家族形態 父、夫、子ども3人、
現在 私立病院・整形外科勤務、看護助手 インタビューの場所 駅近くの喫茶店
現状と今の仕事
現在、市立病院、整形外科の看護助手として、看護師の指示の下、リハビリテーションの 患者の援助をしている。
これまでの主な経歴
A県の私立の女子短大、幼児教育科を卒業後、A県の市立幼稚園に就職、幼稚園教諭。5 年間勤務し、結婚のため退職。結婚してB県の実家に入る。次女出産のころ、市民生協で活 動をはじめる。5年後理事に選ばれ3期目の途中で、生協の経営方針とあわず退職、10年勤 務。会員は現在もつづいている。その後、豆腐屋のアルバイト、4年間。3年前から、市立 病院、整形外科の看護助手。
初職への移行
短大卒業後、A県の市立幼稚園に就職、教諭。短大では小学校の教員免許を取得し、B県 の教員採用試験を受けるも採用されず。B県は当時、国体の主催県で教員が余っていた。浪 人して就職する余裕はなく、すぐ就職できるA県の幼稚園を選択。
仕事内容
○初職 幼稚園の教員
教員数 28 名の市立幼稚園。園児が好きで、楽しい教員生活を送る。労働組合があり、役 員を任命され、労働条件、保育条件の改善を求めて活動。園児や同僚のために、正義感を持 って積極的に活動。
○2職 B県の市民生協理事
グループを作って、牛乳や卵、野菜等の無添加物食品の共同購入や学習会、特に子供の食 べる食品について勉強。また、生産者との交流や野菜の産地見学会等を実施し、良い商品の 確保を目指した。理事として、B県における毎月の理事会に出席し、地域代表として会員の 声を中央に伝え、決定事項は支部および班に報告した。
○3職 豆腐屋のアルバイト、専業主婦
子供の同級生の家で、豆腐屋のアルバイト。午後だけの仕事なのでもの足らず、いつかフ ルタイムの仕事をと思いながら、4年働くことになった。
○4職 B県の市民病院の看護助手
予め、市立病院に看護助手の仕事の希望を登録していたものが実現。仕事は看護師のよう に医療行為をするのでなく、患者を検査やレントゲン、リハビリ等の際に案内したり、シャ ワーやベッドでの体の移動を手伝ったりするもの。
自分にとっての転機とは何か
B県の市民生協の活動を始めたとき。動機は子供に無添加物の食品を食べさせたかったこ とだが、いろいろな活動が認められ支部の理事に任命され、ネットワークが広がった。福祉 の活動への道が開け、市会議員の立候補を勧められるまでになった。
転機に対する家族・周囲の反応
市民生協の活動は忙しく、ほとんど毎日外出しなければならなかった。父親、夫にできる だけ迷惑をかけないよう、家事を済ませてから活動するよう心がけた。会合には必ず、子供 をつれてゆくようにした。そのうち、生協は若いお母さん方が多いので、保育制度ができた。
父親も夫も家事のできる分野は担当し、協力してくれた。
教育・訓練経験・自己啓発など重要な活動
生協の活動をしていた時期、福祉の委員会に属し、点字の勉強をした。点字で商品説明を するサービスを目指した。点訳は、その後のボランティア活動につながった。また、豆腐屋 にアルバイトしていた時期に、パソコンスクールに通った。B県の就職支援活動の一環で、
女性参画のプログラムだった。毎日5時間、合計100時間のコースだった。
その他の活動
次女が小学校の時、4年間、PTAの副会長を引き受けた。老人クラブと協力して、もちつ き大会、アユつかみ会、その他、親子料理教室、バザー等の行事を取り仕切った。ボランテ ィア活動としては、小学校に点字の指導に行った。
影響を受けた人・本など
女子短大の時、学生運動を一緒にした友達から影響を受けた。彼女達は、A県で落ちこぼ れの集まりと呼ばれる高校を卒業した。しかし、素晴らしい先生と出会い、すばらしい教育 を受けてきた。彼女達は、卒業した学校を誇りに思っていた。多様性を受け入れ、差別のな い、民主的な考え方を身につけていた。もう一人は、B県の市民生協の理事長、大学の経済 学部教授だった人との接し方が、男女平等で差別をしないこと。ものの見方が上から見下ろ すのでなく、素朴な疑問も誠意を持って対応するなど素晴らしい人物だった。
自分にとっての仕事の位置づけ
今は、仕事優先だが、父親の介護の必要性が生じたら介護を優先する。
これまでの職業経歴を振り返っての評価
小さな悩みは繰り返しあったが、楽しい人生を送ってきていると満足している。子供の病 気も、世の中にはもっとひどい病気の子供もいるし、これぐらいで済んでよかったと考えれ ば救われる。
反省点
子育てについては反省がある。17歳の長男を甘やかして育ててしまったこと。喘息、アト ピー、てんかんの病を持っているため、過保護に育ててしまった。特にてんかんに関しては 一番心配で、薬を欠かしたら発作の心配があり、自立させたい気持ちと、親元に起きたい気 持ちが乱れている。
将来・今後の展望
今の仕事を続けたい。自分にあった仕事であること、資格がなくても働けること。年金や 年休も保証され、将来の生活が安定していること。非常勤職員の定年は長いので、夫の定年 くらいまでは、一緒に働きたい。
ケース17