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定常ギャップ近傍特性

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 32-35)

5.1 電磁石部のパラメータ

5.1.2 定常ギャップ近傍特性

5.1.1では kx;kiKx;Ki の約 1 倍もしくはそれ以上であり, 不確かさとして見た 場合には大きすぎることが分かる. これは次章で詳細を解説するが, 吸引力を平衡点近似 しているため全体的に変化をとらえると, 大きな変動を有してしまうためと思われる. そ こでさらに, 定常ギャップ 5.00mm から60.70mm の範囲で測定を行なったときの各パラ メータを表5.1.2に示す.

5.1.3: Parameters of (gap= near5mm)

Symb ol Value Unit

X 5:00210 03

m

x

0

02:00210 03

m

I 0.70 A

k 1:37210 04

Nm 2

/A 2

K

x

6:86210 3

N/m

K

i

25.2 N/A

5.1.4: Parameters of (gap= near5mm)

Symb ol Value Unit

k

x

0:22210 3

N/m

k

i

1.36 N/A

各パラメータの値は全体的な特性を残す意味で表5.1.1の値を公称値とする.

5.1.3

等価回路のパラメータの同定

電磁石の等価回路のパラメータR ;L,渦電流がないものとして図5.3の回路を用いて 測定を行なった[12]. このパラメータ Lを測定することは非常に困難とされるため, この 等価パラメータの測定には注意を要する. ここで, L;R: 電磁石の等価回路のパラメータ,

V

in

:入力電圧, Vout:出力電圧, r:測定のための付加小抵抗となっている. この測定では, 定 常ギャップ X =5:00mm 離れた位置に鉄球をおいた状態で行なった. また,この回路の入 力電圧 Vin, 先程求めた定常電流I =0:789A を中心とした周波数! の正弦波を入力す る. ここでは, アンプへの入力電圧に振幅 2.00V の正弦波を加えた. そして, この正弦波

i R

Amp V

r

in L

V out Electromagnet

5.3: Circuit formeasurementof equivarentparameter

の周波数を変化させたときの入出力電圧のゲイン A とその位相差 を測定し, この測定 値より,L;R のパラメータを次式から求める.

L= r

!A

sin; R= r

A

cos0r (5:3)

ここでは, 付加小抵抗は, r = 1:30のものを用いた. また, 入力正弦波の周波数は 1

300Hz (23点)まで増やして行き, それを1回として10回の測定を常温で行なった. この 方法により測定した L;R の周波数特性は図5.4, 5.5になる.

この図からもわかるように, この同定法を用いると等価回路のパラメータL;R の特性 は周波数により異なってしまうことがわかる. さらに, 電磁石のコイルは発熱体であるた め, そのパラメータが温度によって変化する. 抵抗 Rの公称値は摂氏 20度で 20.0であ り, 変化率は+0:4%=1°Cである。しかし本稿では,鉄球が浮上している際には,常温で周 波数が 10Hz 以下となると仮定し, その周波数以下で測定したときの L;R の平均値を公 称値 L0;R0 として用いることにする. また, 電磁石部に対して式(5.4)のように不確かさ を見積もることができる.

1

Ls+R

= 1

L

0 s+R

0 +w

i (s)1

i

(s) (5:4)

ここで, L0;R0, それぞれの公称値, wi(s)は重み関数であり, 1i(s)j1i(jw )j1で 変動するものとする.

10 0 10 1 10 2 10 3 0.2

0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2

Frequency[Hz]

Inductance[H]

5.4: Characteristic of inductance

10 0 10 1 10 2 10 3

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500

Frequency[Hz]

Resistance[ohm]

5.5: Characteristic of resistence

5.1.5: Parameters of L,R

Symb ol Value Unit

L

0

0:859 H

L

min

0:652 H

L

max

1:09 H

R

0

24.8

R

min

19.9

R

max

32.0

5.1.3および図5.6より,

w

i (s)=

1:0210 03

0:8520:859 2

(s+80:0)(s+10:0)

(s+23:0=0:85)(s+24:8=0:859)

(5:5)

とおくものとする.

5.1.4

ノミナルモデル

前節までの同定により, ノミナルモデルの伝達関数は次式のようになる.

G

nom (s)=

028:9

(s+77:8)(s077:8)(s+28:8)

(5:6)

この式をみると伝達関数の極がs-平面の右半平面に存在し、不安定となることがわかる.

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