4. 主要ユーザー産業(食品、化粧品、医薬品)の概観
4.3 医薬品産業
4.小袋/パウチ:液体から半固体まで、またはペースト状のものからタブレット状 のものまで、小袋またはパウチは常にシンプルで費用がかからない製品包装の手段 である。これらには、一重及び二重袋、ダイカットタイプ、形状可変タイプなどの 種類がある。
5.易剥離(ピーラブル)包装:このタイプの包装は、袋に裏打ちされたアルミホイ ルを密着させて密封されているもので、袋に開封の取りかかりとなる開封開始部を設け ている。この包装は液体、半固体、化粧品の包装に適している。
6. ブリスター(透明)包装:この包装は小売販売に最適である。この包装は化粧品 を保護するとともに、化粧品のパッケージをそのまま顧客に伝えることが可能。
その他の包装製品
スプレーボトル
香水用小型容器
ビン
袋
取り出し容器(ディスペンサー)
クリーム容器(クリームジャー)
化粧品用小袋
4.3.2 製品
2008~09 年のインド医薬品の総生産量は 169 億 9,000万米ドルと推定されている。
このうち処方箋医薬品が 75%を占め、127 億 4,000 万米ドル規模を記録、一方残り
の 25%は製剤バルクが占めており、42億 5,000万米ドル規模となっている。製剤バ
ルク及び処方箋医薬品の生産量は2008~09年、それぞれ20.06%と15%拡大した。
4.3.3 輸出
2008~09 年のインド医薬品産業の輸出額は 141 億 8,000万米ドルと推定されてお
り、年 25.18%の割合で拡大している。同年の製剤バルクの輸出額は 90 億 8,000 万
米ドルで、輸出全体の 64%を占める一方、処方箋医薬品は 51 億米ドルの輸出額を 記録しており、残りの輸出の 36%を占めている。世界的金融危機の影響で、規制市 場や独立国家共同体(CIS)の加盟国などへの処方箋医薬品や製剤バルクの輸出が減 尐したため、同市場全体の成長率はわずかに下落した。一方景気後退の中でも、健 康製品は増加する見込みが最も高い。また、不況の影響で海外の人々はより安い医 薬品を求める傾向にあるため、価格の安いインド製医薬品の需要は好調だ。当然、
インドの医薬品産業はこのような需要から恩恵を受けることになる。このため、今 後数年内にはインドの医薬品輸出は堅調な伸びを示すと見込まれている。
4.3.4 産業の展望
2008~09年のインド医薬品市場は 14.51%拡大し、123億 1,000万米ドルに達する
と予測されている。同市場は、2009年度(09年 4 月~10年 3 月)~2013年度(13 年4月~14年 3月)の期間に14.50%のCAGRで成長し、市場規模が211億5,000万 米ドルに達すると見込まれている。同市場の拡大は主に、企業の合併・買収、新製 品の発売、特に海外企業ブランドの新薬や特許が切れる多くのブロックバスター薬 によって推進される見通しだ。さらに、海外企業がインドの製薬会社と提携する傾 向が増えており、このため同市場でのバイオ関連企業の成長もさらに加速すると見 られている。
4.3.5 医薬品包装
医薬品包装は、インドの全医薬品や医薬品市場のかなりの部分を占めており、医 薬品産業と同じペースで徐々に拡大している。医薬品包装は、ガラス各種、ペット
ボトル、ストリップ包装、ブリスター包装、注射器、アンプル、バルクパックなど から成り立っている。
以前、医薬品包装に要求されていたことは、封入された薬剤の品質を維持するこ とだけだった。現在は、製品の異物混入や偽造品の防止、製品保証、正確な投薬量、
服用回数の表示による患者の薬剤服用順守の促進といった基準を盛り込むにまで及 んでいる。インドの包装産業は、ばら包装、ストリップ包装、ブリスター包装から アルミ包装に至るまで、幅広い種類のパッケージングを提供している。インドの医 薬品包装産業は現在、急成長の最中にいる。インドの包装産業はメーカーや、紙、
板紙、段ボール、剛性包装・軟包装材料を含むポリマー材料系製品、アルミホイル、
スズ、木材、スチールなどのバラエティ豊かな輸入包装材料がそれぞれ関連し合っ ている。同産業にはまた、印刷、ラベリング、バインディングなどの工程も含まれ ている。これらの製品を製造・加工する機械や梱包・包装する機械は、同産業と密 接に関連しているもう1つの部門である。
全ての医薬品包装製品の中で、ブリスター包装が同部門の成長促進剤と見なされ ている。1 回分の服用量、臨床試験の順守、公共機関、店頭販売、無菌医薬品など への幅広い適応範囲を持つのが、ブリスター包装の強みだ。ライフスタイルの変化 や医療サービスの向上により、包装材料の需要は今後 3 年内に堅調に伸びると見込 まれている。インドの中規模/大規模製薬会社による合併・買収は、国内及び輸出 用の包装や包装システムも含め、すべての分野で現代化をもたらす結果となると見 られている。新薬や処方箋医薬品が市場に溢れている中、包装産業は新しい課題を 解決するための革新的な解決策を生み出している。インドの医薬品産業は現在、国 内及び輸出市場用のパッケージングに今までとは異なった基準を採用している。医 薬品包装製品の市場規模は未だに試算されていないにもかかわらず、インドの包装 産業には需要と供給に大きな隔たりがあり、このことは同産業がこのギャップを埋 めるまでには成長していないことを示している。