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小売業界の概要

ドキュメント内 India Market research (ページ 46-49)

3. 小売流通とパッケージングの現状

3.1 小売業界の概要

インドの小売業界はあらゆる局面で発展している。小売業の第一段階として、毎 週開催される市場や農村地域のメラス(指定された場所に各種露店商人が集い、畜 牛を含むあらゆる商品が売られている場所)が挙げられるが、これらは娯楽や商売 の原点と言える。第二段階にはコンビニエンスストア、家族経営の小売店/雑貨店 などが含まれている。第三段階では、公的分配システム(PDS)を導入した小売店 や手紡ぎ・手織り生地の店、政府支援を受けた多くの協同組合が出現した。現在、

インドの小売業は第四段階に突入しており、その形態として高級ブランド店、ハイ パーマーケット、スーパーマーケット、百貨店、コンビニエンスストア、ショッピ ングモールなどが挙げられている。また最終段階における新興の小売部門として、

食品、飲料、化粧品、家具、医薬品、宝飾品、時計が挙げられるが、主要都市やそ の他の大都市では好評を博している。

インド国内における組織化された小売部門は今後、改善された小売業向けの不動 産インフラや以前より容易になった資本調達の後押しを受けて、2010 年までには小 売市場全体の 10~12%を占め、市場規模は 5,270億米ドルに達すると見込まれてい る。2011年のインド小売業界の推定規模については表3.2を参照のこと。

表 3.2 インド小売業界の推定規模

2007 2011

インド小売業界の推定市場規模 3,360億米ドル 5,270億米ドル インドの組織化小売業の市場シェア (%) 4.6 7~8

インドの組織化小売業の市場規模 1545,000 米ドル

350億~400 米ドル

出典: KSA Technopak, Images Retail

経済が発展するに従いライフスタイルは変化し続け、より良い製品の購入やショ ッピングの形態などさまざまな選択が可能になる。また今後数年間に、国内及び海 外の企業が小売部門へ巨額の投資を計画しているため、組織化された小売部門の株 は著しく上昇することが予想される。これらの投資のうち 90%が都市部へ、10%が 地方に投入される予定である。都市部への投資うち、大部分はハイパーマーケット

(40%)とスーパーマーケット(20%)に投資される予定となっている。

3.1.1提供商品に基づく分類

小売業者はまた、顧客に提供する商品構成に基づいて分類され、大きく食品と雑 貨に分類できると言える。この分類はどこをターゲットに商売をするかで、さらに 掘り下げて分類できる。専門店、百貨店、コンビニエンスストアは、非常に明確な 目標市場を相手に商売を行っている。

 コンビニエンスストア

コンビニエンスストアは住宅地域付近にある比較的小規模な小売店で、深夜まで 卵、パン、牛乳など最低限の生活必需品を年中無休で提供している。米国に本部を 置く食品流通業団体、食品マーケティング協会(FMI)は、この形態を“深夜営業 または 24時間営業の、主に食料雑貨類を取り扱う地元の小規模小売店”と定義して いる。コンビニの店舗面積は 3,000~8,000 平方フィート(約 280~740 平方メート ル)で、素早く買い物を済ませたい顧客をターゲットにしている。インドにはコン ビニは存在していないが、インドの主要都市ではHP Speed martやIn & Outなど、セ ルフ給油所で展開している小売店がコンビニと称されている。もう 1 つの例として、

ガソリンスタンドの一部を借りて展開している小売店もコンビニと見なされており、

主に時間を選ばず訪れる旅行者を対象に、ペットボトルの飲料水、ティッシュペー パーなど旅行者に必要な雑貨類を販売している。

 スーパーマーケット

スーパーマーケットは、食品、日用品、非食料品のニーズに応えることを目的と した、大規模な店舗で低価格の商品を提供し、小利益ながら豊富な品揃えを有する セルフサービス形態の小売店だ。スーパーマーケットは従来の食料雑貨店の形態に 変革をもたらすきっかけとなり、現在では多くの国で食料雑貨店市場の 30%以上を 占めている。スーパーマーケットの定義としては、店舗面積は 400~2,500 平方メー トル、最低でも商品の 70%は食料品と生活必需品であるというのが最も一般的だ。

国際的に見ると、スーパーマーケットの店舗面積は 8,000~2 万平方フィート(約

740~1,860平方メートル)の範囲となっている。英大手スーパー、ASDAやTesco、

米の同業, Safewayや Krogerは国際的な大規模スーパーだ。インドにはいまだスーパ ーマーケットに関する標準化された指標は存在しないものの、この形態は国内で急

成長しているビジネスモデルの 1 つに数えられている。今後の展開が期待できるイ ンド国内スーパーの例として、Nilgiri's,、Food world、Subhiksha、Food Bazaar、Vitan が挙げられている。

ここ数年、スーパーストアやコンビネーションストアなど、さまざまなビジネス モデルが出現している。スーパーストアは従来のスーパーマーケットより規模が大 きく、尐なくとも 2 万 5,000 品目を取り扱っており、また雑貨や美容・健康商品な ど食品以外の商品もさらに充実させている。一方、コンビネーションストアはスー パーストアと薬局が一体化した形態で、尐なくとも売上げ全体の 15%は医薬品が占 めている。

 ハイパーマーケット

ハイパーマーケットという言葉は、フランス語の“ハイパーマルシェ”に由来し、

スーパーマーケットと百貨店の融合を意味する。従って、ハイパーマーケットはス ーパーと百貨店が一体化した小売店と言える。結果として、豊富な品揃えの生鮮食 品や服飾品など巨大な商品アイテムをひとつの店舗に一同に集めることが可能にな った。ハイパーマーケットは 1 カ所だけでブランド店と顧客を結ぶ、小売店の合同 体を目指す大規模な形態の小売店だ。店舗面積はだいたい 8万~22万平方フィート

(約 7,400~2万平方メートル)の間で設定されている。ハイパーマーケットは、顧

客が 1 度で毎週の買い物をスムーズに済ませられるように計画・設計され、店舗を 展開している。これはすなわち、“ワンストップ・ショッピング”と同義である。

大量購入割引が適用されるなど、常に求めやすい価格でありとあらゆる商品を取り 揃 え て い る 。 この 形態 は 大 規 模 な 経済 活動 に よ り 可 能 にな る。. Big Bazaar、

Spencer’s、Star India Bazaar はインドのハイパーマーケットの事業例である。下記の

特徴を満たす小売店は、英国の食品・食料品流通関連のシンクタンクである Institute for Grocery Distribution (IGD)によってハイパーマーケットと定義されている。

 5,000~1万5,000平方メートルの店舗面積

 食料品・非食料品を含む幅広い商品アイテム

 ディスカウント・プライス

 駐車場の完備

 専門店

ある特定の商品や卖一製品の耐久消費財(家具、家庭用品、一般家電製品、家庭 用電化製品)及び補完財のカテゴリーを専門的に扱う小売店を専門店と称している。

このようなビジネスモデルは、顧客に対して高品質のサービスや商品情報を提供し ているのが特徴だ。専門店は通常、服飾品、宝飾品、織物、スポーツ用品、家具な どの商品を専門に取り扱っている。専門店は非常に明確な目標市場を有しており、

事業の成功は顧客へのサービスにかかっている。そのため、いつでも各ブランドが 比較できるよう、顧客に向けて幅広い選択肢を用意している。

国際的には、大部分の専門店は 8,000 平方フィート(約 740 平方メートル)以下 の店舗面積で営業している。The Gap、Ikea、 High & Mighty、 Big & Tallなどが世界 的専門店チェーンの事業例である。インドにおいては、専門店は急速に出現し始め ている形態の 1つで、 Proline fitness station、Gautier furnitureがインドの専門店の事 業例となっている。

 百貨店

百貨店は主に服飾品、靴、アクセサリー、化粧品、家庭用品などの非食料品を取 り扱っている。自社ブランドに注力する所もあるが( Marks & Spencer’s や St.

Michael など)、百貨店は商品カテゴリーを越えて多数のブランドを用意している。

百貨店は商店街の核店舗(アンカーストア)として、目抜き通りに位置しているの が一般的だ。ここ 5 年間で、インドの百貨店チェーン数社が国内に出店を果たして いる。利便性とデパートで買い物しようという意識の高まりが、百貨店の発展を後 押ししている。

百貨店は以下に分類される:

 フルラインストア: 専門店より多岐にわたる商品ラインを提供する小売店。

取扱商品は服飾品、電子機器、音楽、食品など。Lifestyle、Westside、Shoppers Stopなどがこのカテゴリーに分類。

 専門店: 専門店はその名が示すように、ある特定の商品を専門に扱う小売 店。狭い商品ラインの中で充実した品揃えを展開。家具店、生花店、スポー ツ用品店、書店はすべて専門店に分類される。Planet Sports、aLL、Vijay Sales、

Planet M、Music World、Crosswordなどがインドの専門店の事業例。

百貨店がインドに登場して久しいが、この小売形態はここ数年間でかなり精力的 な活動を行ってきている。インド百貨店の平均店舗面積は 2 万~4 万平方フィート

(約 1,860~3,700 平方メートル)で、在庫数は 5 万~10 万の SKU(Stock Keeping

Units)数に上る。Shopper's Stop、Globus、'Westside and Lifestyleなどのインド百貨店 の中でも、ムンバイの Akbar Ally’s、The Bombay Store、Benzer、デリーの Ebony、

ハイデラバードの Chermas、Meena Bazaar は国内有数のデパートである。また、海 外有名デパートでは英国の Marks & Spencer、Harrods、Selfridges、米国の Sears、

J.C.Pennyなどがインドで展開している。

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