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アトピー性皮膚炎患者を対象に本剤の長期投与時の安全性が 非盲検法による R668-AD-1225 試験(最長投与期間3 年間)及び二重盲検法によるR668-AD-1224 試験(最長投与期間1 年 間)で検討された。以下に、その試験成績を示す。

また、喘息患者を対象とした本剤の長期投与時の安全性及び忍容性が非盲検法による国際共同 第Ⅲ相試験のLTS12551試験(最長投与期間2年間)で検討された。

3)-1 アトピー性皮膚炎

①アトピー性皮膚炎患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(R668-AD-1225試験、OLE試験)

長期安全性 〔2013年10月~継続中(2016年4月データカットオフ)〕(最長3年間)13)

第Ⅰ相臨床試験(R668-AD-0914試験、R668-AD-1026試験、R668-AD-1433試験)、第Ⅱ相 臨床試験(R668-AD-1021試験、R668-AD-1117試験、R668-AD-1121試験、R668-AD-1307 試験、R668-AD-1314試験、R668-AD-1412試験)、第Ⅲ相臨床試験(R668-AD-1224試験、

R668-AD-1334 試験、R668-AD-1415 試験、R668-AD-1416 試験、R668-AD-1424 試験、

R668-AD-1526 試験)を完了した被験者又は第Ⅲ相臨床試験(R668-AD-1334

試験、R668-AD-1416 試験)でスクリーニング後に登録期間の終了により無作為化されなかったアトピー

性皮膚炎患者(目標例数約2,000 例)を対象に、本剤の長期投与の安全性及び有効性を検討 する非盲検非対照試験が、日本、米国等の22カ国で実施された。

*:①EASIスコア16以上、IGAスコア3以上、BSAに占めるアトピー性皮膚炎病変の割合が10%以上であり、②6カ月 以内にステロイド外用剤で効果不十分又は安全性上の理由等からステロイド外用剤が推奨されない旨の記録がある、3 年以上前に診断された患者。なお、「効果不十分」及び「安全性上の理由」についてはR668-AD-1334試験と同一の定義 とされた。

本試験は、投与期(最長3年)及び追跡調査期(16週)より構成された。本試験開始時点では、

それまでに得られていた試験成績から本剤200 mg(初回のみ400 mg)の1週間隔皮下投与が 第Ⅲ相試験で検討する最高用量となる可能性があったため、用法・用量は、先行して参加した 試験での本剤最終投与から本試験での投与開始までの期間により、表 V-50 のとおり本剤 200 mg を 1 週間隔で皮下投与することと設定された。その後、R668-AD-1021 試験の成績か ら、本剤300 mg(初回のみ600 mg)の1週間隔皮下投与が第Ⅲ相試験で検討する最高用量と なることが示唆されたことから、本試験計画は変更され、用法・用量は、先行して参加した試 験での本剤最終投与から本試験での投与開始までの期間により、表 V-50 のとおり本剤

300 mg を 1 週間隔で皮下投与することと設定された。保湿外用薬、ステロイド外用剤及び外

用カルシニューリン阻害剤の併用が可能とされ、耐え難い症状又は重篤な併発疾患の管理のた めに救済治療**が許容された。

**:救済治療は、経口ステロイド剤若しくは非ステロイド性免疫抑制薬の投与又は光線治療が医師の裁量で施行可能とされ た。救済治療薬が投与された場合、当該救済治療薬の最終投与から半減期の約5倍の期間は治験薬の投与は中止され、

試験の早期中止が求められた。

表Ⅴ-50.先行試験からの期間別のR668-AD-1225試験での本剤の用法・用量

先行参加した試験での本剤 最終投与から本試験での投 与開始までの期間

R668-AD-1225 試験での本剤の用法・用量

計画変更前(試験開始時点) 計画変更後

4 週以上 本剤 200 mg(初回のみ 400 mg)を 1 週間 隔で皮下投与

本剤 300 mg(初回のみ 600 mg)を 1 週間 隔で皮下投与

4 週未満

先行して参加した試験での最終投与から 1 週 間以上経過後に本剤 200 mg を 1 週間隔で皮 下投与

先行して参加した試験での最終投与から 1 週 間以上経過後に本剤 300 mg を 1 週間隔で皮 下投与

登録症例1,492 例のうち、治験薬未投与の 1例を除く 1,491 例(R668-AD-0914試験:7 例、

R668-AD-1026 試験:11 例、R668-AD-1433 試験:2 例、R668-AD-1021 試験:295 例、

R668-AD-1117 試験:51 例、R668-AD-1121 試験:17 例、R668-AD-1307 試験:43 例、

R668-AD-1314 試験:168 例、R668-AD-1224 試験:121 例、R668-AD-1334 試験:344 例、

R668-AD-1415試験:35 例、R668-AD-1416試験:397 例)が安全性解析対象集団とされた。

中止例は 7.1%(106/1,491 例)に認められ、主な中止理由は有害事象 1.7%(26/1,491 例)

及び効果不十分1.5%(22/1,491例)等であった。

安全性解析対象集団のうち、日本人部分集団は121例であった。中止例は5.8%(7/121 例)

に認められ、主な中止理由は同意撤回(4例)であった。

有効性の評価項目であるIGA≦1達成率及びEASI-75達成率の全体集団の推移は表V-51、

日本人部分集団の推移は表V-52のとおりであった。

表Ⅴ-51.IGA≦1達成率1)及びEASI-75達成率の推移(安全性解析対象集団、OC)

達成率 全体集団

ベースライン 投与16週後 投与52週後

全例

IGA≦1 4.6

(68/1,491) 37.8

(448/1,185) 56.0 (225/402)

EASI-75 18.2

(266/1,460) 75.0

(875/1,166) 87.1 (350/402) 先行して参加した試験での本剤の投与状況別の部分集団解析結果

先行試験での本剤投与なし

IGA≦1 2.0

(12/606) 42.5

(204/480) 58.8 (57/97)

EASI-75 10.1

(58/577) 77.2

(356/461) 87.6 (85/97) 先 行 試 験 で の 本 剤 最 終 投 与 から

本 試 験 で の 投 与 開 始 ま で の期間が 13 週間超

IGA≦1 5.5

(21/381) 46.0

(144/313) 54.8 (149/272)

EASI-75 23.4

(89/381) 78.9

(247/313) 87.5 (238/272) 先 行 試 験 で の 本 剤 最 終 投 与 から

本 試 験 で の 投 与 開 始 ま で の期間が 6 週間以上 13 週間以下

IGA≦1 4.4

(18/409) 25.8

(87/337) 56.7 (17/30)

EASI-75 21.1

(86/408) 68.0

(229/337) 80.0 (24/30) 先 行 試 験 で の 本 剤 最 終 投 与 から

本 試 験 で の 投 与 開 始 ま で の期間が 6 週間未満

IGA1 1.7

(1/60) 23.6

(13/55) 66.7

(2/3)

EASI-75 11.9

(7/59) 78.2

(43/55) 100

(3/3)

%(例数)、OC:obsered cases実観測値による解析

注1)IGAスコアが0(消失)又は1(ほぼ消失)を達成した患者の割合

Ⅴ.治療に関する項目

AD-1225 試験

表Ⅴ-52.IGA≦1達成率1)及びEASI-75達成率の推移

(安全性解析対象集団、OC、日本人部分集団)

達成率 日本人部分集団

ベースライン 投与 16 週後 投与 52 週後

全例

IGA≦1 5.0

(6/121) 25.3

(22/87) 43.5

(20/46)

EASI-75 22.3

(27/121) 77.0

(67/87) 82.6

(38/46) 先行して参加した試験での本剤の投与状況別の部分集団解析結果

先行試験での本剤投与なし

IGA1 0

(0/40) 34.6

(9/26) 40.0

(2/5)

EASI-75 10.0

(4/40) 80.8

(21/26) 100

(5/5) 先 行 試 験で の本 剤 最終 投 与から

本 試 験で の投 与 開始 ま での期間が 13 週間超

IGA≦1 10.7

(6/56)

29.5 (13/44)

43.9 (18/41)

EASI-75 32.1

(18/56)

75.0 (33/44)

80.5 (33/41) 先 行 試 験で の本 剤 最終 投 与から

本 試 験で の投 与 開始 ま での期間が 6 週間以上 13 週間以下

IGA≦1 0

(0/23) 0

(0/15) 該当なし

EASI-75 17.4

(4/23) 73.3

(11/15) 該当なし

先 行 試 験で の本 剤 最終 投 与から 本 試 験で の投 与 開始 ま での期間が 6 週間未満

IGA≦1 0

(0/2) 0

(0/2) 該当なし

EASI-75 50.0

(1/2) 100

(2/2) 該当なし

%(例数)、OC:obsered cases 実観測値による解析 1IGAスコアが0(消失)又は1(ほぼ消失)を達成した患者の割合

全期間の有害事象は、本剤投与例 70.7%(1,054/1,491 例)に認められ、主な有害事象は表 V

-53のとおりであった。死亡は認められなかった。

重篤な有害事象は、本剤投与例 5.0%(74/1,491 例)に認められ、主な有害事象は皮膚有棘細 胞癌、変形性関節症及びアトピー性皮膚炎(各3例)であった。中止に至った有害事象は、本 剤投与例1.8%(27/1,491例)に認められた。

全期間の副作用は、本剤投与例27.4%(408/1,491例)に認められた。

表Ⅴ-53.いずれかの群で 2%以上に発現が認められた有害事象(中間報告・安全性解析対象集団)

未投与患者

(n=606)

デュピクセント既投与患者

盲検下患者

(n=35)

合計

(n=1491)

再投与

(n=381)

投与中断

(n=409)

投与継続

(n=60)

小計

(n=850)

有害事象発現症例数

(発現率) 426(70.3%) 295(77.4%) 275(67.2%) 43(71.7%) 613(72.1%) 15(42.9%) 1054(70.7%) 感染症及び寄生虫症 268(44.2%) 238(62.5%) 180(44.0%) 35(58.3%) 453(53.3%) 6(17.1%) 727(48.8%) 皮膚及び皮下組織障害 88(14.5%) 72(18.9%) 80(19.6%) 15(25.0%) 167(19.6%) 1(2.9%) 256(17.2%) 一般・全身障害及び投与部位の

状態 110(18.2%) 55(14.4%) 46(11.2%) 7(11.7%) 108(12.7%) 4(11.4%) 222(14.9%) 神経系障害 64(10.6%) 69(18.1%) 34(8.3%) 6(10.0%) 109(12.8%) 1(2.9%) 174(11.7%) 眼障害 81(13.4%) 47(12.3%) 38(9.3%) 4(6.7%) 89(10.5%) 0 170(11.4%) 胃腸障害 60(9.9%) 65(17.1%) 38(9.3%) 2(3.3%) 105(12.4%) 0 165(11.1%) 筋骨格系及び結合組織障害 53(8.7%) 53(13.9%) 32(7.8%) 4(6.7%) 89(10.5%) 3(8.6%) 145(9.7%) 臨床検査 49(8.1%) 38(10.0%) 35(8.6%) 2(3.3%) 75(8.8%) 1(2.9%) 125(8.4%) 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 48(7.9%) 38(10.0%) 31(7.6%) 4(6.7%) 73(8.6%) 1(2.9%) 122(8.2%) 傷害、中毒及び処置合併症 46(7.6%) 39(10.2%) 22(5.4%) 3(5.0%) 64(7.5%) 1(2.9%) 111(7.4%) 血液及びリンパ系障害 17(2.8%) 17(4.5%) 9(2.2%) 4(6.7%) 30(3.5%) 1(2.9%) 48(3.2%) 精神障害 20(3.3%) 14(3.7%) 13(3.2%) 0 27(3.2%) 0 47(3.2%) 血管障害 20(3.3%) 10(2.6%) 13(3.2%) 2(3.3%) 25(2.9%) 0 45(3.0%) 免疫系障害 18(3.0%) 11(2.9%) 7(1.7%) 1(1.7%) 19(2.2%) 1(2.9%) 38(2.5%) 良性、悪性及び詳細不明の新生

物(嚢胞及びポリープを含む) 9(1.5%) 16(4.2%) 8(2.0%) 3(5.0%) 27(3.2%) 0 36(2.4%) 代謝及び栄養障害 11(1.8%) 11(2.9%) 7(1.7%) 1(1.7%) 19(2.2%) 1(2.9%) 31(2.1%) 生殖系及び乳房障害 11(1.8%) 11(2.9%) 4(1.0%) 1(1.7%) 16(1.9%) 0 27(1.8%) 耳及び迷路障害 10(1.7%) 7(1.8%) 5(1.2%) 0 12(1.4%) 0 22(1.5%) 腎及び尿路障害 10(1.7%) 8(2.1%) 3(0.7%) 0 11(1.3%) 0 21(1.4%) 肝胆道系障害 7(1.2%) 3(0.8%) 3(0.7%) 0 6(0.7%) 0 13(0.9%) 心臓障害 3(0.5%) 4(1.0%) 1(0.2%) 1(1.7%) 6(0.7%) 0 9(0.6%) 外科及び内科処置 5(0.8%) 0 2(0.5%) 0 2(0.2%) 0 7(0.5%) 内分泌障害 1(0.2%) 2(0.5%) 1(0.2%) 0 3(0.4%) 0 4(0.3%) 先天性、家族性及び遺伝性障害 1(0.2%) 0 1(0.2%) 0 1(0.1%) 0 2(0.1%) 妊娠、産褥及び周産期の状態 0 0 1(0.2%) 0 1(0.1%) 0 1(<0.1%)

例数(%) MedDra version 18.0

*:未投与:先行試験で本剤を投与しなかった患者、

再投与:先行試験の本剤群から移行し、先行試験での最終投与から本治験での投与開始までの期間が13週間を上回る患者、

投与中断:先行試験の本剤群から移行し、先行試験での最終投与から本治験での投与開始までの期間が6週間以上13週間以下の患者、

投与継続:先行試験の本剤群から移行し、先行試験での最終投与から本治験での投与開始までの期間が6週間未満の患者

日本人部分集団の有害事象は、本剤投与例 74.4%(90/121 例)に認められ、主な有害事象 は鼻咽頭炎(39 例)、注射部位反応(13 例)等であった。死亡は認められなかった。重篤 な有害事象は1例に認められた。中止に至った有害事象は2例に認められた。

副作用は、本剤投与例24.8%(30/121例)に認められた。

13)社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(AD1225試験)

注)本剤の承認されている用法及び用量は

○既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

通常、成人にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1300mg2週間隔で 皮下投与する。

○気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)

通常、成人及び12歳以上の小児にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1 300mg2週間隔で皮下投与する。

Ⅴ.治療に関する項目

AD-1224 試験 / LTS12551 試験

② アトピー性皮膚炎患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(R668-AD-1224試験)

本試験では、最長 1 年間、長期安全性並びに長期有効性が検討された。試験成績の詳細は、

「(5)検証的試験 2)比較試験②」を参照。

3)-2 気管支喘息

喘息患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(LTS12551試験:TRAVERSE試験)

長期安全性 〔2017年7月データカットオフ〕(最長2年間)22)

LTS12551試験は、先行する喘息試験の第Ⅱ相臨床試験(PDY1419試験、DRI12544試験)

並びに第Ⅲ相臨床試験(EFC13579 試験、EFC13691 試験)を完了した喘息患者(目標例数

約2,206例)を対象として、これらの臨床試験から本試験に移行して本剤の長期投与時の安全

性及び有効性を検討した日本及び米国等の 26 ヵ国で実施された国際共同、多施設共同の非盲 非対照の第Ⅲ相臨床試験である。

なお、本試験成績は、PDY14192試験の盲検性を維持するため、DRI12544試験、EFC13579

試験及びEFC13691試験からの移行例を対象とした中間解析の結果である。

:データカットオフ時に進行中のPDY14192試験の盲検性を維持するため、本試験には先行するDRI12544試験(完了し た試験)、EFC13579試験及びEFC13691試験の3試験から移行した患者のデータのみを含めた。

本試験の観察期間は、スクリーニング期間(最長3週間、DRI12544試験から移行した患者の み)、非盲検下の治験薬投与期間(最長 96 週間)及び追跡調査期間(12 週間)で構成した。

本剤の投与期間は、治験実施計画書改訂版第4 版前に組み入れた患者では96 週間、改訂版第 4 版以降に組み入れた患者では 48 週間とした(治験実施計画書改訂版第 4 版前に移行した DRI12544 試験の投与期間は 96 週間、改訂版第 4 版後に移行した EFC13579 試験及び EFC13691試験では48週間であった)。

先行した臨床試験の期間中に一定用量とした ICS 及び他の長期管理薬(EFC13691 試験から 移行した患者の OCS を含む)2 剤以下の併用療法下に、治験薬の投与終了直後に移行した患 者には本剤300 mgをQ2W皮下投与した。DRI12544試験の追跡調査期間完了後、最長3週 間観察した後に、本試験に移行した患者には、Day 1に初回用量として本剤600 mgを皮下投 与した。

EFC13691 試験から移行した患者は、先行試験のベースラインの喘息状態が重症であり、基

本治療としていた長期管理薬も異なるため、「ステロイド依存性の患者集団」とし、他の先行 試験の DRI12544 試験及び EFC13579試験から移行した患者は「ステロイド非依存性の患者 集団」とし、これらの2集団で別々に本試験の解析及びデータを表示した。

データカットオフ時点で、本試験に移行し治験薬投与に至った症例数は、DRI12544試験から の532例及びEFC13579試験からの1312例の計1844例並びにEFC13691試験からの137 例であり、これらの合計 1981 例が安全性解析対象集団及び有効性解析対象集団とされた。中

止例は 4.8%(96/1981 例)に認められ、主な中止理由は有害事象(42 例)、治験実施計画不

遵守(5例)、効果不十分(4例)であった。

なお、安全性解析対象集団のうち、日本人集団は 150 例であった。中止例は 4.0%(6/150 例)

に認められ、中止理由は有害事象(1例)、治験実施計画不遵守(1例)等であった。

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