第3章 多軸ステージの構成とシステム同定実験
4.2 実験結果
4.2.1 位置制御系を導入したFF制御での実験結果
実験条件は3章と同様に自動車振動の前後方向を0.15倍,上下方向を0.1倍したものを 使用した。位置制御器𝐾𝑝を変化させたときのXステージの位置出力をFig4.2.1,Zステー ジの位置出力を Fig4.2.2 に示す。位置制御系を入れることでステージのドリフトが抑制さ れていることが確認できる。
Fig.4.2.1 𝑲𝒑を変化させた時のXステージの位置出力の時間応答
44
Fig.4.2.2 𝑲𝒑を変化させときのZステージの位置出力の時間応答
4.2.2 位置制御系を導入したFF制御でのスケーリングをしない場合の振動再現
位置制御系を導入したことにより,FF制御のみではストローク限界に達してしまう振動 もスケーリングせず入力することができる。そのため自動車振動をそのまま入力可能とな った。Xステージの位置出力の時間応答をFig4.2.3,加速度出力の時間応答をFig4.2.4,加 速度の時間応答の拡大図をFig4.2.5,パワースペクトル密度を Fig4.2.6に示す。Z ステー ジの位置出力の時間応答をFig4.2.7,加速度出力の時間応答をFig4.2.8,加速度の時間応答 の拡大図をFig4.2.9,パワースペクトル密度をFig4.2.10に示す。青の太線がスケーリング 無しで加振した出力,赤の破線がFF制御のみで入力をスケーリングしたときの出力,緑の
点線が𝐾𝑝= 100とし,入力をスケーリングした時の出力波形である。加速度出力でスケー
リング(Xステージでは0.15倍,Zステージでは0.1倍)したものに関しては,スケーリング した数の逆数をかけている。(Xステージでは6.67倍,Zステージでは10倍)
スケーリングしてないため,ステージが大きくドリフトするはずだが,Fig4.2.3 と
Fig4.2.7 より位置制御系によってドリフトを抑制していることが分かる。また,Fig4.2.5
とFig4.2.9 より,スケーリングしていないためステージの振動が大きくなったため,摩擦
の影響を受けづらくなり,再現性が改善された。しかし,Fig.4.2.6とFig.4.2.10より,摩 擦の影響によりPSDのゲインが一致していない周波数がある。
45
Fig4.2.3 Xステージでのスケーリング無しでの位置出力の時間応答の比較
Fig4.2.4 Xステージでのスケーリング無しでの加速度出力の時間応答
46
Fig.4.2.5 Xステージでのスケーリング無しでの加速度出力の時間応答の比較
Fig.4.2.6 Xステージでのスケーリング無しでの加速度出力のPSDの比較
47
Fig.4.2.7 Zステージでのスケーリング無しでの位置出力の時間応答の比較
Fig.4.2.8 Zステージでのスケーリング無しでの加速度出力の時間応答
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
-35 -30 -25 -20 -15 -10 -5 0 5 10 15
Time[s]
Output pos[mm]
No scaling Kp=0(Scaling) Kp=100(Scaling)
48
Fig.4.2.9 Zステージでのスケーリング無しでの加速度出力の時間応答の比較
Fig.4.2.10 Zステージでのスケーリング無しでの加速度出力の時間応答の比較
49