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小児急性中耳炎症例の治療アルゴリズム

ドキュメント内 表1+ (ページ 88-94)

C Q 3-11 反復性中耳炎に対して免疫グロブリン 製剤は有効か

4 小児急性中耳炎症例の治療アルゴリズム

(巻末カラー参照)

以下の図はエビデンスのレビューの結果と,本ガイドライン作成委員会のエキス パートオピニオンを組み合わせて作成した一般的なケースで推奨される方法を示し ているものであり,実地臨床ではそれぞれ固有の状況を考慮して治療にあたる必要 がある。この軽症,中等症,重症の各々の治療アルゴリズムで,三次治療において も軽快しない例は難治例とする。難治例の診療については,本ガイドラインでは対 象としていない。

AMPC 常用量 3~5 日間投与 抗菌薬非投与 3 日間経過観察

感受性を考慮し以下のいずれかを 3~5 日間投与

・AMPC 高用量

・CVA/AMPC 1:14 製剤

・CDTR-PI 常用量

改善あり

改善あり

改善あり

(最低 5 日間経過観察 抗菌薬投与)

経過観察 経過観察 軽症(スコア 5 点以下)

改善なし 改善なし

(注)・抗菌薬投与 3~4 日目の観察が望ましい。

・耳痛,発熱(38.5℃以上)に対して acetaminophen 10~15mg/kg(頓用)が選択肢となる  (CQ3-2 参照)。

・鼻所見がある場合には鼻処置も併用する(CQ3-8 参照)。

・上咽頭(鼻咽腔)あるいは,中耳貯留液か耳漏の細菌検査を行う(第 3 章 4 参照)。

 細菌検査や肺炎球菌迅速診断の結果も参考の上,適切な抗菌薬を選択する。

・抗菌薬投与時の下痢の予防として,耐性乳酸菌や酪酸菌製剤の併用を選択する。

・抗菌薬投与後に臨床症状が悪化する場合,抗菌薬の変更を考慮する。

・ピボキシル基を有する抗菌薬については,二次性低カルニチン血症の発症に十分注意する。

・抗菌薬投与量は下記の用量を超えない。

  AMPC :1 回 45mg/kg, 1 日 90mg/kg   CDTR-PI :1 回 200mg, 1 日 600mg

・経過観察は初診時より 3 週までとする。

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4 小児急性中耳炎症例の治療アルゴリズム 81

AMPC 高用量 3~5 日間投与

感受性を考慮し以下のいずれかを 3~5 日間投与

・CVA/AMPC 1:14 製剤

・CDTR-PI 高用量

・AMPC 高用量+鼓膜切開

高度の鼓膜所見がある 場合→鼓膜切開を考慮,

細菌検査(中耳貯留液)

感受性を考慮し以下のいずれかを 3~5 日間投与

・CVA/AMPC 1:14 製剤+鼓膜切開

・CDTR-PI 高用量+鼓膜切開

・TBPM-PI 常用量**+鼓膜切開

・TFLX 常用量+鼓膜切開

改善あり

(最低 5 日間経過観察 抗菌薬投与)

経過観察 改善あり 中等症(スコア 6~11 点)

改善なし

改善なし

(注)・抗菌薬投与 3~4 日目の観察が望ましい。

・耳痛,発熱(38.5℃以上)に対して acetaminophen 10~15mg/kg(頓用)が選択肢となる  (CQ3-2 参照)。

・鼻所見がある場合には鼻処置も併用する(CQ3-8 参照)。

・上咽頭(鼻咽腔)あるいは,中耳貯留液か耳漏の細菌検査を行う(第 3 章 4 参照)。

 細菌検査や肺炎球菌迅速診断の結果も参考の上,適切な抗菌薬を選択する。

・抗菌薬投与時の下痢の予防として,耐性乳酸菌や酪酸菌製剤の併用を選択する。

・抗菌薬投与後に臨床症状が悪化する場合,抗菌薬の変更を考慮する。

・ピボキシル基を有する抗菌薬については,二次性低カルニチン血症の発症に十分注意する。

鼓膜切開が可能な環境では実施を考慮する。

**TBPM-PI の投与期間は 7 日間以内を目安とする。

・抗菌薬投与量は下記の用量を超えない。

  AMPC :1 回 45mg/kg, 1 日 90mg/kg   CDTR-PI :1 回 200mg,1 日 600mg   TBPM-PI :1 回 300mg,1 日 600mg   TFLX :1 回 180mg,1 日 360mg

・経過観察は初診時より 3 週までとする。

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改善あり 経過観察

(最低 5 日間 抗菌薬投与)

改善あり 経過観察 重症(スコア 12 点以上)

改善なし

改善なし

(注)・抗菌薬投与 3~4 日目の観察が望ましい。

・耳痛,発熱(38.5℃以上)に対して acetaminophen 10~15mg/kg(頓用)が選択肢となる  (CQ3-2 参照)。

・鼻所見がある場合には鼻処置も併用する(CQ3-8 参照)。

・上咽頭(鼻咽腔)あるいは,中耳貯留液か耳漏の細菌検査を行う(第 3 章 4 参照)。

 細菌検査や肺炎球菌迅速診断の結果も参考の上,適切な抗菌薬を選択する。

・抗菌薬投与時の下痢の予防として,耐性乳酸菌や酪酸菌製剤の併用を選択する。

・抗菌薬投与後に臨床症状が悪化する場合,抗菌薬の変更を考慮する。

・ピボキシル基を有する抗菌薬については,二次性低カルニチン血症の発症に十分注意する。

鼓膜切開が可能な環境では実施を考慮する。

**TBPM-PI の投与期間は 7 日間以内を目安とする。

・抗菌薬投与量は下記の用量を超えない。

  AMPC :1 回 45mg/kg,1 日 90mg/kg   CDTR-PI :1 回 200mg,1 日 600mg   TBPM-PI :1 回 300mg,1 日 600mg   TFLX :1 回 180mg,1 日 360mg

・経過観察は初診時より 3 週までとする。

以下のいずれかを 3~5 日間投与

・AMPC 高用量+鼓膜切開

・CVA/AMPC 1:14 製剤+鼓膜切開

・CDTR-PI 高用量+鼓膜切開

感受性を考慮し抗菌薬を変更して以下のいずれ かを 3~5 日間投与

・CVA/AMPC 1:14 製剤+鼓膜切開

・CDTR-PI 高用量+鼓膜切開

・TBPM-PI 常用量**+鼓膜切開

・TFLX 常用量+鼓膜切開

感受性を考慮し抗菌薬を変更して以下のいずれ かを 3~5 日間投与

・TBPM-PI 高用量**+鼓膜切開

・TFLX 常用量+鼓膜切開

または下記のいずれかを 3 日間点滴静注

・ABPC 150mg/kg/ 日,分 3

・CTRX 60mg/kg/ 日,分 2 または分 1  (新生児は 50mg/kg/ 日以下)

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4 小児急性中耳炎症例の治療アルゴリズム 83

【参考文献】

1) Seki H, Shiohara M, Matsumura T, Miyagawa N, Tanaka M, Komiyama A, Kurata S.

Prevention of antibiotic-associated diarrhea in children by Clostridium butyricum MIYAIRI.

Pediatr Int. 2003;45:86-90.

2) Shimbo I, Yamaguchi T, Odaka T, Nakajima K, Koide A, Koyama H, Saisho H. Effect of Clostridium butyricum on fecal flora in Helicobacter pylori eradication therapy. World J Gastroenterol. 2005;11:7520-4.

3) Imase K, Takahashi M, Tanaka A, Tokunaga K, Sugano H, Tanaka M, Ishida H, Kamiya S, Takahashi S. Efficacy of Clostridium butyricum preparation concomitantly with Helicobacter pylori eradication therapy in relation to changes in the intestinal microbiota.

Microbiol Immunol. 2008;52:156-61.

4) 干倉 晉,滝 芳樹,井上賢治,宮川恭一.抗生物質投与時の下痢に対する活性酪酸菌製剤

(ミヤBM)の予防効果.小児科臨床.1988;41:2409-14.

5) McFarland LV. Meta-analysis of probiotics for the prevention of antibiotic associated diarrhea and the treatment of Clostridium difficile disease. Am J Gastroenterol. 2006;101:

812-22.

6) 伊藤 進,吉川徳茂,板橋家頭夫,岩田 敏,宇理須厚雄,大浦敏博,大塚頌子,河田 興,

佐地 勉,佐藤淳子,中川雅生,中村秀文,牧本 敦,森 雅亮,日本小児科学会薬事委員 会.ピボキシル基含有抗菌薬投与による二次性カルニチン欠乏症への注意喚起.小児科学会 誌.2012;116:804-6.

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参考資料

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