させて頂きます。

章 頁 意見要旨

4.2.

移動通信サービスに関する 競争の促進

27 答申案は、世界最高水準の ICT 環境実現のための一 環として MVNO を普及促進し、サービス多様化や料金 低廉化を目指すことを掲げ、そのための具体的な方策 としていくつかの個別の対応を記載しています。

当社はより包括的に未解決の課題を解決し、MVNO を 普及促進するための施策として、平成26年4月に開催 された事業者ヒアリングにて当社が提案したとおり、

MNO の設備部門とサービス部門を機能分離すること、

あるいは会計分離することを再度検討することを提案致 します。

MNO を機能分離/会計分離することにより、MNO のサ ービス部門は、MVNOと同条件でMNOの設備部門から 役務提供を受ける仕組みとなるため、MNO サービス部 門とMVNO間の公平性が確実に担保され、両者は同一 の競争環境下で利用者にサービス提供することになり ます。即ち、現在MNOのみが提供可能な、音声通話定 額 の ような サ ービ スの MVNO に よ る提供 や、現 在 MVNO は利用が制限されている SIM の遠隔アクティベ ーション、あるいは SIM ロックに関連した機能制限の撤 廃といった様々な課題を包括的に解決することが可能 となり、移動通信市場における競争の健全化や MVNO の普及促進が大きく前進すると考えております。

MNO 設備部門とサービス部門の機能分離の詳細につ きましては、別紙1をご参照ください。

4.2.2.(1)②1)

マルチキャリアネットワークを 利用したサービスの提供や 独自SIMの発行

29 MVNOがHLR/HSSを保有しMNOの移動通信ネットワ ークを利用できるようにすることに関して、答申案に記 載されている対策では不十分と考えます。

HLR/HSS の開放は、現在 MNO によって制限されてい る多くの機能を開放するための喫緊の課題です。たとえ ば SIM 発行時間制限の撤廃による利用者への迅速な

別紙

2

サービス提供や国際ローミング料金の低廉化、MVNO システムと SIM アクティベーション端末の電子的結合に よるMVNO オペレーションコストの削減等、MVNOのサ ービス多様化、料金低廉化のために必要な多くの課題 を解決することが可能です。また国際的見地からも、諸 外国にてHLR/HSSを保有運用するMVNOが登場する 中で、日本のMVNO/MVNE環境が遅れを取り戻すため に、HLR/HSS の開放は重要です。したがって当社は HLR/HSS のアンバンドル化が直ちに実現できるよう事 業法運営上の環境を迅速に整備することを強く要望し ます。

詳細につきましては、別紙2をご参照ください。

4.2.2.(1)②2)

サービス設計の自由度を持 った音声サービスの提供

30 MVNO に対する電気通信番号の直接の割り当てに関し て、電気通信番号規則等関係法令の見直しを直ちに行 い、一刻も早く番号割り当てがなされることを強く希望し ます。

MVNO が MNO の電気通信番号を借用している現状で は、番号を払い出す方法が全て MNO 独自の方式で管 理されるため、MVNO 端末への着信接続において、呼 をMVNOにルーチングすることが実質的に困難であり、

MVNOが音声通信の相互接続サービスに参入できない 状況に陥っています。また、MNO の電気通信番号を MVNO が借用してサービス提供することは、HLR/HSS アンバンドル化の議論において、番号管理の円滑な実 施等を理由に、MVNO-MNO 間の協議を遷延させる MNO側の言い訳になっている現実が存在します。

これらの問題を解決し、MVNOによる音声サービスの提 供を推進させるために、MVNO への直接的な電気通信 番号割り当てを可能とする法令の改正が直ちになされ ることを強く要望します。詳細は別紙3をご参照くださ い。

4.2.2.(2)②

SIMロック解除の推進

31 SIM ロック解除の推進に関して、当社は全面的に賛同 するとともに、SIM ロックと類似のあらゆる機能制限

(APN による制限等)に関しても禁止する制度設計を望 みます。SIMロックや類似の機能制限が撤廃されれば、

利用者は端末と事業者を自由に選択することが可能に

別紙

3

なり、利用者便益が毀損されている現在の状況が解消 されます。

詳細につきましては別紙4をご参照ください。

別紙1

4 MNO設備部門とサービス部門の機能分離

本答申案では、世界最高水準のICT 環境を目指すために、競争政策と電波政策の連携を 図りつつ、電気通信事業者間の公正競争を一層徹底し、多様なプレーヤーによる活発な競 争を促す政策を推進することが必要であり、そのためには MNO の新規参入が困難であると いう現状に鑑みて、MVNO を普及促進し、サービス多様化や料金低廉化を目指すことが必要 であるとされています。

また、答申案には、それらを達成するための具体的な方策の方向性(HLR/HSS のアンバ ンドリングの促進、電気通信番号の直接割り当て等)も記載されていますが、MVNO と MNO 間の接続・卸契約に関する協議が進展しない現実が存在する中、答申案に記載された提言 だけでは、MVNOの普及促進は困難な状況にあります。

このような問題を包括的かつ効果的に解決する手段として、当社は平成26年4月に開催さ れた事業者ヒアリングの機会に、MNO の設備部門とサービス部門を機能分離すること、ある いは会計分離することを提案しました。この提案は、過去15年以上の我が国 MVNOの歴史 において、MVNO事業が進展していない最も大きな原因が、MNOサービス部門とMVNOの間 で、MNO 設備部門から受ける役務の提供条件が著しく異なっていた実態に起因していたこと を背景とするものです。IP化の進展と共に、今後益々、移動通信ネットワークの様々な機能を 利用して新たなサービスを提供するサービス提供事業者が増加すると予測される中、その契 約形態が接続であれ卸役務契約であれ、この条件格差が解消されないと、MVNO による市 場活性化は実現せず、3社寡占状態は、決して解消されません。本提案は、結局、答申案に は盛り込まれませんが、以下に例示する課題をはじめとする各種課題を一挙に解決できる効 果的な施策であると考えられることから、答申をまとめるに当たって再度ご検討いただくこと、

若しくは、今後、早期に議論していただくことを要望します。

機能分離/会計分離により解決可能な代表的な問題の一例は、音声サービスにおいて、

MNOとMVNO間でのサービス提供条件が異なり、大きな格差が存在する(たとえば、MNOは 音声通話定額サービスを提供できるが、MVNOはMNOからの卸条件が極めて限定的である ことから、定額サービスを提供できない等)ことです。即ち、音声通話定額サービスについて 言えば、MNO(サービス部門)が秒単位での課金や着信接続料による収入を得てサービスを 提供している一方で、MVNOは30秒単位で課金される卸契約しか選択肢がない、といった明 確な条件の違いが存在していることから、大きな格差が生まれています。仮にMNOの設備部 門とサービス部門を分離し、MNO 設備部門から見た提供サービスの公平性が担保できれば、

MNOサービス部門に対する条件と MVNOに対する条件は一致するため、上述のような不公 平性は排除できます。

また別の例としては、SIM のアクティベーションや SIM ロックに関連する機能があげられま

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