• 検索結果がありません。

第3章 研究活動

8. 安全衛生管理室

安全で快適な環境の実現と維持による研究支援

安全衛生講習会 応急手当講習会

<安全衛生管理室の概要>

安全衛生管理室は研究所で働く職員や学生の安全と健康を維持することを目的とした組織であ る。研究所における研究活動においては、薬品、高圧ガス、放射線などが使われており、危険性を 伴う作業が少なくない。安全衛生管理室では所内での研究活動が安全かつ円滑に行われるように、

各種活動を通して研究室や実験施設、研究基盤技術センターの安全衛生管理のサポートを行ってい る。

<研究所における安全衛生管理体制と安全衛生管理室の役割>

研究所の組織は、管理組織である所長および教授会、研究活動を行っている各研究室、その支援 組織である実験施設や研究基盤技術センターおよび事務機構からなる。所長および教授会が研究所 全体の運営管理をおこない、個々の研究室および施設等の運営管理は管理担当者である教授、運営 委員会などが行っている。研究所の安全衛生管理においては、所長、研究所の職員、産業医から構 成される安全衛生委員会が所内の安全衛生管理体制の整備や安全衛生に関するさまざまな事項を 審議し、所長および教授会に勧告を行う。所長および教授会は勧告の内容にしたがって方針を決定 し、各研究室、施設などが安全衛生管理の実際の作業を行うことになる。安全衛生管理室はこれら 組織との連携の下に安全衛生に関する実務を担当し、研究所での研究活動が安全かつ快適に行われ るよう活動している。

<安全衛生管理室の活動内容>

所内での実際の安全衛生管理では、まず安全衛生委員会が研究所における安全管理の基本的方針 を示し、次に安全衛生管理室がそれに基づく具体的な行動内容の策定と実行を行っている。大学の 組織は各部署(研究室など)の独立性が高いために、通常の会社組織と異なりトップダウン型の安

安全衛生管理室

全管理は不向きであり、各部署の自立性に即した対応が必要である。また、教職員以外に学生、研 究員などさまざまな形で研究活動に携わっている構成員に対する配慮が必要である。さらに、本研 究所では、薬品、高圧ガス、X線装置などの危険性の高い材料、設備を使用しており、作業環境も クリーンルームなどの特殊な作業場が存在するために、これらに対応した安全管理が必要になる。

したがって、安全衛生管理室では、所内の各部署における状況や特性を把握し、実態に即した管理 方法や改善対策の策定と勧告、および実行の支援を行い、安全衛生管理を効率的かつ実効性のある ものにするために活動している。本年度における主な活動内容は以下の通りである。

○ 研究所内の職員、学生を対象とした安全衛生講習会の開催(参加者 272 名)

○ 高圧ガス保安講習会の開催(参加者 96 名)

○ 研究所内の安全衛生管理体制、作業環境などの点検、および改善の支援

○ 局所排気装置の定期自主点検の支援

○ 応急手当講習会の開催(参加者 15 名)

○ 管理者向け安全衛生講習会の開催(参加者 20 名)

○ 危険物質総合管理システムの管理、および支援

○ 安全衛生関係の法令の調査および安全衛生管理に関する情報の収集

○ 各部署の安全管理担当者へのアドバイスや情報の提供

○ 学内の他部局や監督官庁との連絡調整

○ Webページによる関連情報の提供

<職員名>

室 長(教授) 塩入 諭 副 室 長(教授) 上原 洋一 助 教 佐藤 信之 技術職員 阿部 真帆

事務補佐員 菊田 恵子

やわらかい情報システムセンター

やわらかい情報システムセンター

3.9 やわらかい情報システムセンター

やわらかい情報システムの開発と所内情報システムの管理運用

<センターの目標>

現在のコンピュータに代表される情報システムは、前もって決められた使い方で固定的な処理や 機能のみを提供するいわゆる「かたい」システムである。本センターの目的は、これまでの「かた い」情報処理原理を超えて、人間の意図や環境に合わせて柔軟な情報処理を行い、柔軟な人間の思 考に対応できるような「やわらかい」情報処理の考え方に基づき、通研所内の円滑な研究活動を支 えるための情報ネットワーク、および情報システムを管理・運用することにある。

また、情報ネットワーク、および情報システムの実際の運用を通じて得た技術的ノウハウを活 用し、学術情報の高度な組織化、利用、管理・運用、発信を支援する先進的なシステムを設計・構 築を行っている。

1.情報の収集・組織化・利用・発信及び研究支援環境の構築 2.ネットワークの高度な保守・管理・運用

3.研究所の情報ネットワークおよび情報システムに関する技術的支援

2015年度の主な成果>

(1) 所内情報システムの管理・運用

やわらかい情報システムセンターでは,電気通信研究所における学術・研究の基盤となる情報通 信ネットワークを管理運用している.

本年度の主な成果として,以下に挙げる取り組みを行った.

・「情報セキュリティ講習会」の開催

・所に関係するシンポジウム・講演会・講習会などの動画コンテンツ作成と公開

・上記イベントにおけるリアルタイム映像配信システムの試作,テスト運用

図1 電気通信研究所ネットワークシステム 図2 情報セキュリティ講習会の様子

やわらかい情報システムセンター

・計画停電時の予備電力によるシステム運用試験

・各研究室からのネットワーク使用に関する相談対応

・セキュリティインシデントへの対応

(2) グローバルネットワーク移行

グローバルIP(v4)アドレスの枯渇問題は本学においても大きな問題となりつつある.電気通信研 究所では,セキュリティの観点から,ほとんどの研究室がファイアウォールによって保護されたプ ライベートIPアドレスを利用しており,グローバルIPアドレスを直接利用しているケースは多く ない.そこで,やわらかい情報システムセンターでは,平成26年度に導入した新ネットワークへ の移行に際して,グローバル IP アドレスをサブネット単位での割り当てから,アドレス単位の割 り当てに変更した.これにより,おおよそ3分の2程度のアドレスを削減することができ,不要な グローバルIPアドレスを使用することでのセキュリティリスクを大きく軽減した.

(3) WEB,メール,DNS サーバの新システムへの移行

平成26年度に導入した新しい仮想サーバシステムへ主要なネットワークサービスを移行した.

具体的には,WEB,メール,DNS各サーバを,新システム上に新たに構築し,OSも含めて最新の バージョンに移行することができた.OSの移行について,従来のサーバはSolaris 10で構築されて いたが,近年の市場動向・コストなどから,新システムからはLinuxベースのCent OS 7に移行し た.新システムへの移行により,安定性やレスポンスなどが向上し,ユーザにより快適にネットワ ークサービスを提供することが可能となった.

<職員名>

(1) 運営委員会

教授 木下 哲男 (2000年より) 鈴木 陽一(2000年より) 外山 芳人(2000年より)

白井 正文 (2003年より) 大堀 淳(2007年より) 菅沼 拓夫(2011年より)

(2) 実施委員会

教授 外山 芳人 (2007年より) 菅沼 拓夫(2010年より,サイバーサイエンスセンター所属)

准教授 吉田 真人 (2012年より) 北形 元(2007年より)

助教 秋間 学尚 大脇 大 上野 雄大 笹井 一人

技術職員 佐藤 正彦 太田 憲治

研究支援推進員 谷口 恵子 吉原 綾乃(2015年より)

(3) 常勤職員

准教授 北形 元(2007年より)

助教 笹井 一人

技術職員 佐藤 正彦 太田 憲治

研究支援推進員 谷口 恵子 吉原 綾乃(2015年より)

<プロフィール>

センター長・木下哲男教授のプロフィールは,インテリジェントコミュニケーション研究分野を参照.

実施委員長・外山芳人教授のプロフィールは,コンピューティング情報理論研究分野を参照.

研究基盤技術センター

3.10 研究基盤技術センターの目標と成果

図2 工作部の主な作製品(左:ピークアレイチャンバー、右:二次元検出器マウント2組)

図3 評価部保有の分析装置(左:X線回折装置、

右:電子ビーム蛍光X線元素分析装置)

図4 プロセス部保有の加工装置

(電子ビーム蒸着装置)

図1 研究基盤技術センター 概略図

研究基盤技術センター

<分野の目標>

図 1 は研究基盤技術センターの組織図である。工作部、評価部、プロセス部、情報技術 部の 4 部を通して、研究所内の様々な研究開発活動に対して、高度な専門知識と技術に基 づいた幅広い技術支援を行っている。今年度の活動は次のようにまとめられる。なお、齋 藤技術職員の活動は先端音情報システム研究分野に記載される。

2015 年度の主な成果>

1. 工作部

工作部は機械工作技術を提供している。研究者からの要求に応じて、 125 件の依頼工作 を提供した。この中で約 30 %は研究所外からの要求に応じたものである。図 2 は工作例で ある。

2. 評価部

評価部では共通計測機器とガラス工作技術の提供を行っている。図 3 は提供している計 測機器の例である。 20 の研究室が共通計測機器を利用(総使用時間は 4331 時間)し、加 えて大学外からの利用もあった。また、 6 件のガラス工作依頼に対応した。加えて、寒剤

(液体ヘリウムと液体窒素)供給関連の業務も担っている。 4,100 リッターの液体窒素を供 給し、 5 研究室が液体ヘリウムを利用した。

3. プロセス部

プロセス部は電子ビーム露光技術と光学薄膜作製技術を提供している。ナノスピン実験 施設の共通部と協力して 279 件の電子ビーム露光サービスとマスク提供を行った。ナノス ピン実験施設のクリーンルームの維持・管理を支援した。また、大学外からの 3 件の光学 薄膜作製依頼に対応し、9 研究室がプロセス部管理の共通利用装置を利用した。図 4 は光 学薄膜作製のための電子ビーム蒸着源である。

4.情報技術部

情報技術部は、やわらかい情報システムセンターと共同で、所内ネットワークの運営と 共通利用の情報機器の管理を担っている。また、知的財産権等に関連した共同研究契約等 の企業との折衝や、教員の知的財産権の出願に係る相談対応を行った。

<職員名>

センター長(教授) 上原 洋一 助 教 佐藤 信之

技術職員 庄子 康一、末永 保、阿部 健人、前田 泰明、阿部 真帆、

丹野 健徳、森田 伊織、小野 力摩、佐藤 正彦、丸山 由子、

太田 憲治、齋藤 文孝、寒河江 克巳、谷口 恵子、吉原 綾乃、

石川 登之子、猪岡 幸子