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第三章 カニクイザル新鮮肝細胞及び凍結肝細胞における典型的な酵素誘導

3.2 実験方法

3.2.1 材料

FBS,penicillin(10,000 units/mL)-streptomycin(10,000 µg/mL),High-Capacity RNA-to-cDNATM Kit,TaqMan® Gene Expression Master Mix,TaqMan® Gene Expression Assay,SYBR™ Select Master Mix は Thermo Fisher Scientific Inc.

(Waltham,MA,USA)から購入した.DMSO は富士フイルム和光純薬株式会 社(Osaka,Japan)から購入した.RM101 medium及びCell-able® 24-well plates は東洋合成工業株式会社(Tokyo,Japan)から購入した.Collagen I-coated 24-well

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platesはAGCテクノグラス株式会社(Shizuoka,Japan)から購入した.RNeasy Mini Kit及びQIAshredderはQIAGEN(Hilden,Germany)から購入した.3T3 Swiss albino

(3T3)cellsはJapan Collection of Research Bioresources Cell Bank(JCRB9019, Osaka,Japan)から購入した.その他の試薬は全て特級品を使用した.

3.2.2 動物

雄10頭及び雌2頭のフィリピン産カニクイザル(2~6歳)を使用した.本実 験は,AAALAC完全認証を取得している株式会社イナリサーチにおける動物実 験審査のもとで行われた.

3.2.3 カニクイザル肝細胞の調製及び凍結保存

カニクイザル肝細胞の調製方法及び凍結方法は 2.2.3 項及び 2.2.4 項に従い実 施した.6頭のカニクイザル(3 頭を新鮮肝細胞用,3頭を凍結肝細胞用)をオ メプラゾール及びリファンピシン曝露試験に使用した.さらに別の 6 頭のカニ クイザル(3頭を新鮮肝細胞用,3頭を凍結肝細胞用)をフェノバルビタール曝 露試験に使用した.

3.2.4 フィーダー細胞の培養

フィーダー細胞(Swiss 3T3細胞)は10%FBSとペニシリン・ストレプトマイ シン含有 DMEM 培地で培養し,24 ウェルコラーゲン I コートプレート及び Cell-able®プレートに4×104 cells/wellになるよう播種し,カニクイザル肝細胞を 播種するまでの3日間,5%CO2濃度,37°C条件で培養した.

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3.2.5 新鮮及び凍結肝細胞の培養

新鮮及び凍結肝細胞の培養については 2.2.6 項及び 2.2.7 項に記載した方法で 行った.

新鮮肝細胞及び凍結肝細胞は,単層培養用には 2.5×105 生細胞/ウェルとなる よう24 ウェルコラーゲン Iコートプレートに播種した.共培養及び 3Dスフェ ロイド培養用にはフィーダー細胞上に 1×105 生細胞/ウェルとなるよう 24 ウェ ルコラーゲンI コートプレートまたはCell-able® プレートにそれぞれ播種した.

RM101を培養培地とし,5%CO2濃度,37°C条件で培養した.培養期間は,一般

的な短期培養として3日間,長期培養として28日間を選択し,推移を検証する ために7日間と14日間の培養も行った.

3.2.6 酵素誘導剤の曝露

リファンピシン,オメプラゾール及びフェノバルビタールはDMSOに溶解し,

それぞれ50 mM,50 mM,1000 mMのストック溶液を調製した.使用時に,ス

トック溶液をRM101培地で1000倍希釈し,それぞれ50 μM,50 μM,1000 μM

(最終DMSO濃度は0.1%)とした.0.1%DMSO含有RM101培地を媒体コント

ロールとした.

培養2日目,4日目,11 日目,25日目に誘導剤を含む培地に交換し,短期培 養では24時間,それ以外は3日間n=3で曝露した.

3.2.7 Total RNAの調製及びリアルタイムPCR解析

培養3日目,7日目,14日目,28日目に細胞を回収し,Total RNA調製に使用 した.Total RNAはQIAshredder及びRNeasy Mini Kitを用いて調製した.Total

RNA濃度をNanoDropで測定し,純度を確認した.

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High-Capacity RNA-to-cDNATM Kitを用いて,Total RNAから一本鎖cDNAを合 成した.各cDNAはNuclease-free waterで25倍希釈しリアルタイムPCR測定に 使用した.HPRTをリファレンス遺伝子として補正に用いた.CYP1A1,CYP3A8 及びHPRTの発現解析にはTaqMan® Gene Expression Master Mix,300 nMフォワ ードプライマー及びリバースプライマー,200 nM TaqMan®プローブの混合液に cDNA テンプレートを加えた.PXR,AHR 及び CAR の発現解析には SYBR™

Select Master Mix,300 nMフォワードプライマー及びリバースプライマーの混合

液にcDNAテンプレートを加えた(プライマーの塩基配列はTable 7に示した). CYP2B6,CYP2C43 及び CYP2C75 の発現解析には TaqMan® Gene Expression Master Mix 及 び TaqMan® Gene Expression Assay( そ れ ぞ れ Assay ID:

Mf03043065_m1,MF04363679_m1,Mf04363854_m1)の混合液にcDNAテンプ レートを加えた.測定はViiA7を用いて行い,データ解析はViiA7ソフトウェア を用いた検量線法により行った.平均と S.D.は 3 頭のカニクイザルから算出し た.

Table 7. Primers of the nuclear receptor for real-time PCR analysis.

Target genes Primer sequences (5'→3')

AHR

Forward primer AAAATGAAGCATATGCAAGTTAATGG

Reverse primer TCTTGCCGTGGACAACTGAA

CAR

Forward primer GCAAGTCATCAAGTTTACCAAGGA

Reverse primer TGAGAAGGGAGATCTGGTCTTCA

PXR

Forward primer ACGCTCAGATGAAAACCTTTGAC

Reverse primer GGCATCTCACAGCCACTGCTA

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