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第 6 章 狭域エリアセンシングの基盤技術と新しい個別対応情報共有方式の提案

6.5 狭域エリアの新しい個別対応情報共有方式の実証実験

6.5.4 実証実験の評価結果

テーブルホスト以外の被験者は本実証実験システムを初めて利用する初心者 とした.ログより各セッションが計画通りの約

20

分で終了していることがわか った.メンバを

2

回入れ替え,合計

3

回のディスカッションを実施したが三つ のテーブルの

3

回のディスカッションすべてで,全員が集合して

60

秒以内に最 初の新規メモが作成されており,ディスカッションに十分な時間をとることが 可能なレベルで認証が終了している.このことから,通信方式及び認証方式は 十分に実用的であると評価できる.動的なグループ形成も通常タブレット端末 なしで実施される通常の時間内で終了しており,端末を認識せずに人を識別し てグループ形成する方法は狭域エリアの討論でも有効であることが分かる.ま た,その後もみんなのメモボタンの押下で情報共有が行われており,その意味 でも分散共有メモリが有効に機能していることがわかる.これらより,本提案 の認証方式や通信方式は実用的であると判断できる.

6-14 模造紙画面(みんなのメモ)

Emotion-focused methodology for smart device sensing

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Doctorial Thesis at Future University Hakodate, 2017

「新しい個別対応情報共有方式」を実現するアプリケーションである模造紙 アプリの評価を実施する.全部で

3

回のディスカッションを行い,ディスカッ ションごとに一人を除いて参加者を入れ替えた(図

6-15).議論のテーマとし

て「オリンピックにおける日本の施策」を挙げ,訪日外国人をおもてなしする

IT

施策を議論する事とした.各グループでディスカッションをするサブテーマと して

WG1: 観光で来日した外国人向けの施策 WG2: ビジネスで来日した外国人向けの施策 WG3: 留学生向けの施策

を定義して,各グループのテーブルホストに議論をお願いした.

6-15 ディスカッションの方法

Emotion-focused methodology for smart device sensing

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Doctorial Thesis at Future University Hakodate, 2017 実験中に取得した操作ログの種類を表

6-2

に示す

6-2 ログの意味

Index

操作対象 操作内容

11

あなたのメモ メモ新規追加

12

あなたのメモ シェアボタン押下

21

みんなのメモ メモ新規追加

23

みんなのメモ いいねボタン押下

上記

4

状態を端末番号,時間と共に記録し,議論後に抽出して分析を行った

.

記録されたログを図

6-16

に示す

.

参加者が自分の意見を「あなたのメモ」とし て新規に作成して,それを「みんなのメモ」として共有されるまでには遅延が あることが分かった.意見を入力してから共有の場に意見を移すのに数分程度 のタイムラグがあることがわかった.また,ログからグループ会議の時間や人の移 動時間及び会議の回数などが可視化できる事がわかった.WG3に着目すると

1

回 目の会議では開始から

5

分程度で意見が出なくなっているのに対し

2

回目の会 議で人が入れ替わると議論が長く行われている事がわかる.特に

WG3

に関して は大変興味深いログが取得できた.3回目の会議において,WG1および

WG3

は既にあなたのメモ,みんなのメモともに意見が出ていない.しかしながら

WG2

のみ活発な議論が続いている.分析したところ,WG2は議論の最初はじ めて「いいね」ボタンが使われている事がわかった.特に,「いいね」評価を された意見をシェアした人が追加で意見をシェアしていることは興味深い.狭 域エリアにおけるアプリケーションにおいて,ICTで実現できるメリットの一 つと言える.

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6-16 グループディスカッションログ分析図

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6.6 狭域エリアセンシングの基盤技術と新しい個別対応情報共