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評価に関する事例

【中学校 情報の時間】

(試案)

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-第3編 評価に関する事例(試案)

1 評価規準の設定について

(1)評価規準の設定における基本的な考え方

第2編で示した「情報の時間」の評価規準の設定例は,単元の評価規準を設定する際の参考とな るように作成している。

単元における評価に当たっては,基本的に,「情報や情報社会への関心・意欲・態度」,「情報の見 地からの思考・判断・表現」,「情報操作の技能」,「情報や情報技術についての知識・理解・技能」

の各観点の評価規準を設定するようにする。具体的には,「評価規準に盛り込むべき事項」と〔想定 される学習活動例〕を参考にし,相互に関連付けて具体化する。

ただし,1回の授業に1~2観点程度の評価規準を設けることを基本とするならば,もし4~5 時間程度の単元であれば,単元の特性によっては4観点のうち一つ程度,評価規準の設定されない 観点が生じることもあり得る。

(2)評価規準の設定例等の活用

「評価規準の設定例」は,「評価規準に盛り込むべき事項」と〔想定される学習活動例〕を参考に し,相互に関連付けて具体化する際の例を示したものである。その活用の仕方について,第1学年 の「情報を分析する活動を通した指導」を例に解説する。

まず,学習指導要領の指導事項を見る。例えば,(1)アの指導事項は次のとおりである。

・ア 問 題 解 決 の 基 本 的 な 考 え 方

問 題 の 発 見 , 明 確 化 , 分 析 及 び 解 決 の 方 法 を 身 に 付 け さ せ , 問 題 解 決 の 目 的 や 状 況 に 応 じ て こ れ ら の 方 法 を 適 切 に 選 択 す る こ と の 重 要 性 を 考 え さ せ る 。

これを受けて,「評価規準に盛り込むべき事項」として,次のように示している。

・ 情 報 の 見 地 か ら の 思 考 ・判 断 ・ 表 現

目 的 や 状 況 に 応 じ た 問 題 解 決 の 方 法 を 適 切 に 選 択 し て い る 。( ア )

・ 情 報 操 作 の 技 能

問 題 の 発 見 , 明 確 化 , 分 析 及 び 解 決 の 方 法 を 身 に 付 け て い る 。( ア )

実際に授業を行うには,まず単元をつくり,次いで毎時間ごとに,具体的な学習活動を通して指 導事項を指導する。その学習活動には様々な工夫があってよいものの,3年間で学習する指導事項 にもれや偏りがないように留意しつつ「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」を踏まえて単元を 編成する必要がある。

そこで,指導事項のバランスを考え,3年間分の学習活動の典型的な例を示したのが〔想定され る学習活動例〕である。例えば,(1)アの事項は,(1)エの事項と組み合わせて「② 情報を分析す

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-る活動を通した指導」という学習活動を想定し,これらの事項をさらに具体化して評価規準を例示 している。これが「評価規準の設定例」である。

情報や情報社会への 情報の見地からの 情報操作の 情報や情報技術についての 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解

② 情報を分析する活動を通した指導 1年②分析しよう

・身のまわりの情報に ・シンキングツールを ・身近な情報を分析し, ・身近な問題を多面的,

関心をもち,問題解 用いることで,物事 検証し,考察する手段 多角的に分析,検証す 決の手順や,受け取 を比較し共通項を考 や方法を身に付けてい ることによって問題を った情報を分析する えまとめるなど,分 る。(1ア) 解決することの意義や 手段をいろいろと考 析的な解決を考えて 重 要 性 を 理 解 し て い

えようとする。 いる。(1ア) る。(1エ)

・自他の主張や考えを 分析し検証して,そ の主張や考えが適切 かどうかを考えてい る。(1エ)

各学校においては,これらを参考にし,実際に取り上げる題材等も考慮して評価規準を設定する ことが考えられる。

2 各事例のポイント

事例1 「分析しよう」(第1学年) 単元の指導計画と評価の実際 第1学年における指導事項(1)ア・エを,「②情報を分析する活動を通した指導」によって指 導した実践における評価事例を紹介する。

本事例では,中学校「情報の時間」における指導と評価の基本的な考え方を概説する。

事例2 「データ量と情報量」(第2学年) 学習活動を通した指導と評価 第2学年における指導事項(2)ア・(3)イを,「⑩データ量と情報量との違いを比べる活動 を通した指導」によって指導した実践における評価事例を紹介する。

本事例では,学習活動を通して指導した指導事項について評価する方法の一例を示す。

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-情報の時間 事例1 キーワード:

単元名 分析しよう 単元の指導計画と

学 習 活 動 例 ② 情 報 を 分 析 す る 活 動 を 通 し た 指 導 評価の実際

第1学年(1)ア,エ

1 単元の目標

(1) 情報や情報社会に関心をもち,身のまわりの問題解決に生かすために進んで情報や情報技術を活 用しようとすることができる。(情報や情報社会への関心・意欲・態度)

(2) 問題の本質や要素などを多面的・多角的に考察し,その過程や結果を適切に表現することができ る。(情報の見地からの思考・判断・表現)

(3) 情報の収集・選択・処理を適切に行うための基礎的・基本的な技術を身に付けることができる。

(情報操作の技能)

(4) 情報や情報技術に関する基礎的・基本的な概念や原理を理解することができる。(情報や情報技 術についての知識・理解)

※注:本事例では,目標を,評価規準と対応する形で項目ごとに示す方法を採っている。

2 単元の評価規準

情 報 や 情 報 社 会 へ の 情 報 の 見 地 か ら の 情 報 操 作 の 情 報 や 情 報 技 術 に 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 思 考 ・ 判 断 ・ 表 現 技 能 つ い て の 知 識 ・ 理 解

① 身 の ま わ り の 情 報 に ②シンキングツールを用 ④身近な情報を分析し ⑤ 身 近 な 問 題 を 多 面 関 心 を もち ,問 題 解 いることで,物事を比 検証し考察する手段 的,多角的に分析,

決 の 手 順や ,受 け 取 較し共通項を考えまと や方法を身に付けて 検証し解決すること っ た 情 報を 分析 す る めるなど,分析的な問 いる。(1ア) の意義や重要性を理 手 段 を いろ いろ と 考 題解決を考えている。 解している。(1エ) えようとする。 (1ア)

③自他の主張や考えを分 析し検証して,その主 張や考えが適切かどう かを考えている。(1エ)

3 単元の学習指導と評価の計画(6時間)

〔第1時〕

(1)本時の目標

・情報を分析する手段や,分析がどんなときに活用されているのかを考えようとすることができる。

・情報は,受け手によって分析が異なり,個々の判断により選択されていることを理解することがで きる。

(2)本時の学習指導過程と評価

学習活動 指導上の留意点 評価規準・評価方法

○学習のねらいや進め方をつかむ。 ・学習のねらいを具体的に示し,学

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-習の見通しをもたせる。

○例題1に対して,その情報の整合 ・選んだ理由を交流させ,その整合 性について考える。 性について確認させる

○例題2について考える

・例題2にさまざまな条件が加わっ ・理由も含めて,自分の意見を発表 た時に,どのような変化がみられ させ,交流するよう指示する。

るのかを知る。

○例題3について考える。 ・選択した理由とその根拠を交流さ

・0%~100%から選択し,その根拠 せ,情報は,受け手によって理解

を分析する。 が異なり,判断していることを認

識させる。

〔第2時〕

(1)本時の目標

・身近なメディア・情報の比較から,同じメディアであっても情報の扱いが違うこともあるというこ とを理解することができる。

・事物をさまざまな視点から捉え,細かく分析する力を身に付けることができる。

(2)本時の学習指導過程と評価

学習活動 指導上の留意点 評価規準・評価方法

○2つの新聞記事を比較し,分析す る。

・ベン図を使い,2つの記事の共通 ・ 同 じ メ デ ィ ア ( 新 聞 ) で あ っ て 点と相違点についてキーワードを も,その情報の捉え方や表現方法

挙げる。 に違いがあることを認識させる。

○学級という集団を3つに分解して 考える。

・分解の木を使い,物事を細分化さ ・人によって,分解の項目に違いが

せて考える。 あること認識させる。

・さまざまな視点から捉えることに より,見えてくることについて交 流させ,考えを深めさせる。

〔第3時〕

(1)本時の目標

[ 知 識 ・ 理 解 ] ⑤ 観察,ワークシート

[ 思 考 ・ 判 断 ・ 表 現]②

観察,ワークシート

[ 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度]①

観察,ワークシート

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-・絵やイラストを分析し,感覚として捉えている物事について,論理的に考えることができる。

・さまざまな経験から得た情報をまとめ認識し,判断していることを理解することができる。

(2)本時の学習指導過程と評価

学習活動 指導上の留意点 評価規準・評価方法

○4枚のだまし絵を見て,絵を見る ・さまざまな視点から,絵を見るこ 視点によって見方が変わることを とように促す。

知る。

○「老婆と少女」のイラストを見て, ・1枚の絵から老婆と少女を比較し, なぜその絵が,おばあさん・若い おばあさん・若い娘と判断してい 娘のように見えるのかについて考 る理由について考えさせる。

える。 ・直感や雰囲気など感覚的な意見を

発表させる。

・マトリクス図の項目に沿ってそれ ・マトリクス図に理由を整理しなが ぞれの感覚を明文化する。 ら挙げるよう指示する。

・グループで意見交流を行い,ベン ・おばあさん・若い娘と決定づける 図にまとめる。 要因を考え,自分の考えをグルー

・グループの考えを発表する。 プで発表するよう指示する。

○学級の意見をまとめ,検証する。 ・分析すべきポイントを共通理解し た 後 , モ ー フ ィ ン グ の 映 像 を 見 て,自分たちの判断が正しかった かどうかについて検証させる。

・絵やイラストが,そのものの特徴 を示し,私たちに印象づける効果 があることを理解させる。

〔第4・5・6時〕

(1)本時の目標

・目的に応じて個を分析する項目について考え,検証する力を身に付けることができる。

・予測に反して現れた結果についてその原因を分析し,再構築する力を身に付けることができる。

(2)本時の学習指導過程と評価

学習活動 指導上の留意点 評価規準・評価方法

○バスケットボールのゲームを行う 際に,各チームの力が均等になる

[ 知 識 ・ 理 解 ] ⑤ 観察,ワークシート

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