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学齢期からの関わりにおいて

ドキュメント内 計画相談支援  運営ガイドブック (ページ 76-80)

すべての子どもが学校に在籍していることから,学校での過ごし方に関する相談は,

まずは学校内で対応がなされますが,子どもの発達を確認したい時,あるいは子どもの 行動背景を詳細に確認したい場合など,必要に応じて発達相談支援センターでの相談に 繋がります。なお,学齢期に初めて発達相談支援センターの相談に繋がるケースは,ほ とんどが通常学級在籍児(知的な遅れがない/障害特性がはっきりしない 等)です。そ

の中には,養育環境や愛着形成の問題が絡んで二次的な障害が生じてきているケースが あり,発達相談支援センターや児童相談所が,委託相談支援事業所等とともに対応して います。

学齢期から相談支援専門員が関わるのは,就学後に放課後等デイサービスなど福祉サ ービスの利用を検討することが契機となる場合が多いと考えられます。また,知的障害 を伴う自閉症のある子どもなどで,二次的に行動障害が生じているケースについて,チ ームで支援していくことが考えられます。

相談支援の中で二次障害のリスクを把握した場合は,適宜関係機関と共有し,経過を 確認していくことが必要となります。

以下に参考資料として,発達相談支援センター作成資料から引用した,学齢期に大切 にしたいことなどを記載します。

(1)学齢期に大切にしたいこと

学齢期の育ちが成人期の本人らしい自立と社会参加に直結することから,二次障害

を予防し,本人が安心して過ごすことが出来る環境を保障していくことが重要となり ます。そのためにも,以下のことが大切です。

・ 理解者を増やしていく(家庭,学校,地域等)。また安心して過ごすことが出来る 場所を広げていく(学校,放課後の過ごしの場等)。

・ 「できたね」,「頑張ったね」と認められる経験を通して,自己肯定感を保ち,自 信を持って行動できるよう,支援する。また,困った時やわからない時に,周囲 の誰かに相談して上手くいった体験を重ねることで,人への信頼感を育んでいけ るようにする。

・ 子ども本人や保護者が納得した上で,自己決定,自己選択できるようサポートす る。毎日過ごす学校という場の中で,理解者と一緒に具体的な環境設定,支援方 法,支援内容を考え,実際に経験しながら一緒に考えていく。

(2)社会的に自立するために

・ 他者に指示されて行動するのではなく,自ら理解して自律的に行動することがで きるようになることが目標である。そのためには「子ども本人にとっての『わか りやすさ』を活用した伝え方」,「出来た時に認めてくれる人の存在」,「またチャ レンジしたいと思える対応の工夫」等が必要である。

・ 「自分は認められている」,「自分は誰か人の役に立っている」と思える体験を保 障していく。そうした体験を通して,自己肯定感や自己有用感を損ねず,保障し ていくことが大切である。

・ 自分の出来ていない部分や苦手な部分だけに着目するのではなく,自分の出来て いるところや得意なところにも目を向けて,自分を肯定的に捉えていけるように なる。そのためには,「出来ていることを生かす」,「いい部分を本人に伝える」等

参考資料2-5

参考資料2-6 ストレングスモデルでの対応が効果的である。

・ 出来ないことを人に伝え,人と一緒に解決方法を考え,課題を解決したり,乗り 越えることが出来る体験を保障する。このことが人に相談したり,報告したりす る行動の形成につながる。

(3)保護者のエンパワメントの視点と目指したい方向

・ 保護者が子どものことや自分自身のことについて「子どもの発達しにくい部分は どのようなところか」,「どのような対応や支援があると生活しやすくなるのか」,

「自分自身がどう成長したいと思っているのか(あるいは保護者は我が子にどう 成長してもらいと願っているのか)」,「願っている成長につながるためには,必要 な環境をどう考えていくのか」等保護者自身が自分の言葉で伝えられるようにな る(しかし,これには時間と段階を要する)。

・ 保護者が自らの体験を振り返り,「今の自分だったら,何か誰かの役に立てないか」

という思いを持つようになった場合には,その思いをキャッチし,「自らの体験を 後進に伝える機会を設定する」等して「支えられる側」から「支える側」へ,支 援の課題をともに考える「協働のパートナー」となるよう,サポートしていくこ とも大事な視点である。

【厚生労働省】

国の動向を知ることができます。

「平成30年度 相談支援従事者指導者養成研修会」資料

http://www.rehab.go.jp/College/japanese/training/30/soudansien_siryou.html

「厚生労働省 障害保健福祉関係主管課長会議」資料

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahuku shi/kaigi_shiryou/index.html

【宮城県社会福祉協議会】

宮城県障害者相談支援従事者研修の開催案内等が掲載されます。

http://www.miyagi-sfk.net/

【仙台市】

事業者の指定申請方法等を知ることができます。

障害福祉サービス事業者等の指定申請等

http://www.city.sendai.jp/shogaishien-shido/jigyosha/fukushi/fukushi/shogai/jigyos ho/shiteshinse.html

指定特定相談支援事業について

http://www.city.sendai.jp/chiikisekatsushien/jigyosha/fukushi/fukushi/shogai/joho/

sodan.html

仙台市障害者自立支援協議会について

http://www.city.sendai.jp/chiikisekatsushien/shise/security/kokai/fuzoku/kyogikai/

kenko/jiritsushien.html

参考資料3

参考資料3-1

ドキュメント内 計画相談支援  運営ガイドブック (ページ 76-80)