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加工食品産業における主要部門の概観

ドキュメント内 India Market research (ページ 53-60)

4. 主要ユーザー産業(食品、化粧品、医薬品)の概観

4.1 食品産業

4.1.3 加工食品産業における主要部門の概観

4.1.3.1紅茶

 インドは世界最大の紅茶消費国

 紅茶はインドの東部、西部、北部で広く消費されており、幅広い社会階級や 年齢層の消費者に好まれている

 しかし比較的卖価が低いため、世界的売上高をみた場合ではインドは下位の 方にランクされている。

 紅茶市場は2部門に分類-パック化された紅茶部門と量り売りの紅茶部門

 量り売り紅茶部門は市場の 50%以上を占めているが、ブランド紅茶部門に市 場シェアを奪われつつある。

市場規模

2008~09 年のインド紅茶産業は 1,120 億ルピー規模と推定されている。このうち、

組織化された部門が同市場全体の 47%を占めている。さらに、同部門は非組織化の 部門から市場シェアを獲得し続けている。

4.1.3.2 コーヒー

 インドは世界最大のコーヒー豆生産国の1つ。

 インドでは、コーヒーは食通向けの飲み物と見なされており、消費するのは 主に中流階級、知識階級の人々に限られている。

 最近まで、インドコーヒー委員会が国内でのコーヒーの販売を行っていた。

市場規模

2008~09 年のインドコーヒー産業は 171 億ルピー規模と推定されている。このう

ち、組織化された部門が同市場全体の 40%を占めているが、さらに非組織化部門か らの市場シェアを獲得し続けている。

4.1.3.3 炭酸・清涼飲料

 炭酸飲料とは、主に風味や口当たりを良くするために炭酸ガスを入れた飲み 物。

 インドの清涼飲料市場は 1990年台初頭まで Campa、Thumps Up、Limcaなど の国内メーカーが多数派を占めていた。

 しかしインドの経済自由化に伴い、Pepsi や Coca-Cola などの多国籍企業

(MNC)が参入するようになり、現在では MNC が市場全体を独占している。

市場規模

2008~09 年のインド炭酸・清涼飲料産業は 840 億ルピー規模と推定されている。

コーラ飲料以外の部門が同市場全体の 60%以上を占めており、現在もコーラ飲料か ら市場シェアを獲得し続けている。

4.1.3.4 パック詰め飲料水

 インドのパック詰め飲料水市場は採算性の高い、長期的な見通しも有望な急 成長を遂げている市場

 現在インドには約 2,000 銘柄のペットボトル/紙パック詰め飲料水が展開さ れている

 国内には多数の小規模メーカーが存在するのにもかかわらず、数社の大手メ ーカーが同産業の大部分を占めている

 市場を支配している主なブランドは Aquafina(Pepsi)、Kinley(Coke)、

Kingfisher(UB Group)、Royal Challenge(SAB Miller)、Bisleri(Parle

Agro)で、加えてSabolなどの国内メーカーの製品も市場に出回っている.

市場規模

2008~09年の国内パック詰め飲料水産業は378億7000万ルピー規模と推定されて

いる。このうち、組織化された部門が同市場全体の 80%以上を占めている。しかし、

毎年新製品やノーブランド製品の参入が相次いでいるため、組織化された部門の市 場シェアは減尐傾向にある。

4.1.3.5果汁飲料

 インドの果汁飲料産業は未開拓な巨大市場である。

 Dabur、Pepsi、Godrej、Mother Dairy などのメーカーは、果汁飲料の新製品を

発売することで果汁飲料市場に多額の資金を投入している。

 競争力を獲得するために、メーカーは新製品以外にサイズや価格の異なる製 品も発売している。

市場規模

2008~09年の果汁飲料産業は 166億ルピー規模と推定されている。このうち、組

織化された部門は同市場全体のわずか 33%を超えるにとどまっている。しかし、同 部門は非組織化の部門から市場シェアを獲得しつつある。

4.1.3.6 スープ

 インドのブランドスープ市場は、大きなシェアを持つほんの一握りのメーカ ーによる確立された部門である。

 しかし新規または強豪メーカーの参入で、トップレベルでの競争は激化して いる。

市場規模

2008~09 年のインドスープ産業は 77 億ルピー規模と推定されている。このうち、

組織化されている部門は同市場全体の 15%以下となっている。しかし、同部門は非 組織化の部門から市場シェアを獲得しつつある。

4.1.3.7濃縮飲料

 インドは野菜/果物の世界第 2 位の生産国で、国内の加工果物・野菜産業は年

間15%のペースで拡大している。

 インドの家庭では、冷たいシャルバット2(Sharbat)を供して客をもてなす習 慣がある

 市場で入手可能な主なシャルバットやシロップは、カス(Khas)シロップや ローズシロップなどである。

2 果物を煮詰めて作ったシロップを水で薄めた冷たい飲み物のこと。

市場規模

2008~09年のインド濃縮飲料産業は 51億 2,000万ルピー規模と推定されている。

このうち、シャルバット部門は同市場全体のわずかに 30%を超える割合を占めてい る。Hamdard、Kissan、 Rasna 、Haldiramは同市場に活気をもたらしている主要ブラ ンドである。

4.1.3.8 ソース・ケチャップ

 2、30 年前までは、Maggie や Kissan が国内唯一の主要ケチャップブランドで あった。

 しかし、インド経済自由化後 Heinzなどの国際メーカーが同市場に参入したた め、国内の既存メーカーは厳しい競争を余儀なくされた。

 同市場の競争シナリオは Tops、Cremicaなど数社の国内メーカーの参入と共に 激化している。

市場規模

2008~09 年のインドソース・ケチャップ産業は 81 億ルピー規模と推定されてい

る。このうち、組織化された部門は市場全体のわずか 27%超にとどまっている。し かし、組織化されたソース・ケチャップ部門は、徐々に非組織化の部門から市場を 獲得している。

4.1.3.9 バター

 インドは他のどの国より多くバターを生産・消費しており、このため牛乳の 年間生産量の半分をバター生産に割り当てている。

 ブランドバターが市場に台頭してきてはいるものの、ほとんどのインド人、

特に地方では風味がよく価格も手頃だという理由で、自家製のバターが好ま れている。

市場規模

2008~09 年のインドバター産業は 135 億ルピー規模と推定されている。バター産 業の組織化された部門は同市場全体の約 60%を占めている。しかし、組織化された 部門は非組織化の部門に市場シェアを奪われつつある。

4.1.3.10牛乳

 牛乳部門はインド食品加工産業の主要部門の1つである。

 しかしインドでは地方に限らず都市でも、一般的にパックの牛乳より量り売 りの牛乳が好まれている。

 結果的に、インドの牛乳産業は未だに非組織化部門が多数派を占めている。

市場規模

2008~09 年のインド牛乳産業は 1 兆 1,700億ルピーと推定されている。このうち、

組織化された部門は同市場全体のわずか 15%超にとどまっている。しかし、組織化 された部門は巨大な非組織化部門から市場シェアを獲得してきている。

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