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第 7 章 全体プラン構築、立上げ・運営/実施体制の設定

7.3 実施体制

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に付ける。ラベルデザインは、RPF の認知をあげることも目的に、広告などで募 集することも考えられる。

7.2.9 環境負荷低減貢献レポート

毎月の清算と同時に、前月の RPF 使用結果から顧客がどの程度環境負荷低減 に貢献いただけたかのレポートを自主的に提出する。この活動を契機に、RPF の 販売以外の省エネや工場ユーティリテー関連業務に入り、業務を拡大する。

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図 7.3.2.1:第一号施設以降の RPF 事業実施体制図(案)

7.3.3 機材調達体制

RPF プラントを構成する機器を、製造工程の違いから分類すると下表のように 区分できる。

表 7.3.3.1:構成機器 製造工程分析

製造難易度 対象機器名 製造工程

精密 加工

一般 加工

製缶 溶接

組立

破砕機

成形機 有 有 有 有

定量供給機 ベルトコンベヤ ファン

集塵機

無 有 有 有

架台 シュート ダクト・配管

無 無 有 有

(備考)

ランク A:材料の品質管理、嵌め合い部の寸法精度、摺動面の面粗度などに高 度な製造技術、熟練工が必要となる機械。

A

B

C

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ランク B:精密な加工精度は要求されず、旋盤、フライス盤などの一般工作機 械が必要となる機械。

ランク C:機械加工品がなく、溶断、溶接が中心の製缶品、配管類。

上記のうち、ランク A に属する機器についてはベトナム国内で設計・製造し ているメーカーは調査した範囲内では見つけることはできなかった。従って、

ベトナム国外からの調達となるものと考えられる。破砕機・成形機の調達先候 補としては、日本国の他、中国、マレーシア、タイなどが挙げられる。いずれ の場合においても日本メーカーによる技術供与、製作指導・支援が必要である。

ランク B に属する機械について、ベルトコンベヤについてはベトナム国内で 調達できる可能性はある。定量供給機、ファン、バグフィルタについてもベト ナム調達できる可能性はあるが、技術レベルは高くなく、設備の耐久性、安定 性を求める場合は、他国からの調達が望ましいと考えられる。

ランク C については、ベトナム国内業者にて十分対応可能であると考えられ る。

また、現地据付工事、基礎工事、建屋工事、一次側受電設備、2次側配線工 事、制御盤類についても、ベトナム国内の業者にて対応可能と考えられる。上 記をまとめると、下表の通りとなる。

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表 7.3.3.2:ベトナム国内での生産可能性検討

対象機器または 工事名称

ベトナムでの 生産可能性

備考

プラントエンジニアリング 無し 日本企業によるエンジニアリング 及び操業指導が必要

プラント主機 破砕機・成形機

極めて低い 日本からの調達が基本。中国、タ イ、マレーシアなども候補 プラント補機類(1)

定量供給機・ファン・集塵機

低い ベ ト ナ ム 調 達 で は 品 質 に 不 安 残 る。他国からの調達が良い プラント補機械(2)

ベルトコンベヤ類

有り

製缶品

架台・シュート・ダクト・配管

有り

機器据付工事 有り

基礎工事 有り

建屋・建築工事 有り 一次側受電設備 有り 二次側配線工事 有り

動力・制御盤 有り

以上は RPF 製造関連機材に関するベトナムにおける調達の可能性について、

2011 年度に日本の大手環境装置メーカーと共同で調査した結果である。

これを受けて、2012 年度のパイロット設備においてはベルトコンベヤの一部 にベトナム製を使用し、基礎・据付・電気関係をベトナムの業者と共に実施し たところ、概ね問題はないことが判明している。

今後より上位の機材の調達やメンテナンスの可能性について、URENCO と共同 で行っていく。

7.3.4 保守・メンテナンス体制

ベトナム内外の機械メーカー等との連携を図りつつも、IKE-URENCO がシステ ム供給元として事業展開するためには、事業性を向上させる要因の一つとなる 機器メンテナンスや予備品の現地調達を進めることが大きな課題として残って いる。

特に最も高額な成形機に関しては中古機材の輸入を軸に考えていくことが事 業性の面から必要であると思われることから、現地における中古機材の修理・

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メンテナンス体制整備が重要なインフラになるため、対策を協議する。

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