• 検索結果がありません。

年  リハビリテーション科活動報告

ドキュメント内 : : BSC - - : (ページ 81-86)

主任  磯谷  俊輔 主任  長谷川  喬子

H25年度のリハビリテーション科は、理学療法士(以下 PT)15名・作業療法士(以下 OT)7名・言語聴覚士(以下 ST)3名・リハビリ助手5名の計30名体制でした。

リハビリテーション科では今年度の目標を「5S活動を継続し各事業部の目標達成の一翼 を担う」と立てて、各事業部会議と連携して 5S を中心とした事業部の目標を達成するた めに、各事業部毎に配 属を決めて、そ れぞれが事業部の他職種と協 力して行動しま した。

(表1)

当院では25年度よりBSCの導入が段階的に進められており、リハビリテーション科に おいても目標をBSCを使って具体化(表3)し、1年間取り組んだ。特に業務の視点では 外来・A2F・A3Fでそれぞれ業務に直結することで改善活動に取り組んで一定の成果を挙 げることが出来た。その結果を以下に報告する。

1)外来リハスタッフでの業務改善

PT・OT・リハ助手の合計9名のスタッフで以下の5S活動に取り組んだ。

①評価表用紙の5S(主にセラピスト担当)

②リハ受付周りと物理療法スペースの5S(主にリハ助手が担当)

①に関して、PT・OTで使用する様々な評価表が棚にストックされているが、日々の 業務でほとんど使用しないものや原本管理ができておらず継ぎ足し印刷の末に印字が 途切れてしまっている物など存在していた。そこで、使用頻度によってまず必ず残し ておく用紙と原本のみ残しておく用紙に2Sし、整理整頓を行った。その後、書類で 管理していた評価用紙を全てPDF化し、管理マニュアルを作成。PDFの原本から印 刷し補充することで、原本の劣化を防ぐことに成功した。また、使用しない評価用紙 を整理したことで、棚に空きスペースが生まれ、別の書類を管理しやすくなった。

②に関しては、以下の表2 に改善した点をまとめた。

表2  リハ受付周りと物理療法スペースの5S

改善ポイント 内容

予約表設置場所 「シャーカステン」→「ホワイトボード」

コピー機周辺 棚を作りコピー用紙を収納 松葉杖ロッカー 棚を作り備品を収納

出勤表ホワイトボード サイズを大きくし、名札の並びを配属ごとに変更 ハイドロコレーター周辺 パラフィン浴、冷凍庫など撤去しレイアウト変更 エアロバイク周辺 電源の配線、物品棚の整理

SP-kine横のロッカー 患者様の荷物置き場として使用するため物品を整理

ハドマーのチューブ 本体とチューブにNo.をつけ対応するものを明確化

2)A2Fリハスタッフでの業務改善

6名の急性期リハスタッフで以下の3つの5S活動に取り組んだ。

①リハビリ単位数の変動や傾向を分析し、対策を立案・実行

②ICの連絡方法を立案

③計画書の作成を紙面上からパソコン上へ変更

<実施・達成状況>

①リハビリ単位数の変動や傾向を分析し、対策を立案・実行(年間目標)

  前年度の急性期病棟の入院患者数、リハビリオーダー人数、必要単位数(個々の患者様 に必要なリハビリ単位数)、実単位数(スタッフの取得単位数)のデータを収集し、急性期 病棟の変動を分析した。また、10月より急性期病棟がフルオープンになるにあたり人員不 足となる可能性があったため対策を立案、実行した。対策としては療養型病棟も兼任して いたためどの病棟の患者様を誰に依頼するかを決めておいた。データ収集の結果は、急性 期PTスタッフが目標とする単位取得数を基準にみたところ、10 月〜3月までの入院患者 数の平均は30.5人、リハビリオーダー人数は 25.8人であった。対策を立案した結果は、

あらかじめ決めておいたことにより業務がスムーズに進んだ。

②ICの連絡方法を立案(上半期目標)

  前年度までは病棟からリハビリへの IC の連絡は電話連絡であり連絡ミスが多かった。

そのため IC の連絡ミスが減らせるような方法を考え、実施した。連絡方法はナースステ ーション内に設置してあるリハビリ施行時間を記入するホワイトボードを活用した。結果、

ホワイトボードの活用率は91%であり連絡ミスが軽減した。

③計画書の作成を紙面上からパソコン上へ変更(下半期目標)

  リハビリ総合実施計画書は紙面で作成されていた。業務の効率化を考えパソコン上で作 成できるように変更した。結果、リハビリ総合実施計画書作成(PT・OT・ST介入)に要 する時間が6分短縮された。

3)A3Fリハスタッフでの業務改善

14名の回復期リハスタッフで以下の4つの5S活動に取り組んだ。

①初期評価表の活用

②カンファレンスの運用

③病棟での転倒転落の現状を把握する

④器材庫の整理整頓

<実施・達成状況>

①初期評価表の活用

前年度、入院時の患者のADL評価が統一され、みんなが同じ情報を共有できることを 目的に初期評価表が導入されたが活用しきれていなかった。そこで評価表を見直し運用を 行った。

結果はリハスタッフは概ね活用できているが、2割の病棟スタッフが記載漏れであった り、そもそもの目的と違った使い方をしている現状があった。全員が周知し活用できるよ うにマニュアルを見直し、H26年度は担当係を決めて運用していくこととした。

②カンファレンスの運用

  前年度の話し合いにより、変更された新しいカンファレンスを的確に運用するために、

3ヶ月の運用を実施後、改善点等を検討した。

結果、Ns、CWの参加率が低いこともあり、再びカンファレンスの内容や話し合いの仕 方を変更し実施している。以前よりも内容が濃く、質の高いカンファレンスが実施出来て おり、時間や参加者の変更という点だけではなく、前年度の問題点を改善することに繋が った。

③回復期病棟での転倒転落の現状を把握する

  転倒・転落を減らすため、病棟の転倒・転落を検証し、問題点を抽出した。

  問題点として①スタッフ側が原因と考えられるもの、②環境設定の問題、③患者側が 原因と考えられるものの3つを挙げる事が出来た

④A3F器材庫の整理整頓

  乱雑になっていた器材庫の物品を定位置化し、誰でもすぐに取り出せる様に取り組んだ。

結果は他部署の人でも20秒以内に、すぐに取り出す事ができた。

=まとめ=

今回 BSC での目標管理を取り組んでみて、良かった点は所属している事業部毎にやる ことが明確になったことである。

5S 活動の継続を共通目標にして、各配属先でそれぞれが普段の業務の中から取り組む ことを決定したため、取り組んだ改善活動の結果が自分達の業務でフィードバックされた ことは非常にわかりやすい結果だったと言える。

に取り組んでおり、どこまでできていて、どんなことで困っているのか?など、スタッフ 間のサポート体制が十分に機能できなくなっている。

これらのメリットやデメリットを念頭に置き、次年度の活動に繋げていきたい。

  また、5S 活動は複数の職員が専門性を意識せずに共同して取り組むのにはテーマとし て適した課題だと言える。しかしながら、なぜ5S 活動を行うのか?その意図をしっかり と押さえた上で取り組まなければスタッフへ浸透せず、「ただ余分な仕事」としてノルマに なってしまう側面も垣間見えた。

  リハ科のスタッフ一人一人が明確な役割を持ち、お互いをサポートし合えるチームとし てより大きな成果を出して行けるように、今後も部署スタッフで協力して取り組んでいき たいと思う。

表3  リハビリテーション科の BSC

図1  リハビリテーション科  BSCのマップ図 H25.5.27 部署:リハビリテーション科

部署目標:5S活動を継続し、各事業部の目標達成の一翼を担う

(各事業部会議と連携して、5Sを中心とした事業部目標を達成するために各担当で協力する。)

財務の視点

安全・安心・信頼の視点

業務の視点

学習の視点

医療の質向上が単位数増加につながる

5Sしたいことについてマンダラート を行い、現状把握する 問題に優先順位を決め

て、取り組む担当者を決 める

各項目ごとに、KPI・KPI目標値・KPIオーナーを 定め、改善に取り組む。

改善した項目が、働く職員の満足度向上と患者 の安全・安心・信頼を高め、医療の質が向上す

ドキュメント内 : : BSC - - : (ページ 81-86)

関連したドキュメント