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審判における処遇実施計画書の活用

ドキュメント内 shinpan handbook vol2r 1 1 (ページ 67-72)

社会復帰調整官の役割 当初審判

危機介入をしても法 59 条に該当する事態に対しては速やかな再入院申 立てを検討し、カンファレンス及び審判期日に、その経過や地域処遇の

4. 審判における処遇実施計画書の活用

退院許可の申立審判において、「処遇実施計画書(含 : クライシスプラ ン)」案を使用すると具体的な地域で生活する対象者の処遇を理解する のに有効である。

処遇実施計画書(案)は、保護観察所の意見書と併せて提出される こともあるが、提出する義務があるわけではない。そのため、処遇実施 計画書(案)が提出されていない場合には、裁判所を介して保護観察所 に処遇実施計画書(案)の提出を依頼することを、合議体として検討し てみる。処遇実施計画書(案)が作成されていない場合も考えられるが、

おおむねの処遇方針ができている時期であれば、それに準じたものが提 出されてくる可能性は高い。

○処遇実施計画書の内容と作成方法

様式第○号(法第104条,令第11条第7号,規則第20条関係)

○ ○保護観察所長  ○ ○ ○ ○   印

電話番号 携帯番号 電話番号 携帯番号 電話番号 携帯番号 通院医療開始日(決定のあった日) 平成○○年○○月△△日

週1 月2 週1 週2

留意事項

(到達レベルの目安)○外来通院や服薬など必要な医療を利用できる。○地域生活に慣れ,

困ったときに適切な人に相談できる。

(その他)、少し生活に慣れる○月頃から1回1時間、4回位病気に関する学習の機会を予定し ている。そのほか、○PSW(援助欄記載)との面接は診察後を予定。

Aチーム

デイケア ○作業療法士

月曜参加(1日)。様子をみて、週2~3回 参加を予定。

週1から 開始 訪問看護

○看護師

○精神保健福祉士

金曜日に自宅訪問。他の機関のスタッフと 一緒に行くこともある。

① 通 院 医 療

目 標

(6か月で中期通院医療へ移行)

○通院医療従事者との信頼関係の構築 ○病気についての理解を深める

○定期的なデイケアの参加

内 容 機関名・所在地 担当者 回数 実施方法等 備考 

通院医療

開催場所

連携方法 毎月月末に,保護観察所に書面で各機関の実施状況を報告し,その内容はケア会議で共有する。

(4)処遇の内容・方法

(3)ケア会議等

開催回数

最初の6か月間は,原則として毎月初旬に1 回開催(開催時に次回日程を確定する)。

検討事項

① 指定通院医療機関における医療の状況について  ② 生活(デイケア等含む)について

③ 各関係機関の具体的なかかわりについて(訪問時の留意事項等)

留意事項 なるべく父にも参加してもらうよう、連絡をとっていく。

住 所 ○○県○○市○○町○○1-2 ○○荘102

○○○ー○○○○ー○○○○

○○病院会議室

(1)処遇の目標

 必要な医療を継続的に受けながら生活する。

 退院後のストレスに適切に対処しながら、地域生活に慣れる。

(2)本人の希望

いずれはコンビニエンスストアなどで働いてみたい。そのためにも健康管理をしっかりする。

これからは(家族やいろいろな人に)自分から相談できるようにしたい。

緊急 連絡先

同上 保護者

○○太郎   ○○県○○市○○町○○4-5-6

(続柄) 父

○○○ー○○○ー○○○○

○○○ー○○○○ー○○○○

心理相談

○○病院

○○県○○市××町1-1-1

○臨床心理技術者 第1 第3火曜日午前。

○医師 外来受診(毎週水曜日 午後○時予定)。

ふりがな ○○○○○○○○○○○

昭和40年○○月○○日生

氏 名 ○○ ○○

処遇の実施計画

(第1回 ○○年○○月○○日作成)

 次の者に対する処遇の実施計画を下記のとおり定める。

個人情報が記載されています。取 扱いについて注意して下さい。

○処遇実施計画書[記載例]

9.処遇実施計画書[記載例]

回数

週1

回数

週1

随時

随時

随時

平成○○年 ○○月 ○○日 氏 名

作成:二瓶陽子(法務省保護局)、三澤孝夫(国立精神・神経研究センター)

○私は,上記の処遇の実施計画について説明を受けました。

○○ ○○

        別紙 クライシスプランのとおり

(6)その他の留意事項

(本制度の処遇終了後の一般の精神医療・精神保健福祉サービスの利用に関する事項)

現在は退院直後のため,約6か月経過以降に検討を始める。

(その他)

留意事項

最初のうちは病院の訪問看護スタッフと一緒に訪問する。

デイケアの参加が増えて行くようであれば、訪問回数を減らすこともある。

訪問でなく、本人が定期的に支援機関を訪問する形での相談も考えていく。

(5)緊急時の対応

③ 援 助

担当者

○○精神保健福祉センター

○○市××町1-1-1

△精神保健福祉士

処遇の実施計画や援助のあり方につ いて助言

計画策定時に参加 し,助言等を行う。

○○市障害福祉課

○○市××町1-1-1

○社会福祉士 日常生活に関する援助

訪問援助 窓口での相談

○○地域生活支援センター

○○市××町1-1-1

◇精神保健福祉士日常生活に関する相談

ドロップイン。本人 からの相談に応じる

機関名 担当者 内容 方 法 備考

○△保健所

○○市××町1-1-1

○保健師

全般的な状況把握・精神保健福祉 サービスに関する相談等

訪問指導等 社会復帰調

整官

  ○ ○ ○ ○

目標

本人の希望をよく聞いて、信頼関係を築く。

生活の安定に向け、各機関が連携して役割分担し、具体的に援助していく。

(場合によっては、他の適切な機関の利用について提案することもある)

○○病院(指定通院医療機関)○精神保健福祉士

日常生活・医療全般 に関する相談

通院時、受診後 に面接。

訪問看護に同行 することもある。

報告

毎月1回、関係機関からの報告(電話等適宜の方法)を受ける。報告内容に応じ適宜評価を 行い、その結果をケア会議で本人及び関係機関に連絡する。

留意事項

家族(保護者)宅への訪問、連絡も行っていく。

内容 方 法 備考

当初は,2週間に1回、自宅等を訪問する。2ヶ月目からは保護観察所での面接も検討する。

機関名

② 精 神 保 健 観 察

目 標

退院直後のため,環境の変化に伴う病状の変化及び生活状況を見守り,継続的な医療の確 保を図る。

内容

① 退院直後であることに留意し,生活全般の見守りを重点的に行うとともに各種サービスの 利用状況や生活上の課題について話し合う。

② 相談する内容に応じた関係機関の利用について支援・調整をはかる。

③ 体調に注意し,調子が悪化するサインに気づいて早めに相談できるよう促す。

方 法

接触方法

○処遇実施計画書[記載例]

自分が分かる 関係者が気がつく

・疲労感が強くなる

・息苦しい

・不安感が強くなる

・視線が気になってくる

・幻聴:意味が聞き取りにくい声が「ザワザ ワ」という感じで頻繁に聞こえてくる

・集中力がなくなり、読書できなくなる

・朝起きられなくなる

・ぼんやりすることが多くなる

・デイケアなどの遅刻が続く

・約束の時間に遅れることが多くなる

・音楽を聴く

・散歩をする

・活動と休息のバランス確認を行う

・頓服薬を飲む

・定期的な受診時に主治医に必ず話

・関係者に相談する

・情報を関係者で共有する

・定期的な訪問で、持続的に相談等に乗ると ともに、必要があれば、訪問回数を増やす

・保護観察所が臨時に各関係機関に連絡を 取り、ケア計画の修正(訪問、通院回数、対応 方法等)を提案する

・不安感が強くなり、視線をひどく気にする

・日頃している外出が困難になる

・そわそわして落ち着かない 不眠などから、昼夜のリズムが崩れる

・幻聴:あまり聞こえなかった声が良く聞こえ る、女性の声で、考えを乱すようなことを言

・日頃している外出が困難になる

・服薬の時間や回数の乱れる

・サングラスをつけることが多くなる

・セルフモニタリング表で、不眠や朝 起きられなくなることが四日以上続く

・頓服薬を飲む

・無理せず家族や関係者に相談して 休養する

・保護観察所・保健所に相談し、受診 する

・指定通院医療機関に受診・相談す

・情報を関係者で共有する

・必要があれば、緊急で訪問する。

・状況に応じて受診の同行を検討する

・外来受診時に医師や病院スタッフに相談す ることを支援

・受診したくなくなる

・イライラがひどくなり、ものに当たる

・家族や関係者と話していても落ち着かず、

話が続かない

・幻聴:男性の声が混じり、命令口調で指図 する

・過去の友人関係についての愚痴が 多くなる

・受診できない

・サングラスをほとんどつけて生活し ている

・会話中も、独笑が続いている

・セルフモニタリング表の記載が,実 際と異なっている、あるいは、記入さ れていない

・保健所・関係機関・保護観察所に相 談する

・速やかに指定通院医療機関に連絡 し、受診する。

・早めに任意入院して休養する

・関係者と相談し、入院を検討する

・受診に同行する等して必要な医療の確保に 努める

・通院回数や訪問看護の回数,処方内容を調 整する

・外来受診時に医師や病院スタッフに相談す ることを支援する

・早めの任意入院をすすめる

・医療保護入院を検討する

・自宅にとじこもる(強い妄想がある)

・家族や関係者が呼びかけてもコミュニケー ションがうまくとれない(会話内容の理解が 困難)

・幻聴:亡くなった父親の声などで、「死んで しまえ」などと大音響で命令する

・自宅から出られない

・受診できない

・過去の友人や霊界からの死者が復 讐に来るなどと言う

・霊界から関係者に指令が来ている からとなどの理由を挙げ、関係者の 助言が受け入れられない

・保健所・関係機関・保護観察所に相 談する

・速やかに指定通院医療機関に受 診・相談する

・保護観察所や関係者に援助求め、

指示に従う

・関係者・指定通院医療機関の求め に応じて、とりあえず入院する

・受診に同行する等して必要な医療の確保に 努める

・通院回数や訪問看護の回数,処方内容を調 整する

・外来受診時に医師や病院スタッフに相談す ることを支援

・早めの任意入院をすすめる

・主治医の意見を確認し、医療保護入院、措 置入院を検討していく

家族  Tel

○○病院 外来Tel 夜間外来Tel デイケアTel

○○保護観察所 Tel

○△保健所Tel

○○地域生活支 援センター○○

Tel

j○○市障害福祉 課Tel 訪問看護ステー ション○○Tel

○○県精神保健 福祉センター

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クライシスプラン【緊急時対応計画】

病状悪化のサイン

対処方法

(本人・家族等)

相談・連絡先

関係者(援助者・支援者) の対処

シス)[

10. クライシスプラン(緊急時対応計画) [記載例]

ドキュメント内 shinpan handbook vol2r 1 1 (ページ 67-72)