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平成24年中における届出状況

ドキュメント内 平成24年 年次報告書 (ページ 34-37)

届 出 速やかに

第2節  平成24年中における届出状況

1 届出件数の推移

 疑わしい取引の届出制度は、平成4年の麻薬特例法の施行により創設されたが、当初は届出の対象が薬物 犯罪により得られた収益に限られていたこと等から、届出件数は、4年から10年までは毎年20件未満で、

必ずしも十分に機能しているとは言い難い状況であった。しかし、11年に組織的犯罪処罰法が制定され、

疑わしい取引の届出の対象犯罪が薬物犯罪から重大犯罪に拡大されることになったところ、同年における届

第4章 疑わしい取引の届出

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出件数は1,000件を超えた。組織的犯罪処罰法が施行された12年以降、届出件数は年々増加し、19年の 犯罪収益移転防止法の一部施行後、届出件数は更に急増している。24年中の届出件数は、36万4,366件で、

前年に比べ2万7,025件(8.0%)増加した(表4-1及び図4-3参照)。

 なお、24年中に、犯罪収益移転防止管理官が疑わしい取引に関する情報を抹消した件数は0件であった。

図4-3【疑わしい取引の届出受理及び提供件数(平成15年~24年)】

注1:年間受理件数とは、19年3月までは金融庁が、19年4月からは国家公安委員会・警察庁が受理した件数であり、19年 の受理件数は金融庁の受理件数と国家公安委員会・警察庁の受理件数の合計である。

 2:年間提供件数とは、19年3月までは金融庁が警察庁へ、19年4月からは国家公安委員会・警察庁が捜査機関等へ提供 した件数であり、19年の提供件数は金融庁の提供件数と、国家公安委員会・警察庁の提供件数の合計である。

平成15年 400,000

350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0

平成18年 平成22年 平成23年 平成24年

(件数) 年間受理件数 年間提供件数

年間受理件数 年間提供件数

平成16年 平成17年 平成19年 平成20年 平成21年

364,366 281,475 43,768 95,315 98,935 113,860 158,041 235,260 272,325 294,305 337,341

30,090 64,675 66,812 71,241 98,629 146,330 189,749 208,650 234,836

 届出件数の増加の背景には、

 ○ 社会全体のコンプライアンス意識の向上に伴い、金融機関等が反社会的勢力や不正な資金の移動に対 する監視姿勢を強化していること

 ○ 金融機関等を対象とする研修会において、疑わしい取引の参考事例等を周知してきた効果が出ていること 等があるものと考えられる。また、金融機関等は、ハード、ソフトの両面から様々な対策を講じており、特 に、多数届出する金融機関は、マネー・ローンダリング対策担当者の増強や不正検知システムの導入によっ て、疑わしい取引を発見する態勢の強化を行うことで、業務内容に応じて疑わしい顧客や取引等を検出・監 視・分析するとともに、職員に対してハンドブック等の資料を基にマネー・ローンダリング対策等に関する 教育を徹底し、個々の職員の能力向上を図っている。

表4-1【疑わしい取引の届出受理件数(平成4年~14年)】

平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 年間受理件数 12 17 6 4 5 9 13 1,059 7,242 12,372 18,768 注:平成4年の年間受理件数は、届出制度が実施された7月以降の件数である。

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2 業態別の届出件数

 平成24年中の疑わしい取引の届出件数を届出事業者の業態別に見ると、銀行等が33万3,868件で届出 件数全体の91.6%と最も多く、次いで信用金庫・信用協同組合(1万3,521件、3.7%)、金融商品取引 業者(5,998件、1.6%)の順となっている(表4-2参照)。

 20年3月に犯罪収益移転防止法が全面施行されたことに伴い、新たに疑わしい取引の届出が義務付けら れた事業者(ファイナンスリース事業者、クレジットカード事業者、宅地建物取引業者、宝石・貴金属等取 扱事業者、郵便物受取サービス業者及び電話受付代行業者)の届出件数は、合計3,853件で、前年に比べ 1,415件(58.0%)増加した。

表4-2 【業態別の疑わしい取引の届出件数】

区分

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

件数 件数 件数 件数 件数

金融機関等 234,745 270,628 292,529 334,903 360,513

99.8% 99.4% 99.4% 99.3% 98.9%

預金取扱機関 230,700 98.1%265,051 97.3%283,971 96.5%324,600 96.2%348,831 95.7%

銀行等 216,828 92.2%253,668 93.1%272,215 92.5%311,298 92.3%333,868 91.6%

信用金庫・信用協同組合 13,218 5.6% 10,941 4.0% 11,156 3.8% 12,453 3.7% 13,521 3.7%

労働金庫 234 161 243 248 357

0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1%

農林等 420 0.2% 281 0.1% 357 0.1% 601 0.2% 1,085 0.3%

保険会社 113 0.0% 183 0.1% 202 0.1% 677 0.2% 1,837 0.5%

金融商品取引業者 3,264 1.4% 3,821 1.4% 5,666 1.9% 6,758 2.0% 5,998 1.6%

貸金業者 509 1,148 634 581 1,628

0.2% 0.4% 0.2% 0.2% 0.4%

資金移動業者 73 344 380

0.0% 0.1% 0.1%

商品先物取引業者 57 0.0% 7 0.0% 13 0.0% 5 0.0% 3 0.0%

両替業者 102 0.0% 418 0.2% 1,970 0.7% 1,937 0.6% 1,835 0.5%

電子債権記録機関 0 0 0 1 1

0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

ファイナンスリース事業者 64 60 83 45 109

0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

クレジットカード事業者 365 0.2% 1,510 0.6% 1,617 0.5% 2,350 0.7% 3,664 1.0%

宅地建物取引業者 21 0.0% 33 0.0% 21 0.0% 5 0.0% 10 0.0%

宝石・貴金属等取扱事業者 8 0 19 4 28

0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

郵便物受取サービス業者 57 92 36 34 42

0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

電話受付代行業者 0 0.0% 2 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

合計 235,260100.0%272,325100.0%294,305100.0%337,341100.0%364,366100.0%

第4章 疑わしい取引の届出

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3 方法別の届出件数

 疑わしい取引の届出を届出方法別に見ると、オンラインによる電子政府の窓口(e-Gov)を利用した電子 申請による届出とそれ以外の届出(文書等を所管行政庁に郵送する方法等)の状況は、表4-3のとおりであ る。

 平成24年中の電子申請による届出率は65.0%で、前年に比べ10.2ポイント増加した。

 犯罪収益移転防止管理官では、今後も、届出者の負担軽減を図るため、特定事業者を対象とした研修会等 において、電子申請による届出の広報に努めていく。

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