第 6 章 メインテナンス
2. 石英熱分解管は破損するとその部分は非常に鋭利で危険ですので、安全メガネ及 び手袋などの保護具を装着して作業を行ってください。
6.2 定期メインテナンス
日常のメインテナンス以外に、
3~4
ヶ月に一度定期点検を実施することをお勧めします。これはトラブルを 未然に防止するため行なうものです。6.2.1
熱分解加熱炉部(1)
冷却ファン温度コントローラーの電源を入れると同時に、冷却ファンが速やかに回り始めるかどうかを点検します。速 やかに回らない場合は、ファンを交換する必要があります。冷却ファンは、試料の待機位置を室温近くに保 つために重要な働きをしております。試料待機位置の温度が
100ºC
を超えると熱分解炉のヒーター電源を切 る保護機能が作動します。(2)
液体試料サンプラーセプタム(P/N:PY1-2025)を交換します。日常使用しない場合は特にメインテナンスを必要としませんが、
予期しないトラブルを避けるため、定期的にセプタムを交換することをお勧めします。
(3)
ダブルショット・サンプラーa) スライドする部分がスムーズに動くことを確認します。硬かったり、引っ掛かりがある場合は、2, 3
度上下するか、分解して洗浄します。洗浄後は潤滑剤の塗布が必要ですので、ご希望の場合は弊社で 分解洗浄を致します(有料)(潤滑剤を塗布しないと、摺動部が硬くて操作に支障が出ます)。b)
ダブルショット・サンプラーのパージナット部に使用されているオーリングを点検します。このオーリングが不良の場合、ガス漏れの原因となります。
c)
サンプラーの取り付け面は鏡面仕上げとなっています。この部分に深い傷や汚れがある場合、ガス漏 れの原因となります。未使用時にはこの面を傷つけないようにサンプラーをアルミホイル等で包んで 保管してください。サンプラーナットL L
(PY1-1031)
セプタムキャップ
(PY1-1032)
ニードルガイド
(PY1-7412)
セプタムホルダー
(PY1-1033)
セプタム
(PY1-2025)
液体試料サンプラー
オーリングP-3
(PY1-2112)
パージバルブ
(PY1-1021)
試料落下ボタン
ダブルショットサンプラー
試料カップ保持穴
チャックカナグ取り外しのための穴
カップチャック
(PY1-1345)
チャックカナグ
(PY1-1342)
チャックベースフィクスチャー (チャックカナグ取外し/取付け工具)
(PY1-3573)
ニードルガイドφ0.8A (PY1-7412)
6-10
Ver.1.26
d)
試料カップを保持する試料カップチャックは消耗部品です。試料カップのスティックを確実に保持することができるか、また、レリリースボタンを押した際は、確実に試料カップが落下することを確認 します。異常がある場合は、上記の試料カップチャック(PY1-1345)の交換が必要です。お客様が交 換可能です。お近くの弊社代理店又は弊社にご相談下さい。
(4)
サンプラー取付け架台(試料サンプラー取り付け部)サンプラーを取り付ける部分にオーリング
P-12(P/N:PY1-7811)が取り付けられていますが、この部分が
汚れているとガス漏れの原因となります。綿棒にメタノールを浸してオーリングを拭いてください。他の溶 媒(アセトン、ジクロロメタン等)の使用は避けてください。6.2.2 GC
注入口部注入口のスプリット出口パイプは、長期間の使用による詰まりが十分に考えられます。これは主にタール成 分ですので、パイプを系から外した後、溶媒を通して洗浄してください。洗浄後はガスを流した状態で小型 バーナーによる加熱が有効です。また、吸着トラップセットを装着している場合は、そのトラップ管
(P/N:PY1-2216)も合わせて交換します。パイロライザーの使用頻度が高い場合は、3~6ヶ月毎の定期点検 をお勧めします。
6.2.3
温度制御器部(1)
熱分解装置のヒーター電源、温度センサーとコントローラー部を接続するケーブルに接触不良が無いことを 確認してください。(2)
電源アースが取られていることを確認してください。6.2.4
長期間使用しない場合長期間使用せず、熱分解加熱炉部を
GC
からはずして保管する場合は、ナイロン袋などで全体を包み保管し てください。これはインターフェース部に使用しているカートリッジヒーターの絶縁性を湿度から保護する ために必要です。火傷する危険があります。
注入口温度が
50ºC 以下に下がっていること確認して作業を行ってください。
ケーブル類を取外して点検を行う際は、必ず電源を切り電源ケーブルを温度コントロ ーラーから抜いて、作業を行ってください。
! 注意
揮発性の有機溶剤で洗浄する場合は、よく換気された火気のないところで作業を行 ってください。また、バーナーなど火気を使用する場合は、洗浄後よく乾燥させた 後、揮発性有機溶剤などへの引火の恐れがない場所で作業を行ってください。
! 注意
6-11
Ver.1.26
6.2.5
推奨交換部品リスト下表に示す部品は、保守を行う際に交換することを推奨する消耗部品です。交換の周期は使用状態により異 なります。
使用部位 部品名称 部品番号 交換周期 備考
パイロライザー本体
(加熱炉部)
石英熱分解管M30 PY1-3018M 随時
・ 一連の分析終了後。試料の種類、試 料量並びに分析回数に依存
・ 小型バーナーでの加熱クリーニン グでも可
グラファイトベスペル
フェラル PY1-7911 随時 ・ 石英熱分解管M30の交換時
ニードルセットN PY1-1274 随時
・ 石英熱分解管M30の交換時を推奨
・ GC注入口のセプタムをきつく締め すぎると、セプタム片でニードルを 閉塞させることがある
ITFユニオンN PY1-3513 1年 ・ EGA/PY-3030Dの標準付属品
ITFユニオンASN PY1-3533 1年 ・ オートショットサンプラーを使用
する場合に使用
オーリングP-6W PY1-2017 随時 ・ 石英熱分解管M30のシール用、2個 使用
エコピックアップ PY1-EP55F 1年
・ オートショットサンプラーを常時 使用する場合は使用しないので交 換不要
液体試料注入用サンプ ラー用セプタム 20個入り
PY1-2025 1年 ・ マイクロシリンジで試料注入しな
い場合は、点検のみで可
オーリングP12 PY1-7811 1年 ・ サンプラーベース用
入り出口パッキン PY1-2028 6ヶ月 ・ キャリヤーガス等配管の接続部に 使用
ダブルショットサンプラー
カップチャック PY1-1345 1年
・ 磨耗によりエコスティックが保持 できなくなる
・ 専用工具必要 分解洗浄 2年 ・ 引き取り作業 オーリングP-3 PY1-2112 6ヶ月
GC関係
吸着トラップ管 PY1-2216 3~6ヶ月
オーリングP-5 PY1-7814 3~6ヶ月 ・ トラップ管交換時、4個使用
セプタム
アジレント社 PY1-7301
随時
・ パイロライザー本体インターフェ ース部並びにGC注入口温度を下げ た場合に漏れが生じる場合は交換 する
・ パイロライザー本体部を注入口か ら取り外した場合は交換する 島津製作所社
PY1-7304 その他 GCメーカー各 社
6-12
Ver.1.26
6.2.6
保守点検のお勧め弊社では製品をより安全に且つ安定してご使用いただくために、2年に一度、弊社にお引取りをして、ヒー ターや断熱材などの日常お客様が交換することができない部品の交換や点検を行う保守点検を実施するこ とをお勧めしております。